キングオブコント2018の準決勝に行ってきた。
玄人の私の目から見たネタの点数と感想を述べていく。
なるべくネタバレしないように書いているが、
確実に決勝進出しなさそうなコンビは少しネタバレしている。
個人的に面白いと思ったコンビは赤字している。
・空気階段 88点
「浮気の罰」
通常は苦戦するトップバッターでかなり盛り上げてくれた。
もぐら君のビジュアルもネタにマッチしている。
ラストで伏線回収する構成も素晴らしい。
彼らがここまでの実力をつけてくれたのは嬉しいことだ。
・や団 80点
「取り調べ」
おっちょこちょいな刑事という部分だけが笑いどころのネタ。
・ネルソンズ 79点
「プロポーズ」
なぜこのネタにしたのか?
テレビで散々やっていてネタばれ感がすごく、笑いも少なかった。
彼らはネタ選びが下手糞だ。
・ななめ45° 60点
「担任と家庭教師」
これまでの3組と比べて一気にレベルが下がった印象。
担任が家庭教師を浮気相手っぽく言うだけのネタ。
その他の展開もなく、5分間は持たない。
彼らのネタはいつももう一展開足りない。
そこが彼らの限界なのだろう。
私なら2回戦で落としている。
・だーりんず 82点
「寿司屋」
笑わせ方や演技が古臭い。
斬新さがない。
おじさんのコントという印象しか残らなかった。
・ロビンフット 80点
「検尿」
基本は掛け合いで笑わすコントだが、
そもそもの地肩が彼らは弱い気がする。
ワードセンスもあまり感じられない。
ただただ、地味なコントだった。
・モダンタイムス 90点
「少年漫画打ち切りシリーズ」
馬鹿馬鹿しさが面白い。
ビジュアル的にも楽しめるネタなので、
広い会場にもマッチしていた。
・ニッポンの社長 98点
「ケンタウロス」
発想が素晴らしい。
歌ネタであり、ポップに仕上げられている。
決勝には確実に行ってもらいたい。
・マジカルラブリー 93点
「傘」
時間を戻す繰り返しという構成は良くあるが、
このシーンを切り取るセンスが素晴らしい。
そもそも、村上君のツッコミが素晴らしいので、
笑いをどんどん作り出していける。
・うしろシティ 78点
「モヒカン」
このネタもかなりネタバレをしているし、
そこを差し置いても、そこまで面白いネタではない。
髪型いじり一辺倒で、それ以上のものはない。
彼らはもっと面白いコントが作れるはずだ。
・わらふじなるお 85点
「能力者」
可もなく不可もなく。
設定もありがちで、予想の域を超えてこなかった。
・ジャルジャル 91点
「脚本家」
一つの設定を膨らましていく彼ららしいネタ。
バリエーションの多さにただただ感心する。
「しりとり」のネタに展開は似ていると感じた。
・滝音 72点
「美容室」
出オチのネタであり、ただただ会話の掛け合いで笑わすネタ。
おそらく彼らは漫才師なのだろう。
ツッコミは銀シャリに似ている印象。
良いネタは一日目にやってしまったのだろう。
この日のネタは到底準決勝レベルではなかった。
・クロスバー直撃 87点
「取り調べ」
馬鹿馬鹿しさと盛り上がりのある楽しいネタだった。
キラリと光るものはなかったが・・・。
・しずる 89点
「犯行現場の刑事」
彼ららしいネタだが、爆笑できる部分はなかった。
池田が甘噛みしていたのが残念。
ネタ中のキャラ的に、噛んではいけない設定のはず。
・チョコレートプラネット 87点
「意識高い系棟梁」
劇場で見る分には面白いが、全体的にチープ。
盛り上がりどころはなかった印象。
ここで10分間の休憩が入った。
・ザ・ギース 94点
「サイコメトラー」
能力者系のコントは多いが、
きちんとスクリーンを使って、映像を出したのはとても効果的だった。
一つ目の笑いどころが見事にはまり、そのまま持続していった。
彼らには毎年期待しているが、今年は期待に応えてくれた。
・大自然 84点
「野球」
彼ららしい世界観だが、
コントとしてはそこまでの完成度ではない。
まぁ、ここまでこれただけで十分だろう。
・阿佐ヶ谷姉妹 86点
「お見舞いおばさん」
彼女たちは意外と掛け合いが面白い。
ここまでワードセンスがあるとは思わなかった。
後半に歌う展開は少し白けたかな。
・かもめんたる 88点
「フードファイター」
これまで見たことのない設定。
彼ららしい世界観は健在で、
笑いの量は多くはなかったのだが、
観終わった後の満足感はあった。
・うるとらブギーズ 87点
「迷子センター」
演者がつい笑ってしまいそうになるのをこらえているというのを
笑いどころにするのは新しい。
演技もうまいので、本当に笑いをこらえているように見える。
・高校ズ 79点
「小料理屋」
最初の掛け合いは面白かったが、
後半のぶっ飛び展開が少し会場を引かせてしまったか。
・やさしいズ 93点
「リコーダー」
一言で笑いを取る構成は素晴らしい。
色んなバリエーションで飽きさせない工夫もされている。
ここは優勝候補かもしれない。
・ジャングルポケット 76点
「これいいの?」
とてもレベルの低い単調なネタ。
ただ、そもそも彼らのレベルは本来この程度だ。
世間的に過大評価をされている。
・Groovy Rubbish 92点
「医者と患者」
リズムの良い盛り上がるネタであった。
二人の歌唱力があるので、気持ちよく観ていられる。
後半のメタ的な要素も良かった。
今年のにゃんこスター枠は彼らかもしれない。
・相席スタート 89点
「ヒモ」
ヒモが自己肯定をしていくネタ。
音響や照明などを見せ方が上手かった。
展開がやや単調と感じたが、
演技力でカバーできていたと思う。
・ハナコ 89点
「捕まえて」
後半の見せ方が上手かったが、前半がもったいなかった。
・GAG 91点
「バイト先」
いつもの彼らの感じ。
会場ではかなり受け入れられていた。
いつもより強めのフレーズが多かったように思う。
・かが屋 90点
「なぞなぞ」
独創性のある良いネタ。
後半にかけて、笑いが増加する仕掛けも面白い。
・ゾフィー 93点
「ロボット」
意地の悪いネタで良い。
・ななまがり 85点
「ムー」
このネタは以前4分のバージョンを見たことがあったのだが、
5分は長かったか・・・。
・さらば青春の光 96点
「ヒーロー」
正直、最初の笑いどころは予想できたのだが、
彼らはそれをさらに超えてくる。
構成も素晴らしく、雪だるま式に面白くなっていく素晴らしいコント。
私がこの日の出来だけで、決勝進出者を選ぶなら以下の10組となる。
ジャルジャル
ニッポンの社長
マジカルラブリー
やさしいズ
ザ・ギース
さらば青春の光
GAG
かが屋
相席スタート
モダンタイムス
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