Nuits-Saint-George 2019 J.L Raillard | Weekend Wine

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飲んだ日 2024年6月2日 雨 19℃

ワイン Nuits-Saint-George 2019 J.L Raillard

評価 89+

数年前にフィッチで購入。確かまだ高騰前で5千円前後だったか。DRCで長年働いた両親を持ち、自らもDRCで働き、様々なネゴシアンで働いた経験を持つジャン ルイ ライヤールの造るニュイ。ブドウ栽培やワイン造りもDRCに近い方法を行う。ドメーヌはヴォーヌ ロマネに位置し、ヴォーヌ ロマネの村名と1級、ニュイ、ブルACを造るが全部合わせても1万本に満たない少量生産。畑では有機農法を行い、DRC同様に馬による耕作を行う。全房発酵を高温(33℃)で行い、SO2の添加は最小限に抑える。熟成中のバトナージュを行わず、無濾過、無清澄で瓶詰めする。このワインはニュイの3区画の畑0.25haの樹齢83年のブドウを用いて造られる。手摘みで収穫したブドウは全房比率20%で野生酵母による自発的な発酵を行う。圧搾後、アリエ酸の樽(新樽40%)でシュール リーの状態で熟成を15ヶ月間行う。瓶詰めの1ヶ月前に1回のみ澱引きを行い、重力を利用して瓶詰めする。アルコールは13.5%。コルクはDIAM10で長さ51㎜。色調はやや薄いルビー色。グラスの底がはっきり見える濃さ。香りはやや強くラズベリーやイチゴ、レッドチェリー、スミレ、ヴァニラ、クローヴ、焦がした木、ドライプラム、皮革などで熟成香も出始めていて非常に複雑。味わいは赤系果実の風味がたっぷりで酸はやや高い。タンニンは中程度の量でよく熟している。ボディはミディアム(+)か。余韻はやや長め。まだ開けるにはちょっと早く、もう2、3年待ってからの方が良かった。