飲んだ日 2024年4月21日 曇り 18℃
ワイン La Varenne Du Poirier Anjou 2019 Domaine Les Grandes Vignes
評価 91
フィッチで購入、3,520円。アンジュAOCのシュナン。造り手のドメーヌ レ グランド ヴィーニュは17世紀から続く家族経営のワイナリー。55haの畑を所有し、2008年からビオディナミを取り入れ、ユーロリーフとデメター認証を取得している。醸造においても人的介入を最小限に抑え、無清澄、無濾過。なんと二酸化硫黄も添加しない（残糖の場合のみ2～3mg/L）。このラ ヴァレンヌ デュ ポアリエはアンジュAOC。レイヨン川の支流に近い丘陵地の区画の樹齢20年のシュナンブランから造られる。ブドウは収穫後、空気圧でプレスし、12時間静置して沈殿物を除去した後、400Lの樽で発酵を行う。その後、10ヶ月間の樽熟成を行い、濾過せず瓶詰めされる。アルコール13.5%。コルクは長さ50㎜。色調は照りのあるゴールド。ディスクは厚い。すでにこれだけ色付いているのはSO2無添加だからだろうか。香りはリンゴに白桃、白い花、ハチミツ、ヴァニラなど。味わいは凝縮感があり、そのせいか少し甘さを感じるがオフドライではなさそう。酸は力強く長く続く。風味が強く、適度に熟成感があり複雑性も十分にある。ボディはM(+)で余韻は長い。明確にタンニンが感じられるので、ワインの一部に長めのスキンコンタクトかマセラシオンを行なっているかも知れない。タンニンのため少しオレンジワイン的なクセがあるが素晴らしい味わい。
