飲んだ日 2026年3月27日 晴れ 19℃
ワイン The Source, Chenin Blanc Reserve 2024 Nashik, Sula Vineyards
評価 89+
うきうきワインで購入、2,178円。初めてのインドのワイン。造り手のスラ ヴィンヤーズは1999年の設立。スタンフォードを出てシリコンヴァレーのオラクルで働いたラジーヴ サマントが帰国後、インドワインの聖地であるナーシクでワイン造りを始めた。一般的にワイン用のブドウは緯度30°~50°が生育に適していると言われている。同じ緯度でも海流などで気候は異なるがワイン生産国として最も低緯度に位置するアルゼンチンのサルタは南緯24~26°と低く、暑さから逃れるめにブドウは標高1,500m~3,000mで栽培されている。このワインの産地であるナーシクは北緯20°でアラビア海から100km程、内陸にあり、標高は600mあるが熱帯気候である。このような場所でブドウ栽培が行われていることが不思議だったが、ジャンシス ロビンソンが2017年にこれに関する記事を書いているのを見つけて謎が解けた。何と5月に粗剪定を行い、さらに夏のモンスーンの後に2回目の剪定を行うことで、ブドウの生育期を南半球と同じ10月から3月にしているということである。10月から3月の平均気温は23.5℃で十分に高温だが、4月から10月だと26.5℃なので、かなりましになる。ネットでシュナンの畑の写真を見れたが、コルドン仕立ての立派な樹木に育っていた。またナーシクの降雨量は年間3,000mmととんでもない量だが、大半は5月から10月に振り、ブドウの成長期はほとんど降らないために乾燥していて、むしろ灌漑が必要とのこと。このワインはシュナン ブラン100%でフレンチオークの樽で熟成される。スクリューキャップ。アルコール12.5%。色調はレモングリーン。ごく僅かな濁りは濾過、清澄をしていないためか。香りは強くナシやリンゴ、白い花、ヴァニラ、クローヴなど。辛口のミディアム(+)ボディで、シュナンらしい果実味と伸びる酸。凝縮感があり、余韻も長い。サヴィニエールなどの上質なシュナンを思わせる味わいで非常に良く出来ている。樽の風味が強すぎて、折角の果実味が隠れてしまっているのが大変惜しい。それでも価格を考えると素晴らしいコストパフォーマンス。
