こんにちは、週末お出かけサークル主催者ですニコ
今回は多摩丘陵(多摩市や町田市、川崎市などに広がる丘陵)の東端に位置する川崎市最大の都市公園・生田緑地を散策してきました。

当日の様子を写真でどうぞ。

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①日本民家園
日本民家園は、急速に消滅しつつある古民家や小屋を長く将来に残すことを目的に、1967年(昭和42年)に開園した野外博物館です。
園内には25棟の古民家が点在しており、そのほとんどが重要文化財や歴史的記念物に指定されています。

まずは展示室で古民家の造りや古い大工道具などを見学。

最初に登場する原家住宅は、1911年(明治44年)に建てられた大地主の主屋です。

明治の建物といっても園内では一番最新の建物です。

園内は建てられた地域や用途ごとにエリア分けされています。

こちらは宿場エリア。

このエリアには宿屋や商家が建っています。

商家は軒先を広く見せるために、揚戸や吊戸になっています。

園内ガイドさん並みに細かく説明すると参加者さんも疲れると思うので、各建物で少しだけ説明をしながら散策します。

次は信越の村。

豪雪地帯なので屋根が合掌造りになっているのが特徴です。

18世紀中期に建てられた名主の家・佐々木家住宅からの景色。

佐々木家住宅には簡素ながら風呂やトイレもありました。

ちなみに僕の生家(昭和中期に建てられたであろう古い文化住宅)には風呂はありませんでした。

昭和の頃は風呂のない家も珍しくはなかったですが、江戸時代の家に負けてるとは…笑い泣き

園内の古民家は文化財保護のため、定期的にメンテナンスが入ります。

見た目は木造古民家でも、実際は現在の建材なども使って補強されています。

住宅の一部では学芸員さんが囲炉裏に薪をくべて古民家っぽい雰囲気を出しています。

…が、これの一番の目的は建物を燻すことで耐久力アップや防虫効果を狙ったものです。

古くからの知恵と近代建築技術の融合によって古民家は守られています。

広瀬家住宅は、風の強い山の斜面にあったため、軒が低くなっています。

船越の舞台は舞台装置を備えた建物です。

コロナ中は見学できなかった建物地下の奈落(ならく)が見学できるようになっていました。

奈落は舞台を回すための装置ですが、どうやって動かしていたのでしょう?

正解はこのように人力で回していましたイヒ
回す役の人は大変だなぁ。

その他、移動可能の菅の船頭小屋や、…

ハッポウという高窓が特徴的な菅原家住宅、…

南部藩領内に多いL字型に曲がった工藤家住宅など、様々な古民家を見て回りました。

都内の観光地にはたまに古民家がありますが、ほとんど1棟建っているだけです。

民家園は古民家専門の屋外博物館だけあって、建物自体が大きく、他の建物との比較もできるのでとても見ごたえがあります。

民家園は僕の好きな観光地の一つなので、またそのうち訪問したいと思います。

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②岡本太郎美術館

園から出ると、メタセコイアの林に出ます。

1971年(昭和46年)、当時はまだ開発されていなかった当地で斜面崩落実験(人工的に斜面崩落を発生させそのメカニズムを調べる実験)が行われていましたが、崩落が予測以上に大規模に発生し、研究員や報道関係者15名が生き埋めになって死亡しました。

林の片隅には、事故の慰霊碑があります。

当時は大ニュースになったと思いますが、現在ではほとんどの人が慰霊碑に気付きもせず通っていきます。

散策の中ではこういう場所も紹介し、事件や事故の風化を防げたらと思います。

事故の跡地付近には現在、川崎市岡本太郎美術館が建っています。

川崎市生まれの画家・岡本太郎は、数々の独特な作品を作り出し、そのユーモラスなキャラクターでも人気となりました。

岡本太郎はほとんどの作品を川崎市に寄贈していたことから、1999年(平成11年)、生田緑地にて岡本太郎美術館が開館しました。

常設コーナーでは 絵画、彫刻、家具など多岐にわたる岡本太郎作品や、その経歴などを学べます。
訪問日は企画展「凱旋!岡本太郎」展を鑑賞。
岡本太郎先生の有名作品が一堂に会し、見ごたえのある内容となっていました。
第五福竜丸事件を描いた「明日の神話」。
変なおじさんのイメージがありますが、メッセージ性のある作品も数多くあります。

最後は園外にあるシンボルタワー・母の搭を見学。

岡本太郎先生の作品はピカソ系のよく分からない作品が多いですが、どこか親しみがあって見ているだけで楽しくなるのが魅力だと思います。

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今回はここまで。
皆さん最後までお付き合いいただきありがとうございました、次回以降の企画もよろしくお願いしますニコ