こんにちは、週末お出かけサークル主催者です
一般の人にとってお墓巡りはだいぶ地味な趣味かと思いますが、様々な有名人(亡くなってるけど…)を身近に感じられることから、僕は散策と同じくらいお墓巡りも好きです。
サークルでも何ヵ所か霊園に行きましたが、今回は都内の霊園の中でも最大の広さを持つ多磨霊園に行きました。
総勢35名のお墓を巡りましたが全員紹介するのは大変なので、今回はその中でも特に有名な方のお墓を紹介します。
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多磨霊園は府中市と小金井市にまたがる都立霊園で、都立霊園としては最大の128ヘクタール(東京ドーム27個分)の広さがあります。
「東京ドーム27個分もあるわけねーだろ」と思って調べてみたらマジだった
まぁ確かに広いですが、僕は多磨霊園は攻略済みなので最短ルートで有名人のお墓を巡ります。
新渡戸稲造は幕末の岩手県に生まれた教育者、農政家で、旧五千札の肖像画でもおなじみだった人物です。
霊園入口から真っすぐ続く大通り沿いには政治家や軍人など身分の高い人たちのお墓が並んでいます。
山本五十六は昭和の海軍軍人で、父親が56歳の時に生まれたのでその名が付きました。
太平洋戦争が始まると連合艦隊司令長官に就任し真珠湾作戦では大勝利を収めましたが、ミッドウェー海戦でアメリカに大敗し、これが日本敗戦へのターニングポイントになってしまいました。
終戦を迎えることなく戦死してしまいましたが、多分生きていてもA級戦犯として処刑されていたと思います。
日露戦争・日本海海戦でバルチック艦隊を破った海軍大将・東郷平八郎のお墓。
東郷神社の祭神であり、横須賀には艦長を務めた戦艦三笠が展示されています。
第20代内閣総理大臣・高橋是清のお墓。
愛嬌のある丸顔から「ダルマさん」の愛称で呼ばれましたが、大蔵大臣に就任中の1936年2月26日に発生したクーデター(二・二六事件)において私邸を襲撃されて殺害されました。
日本人なら誰でも知っている人気アニメ「サザエさん」の作者・長谷川町子先生のお墓。
実はクリスチャンなのでお墓の上部に十字架が刻まれています。
有名人のお墓巡りをする時に陥りやすい罠の一つに「一般に知られている苗字が実は本当の苗字でない」ということがあります。
しっかりと下調べをしておかないと延々とお墓を探し回ることになるので注意が必要です。
さて、この平岡さんのお墓も実は誰もが知っている有名人のお墓です。
墓誌を拡大すると本名・平岡公威の横に筆名が書いてあります。
市ヶ谷駐屯地にて割腹自殺した小説家・三島由紀夫のお墓です。
独特な話し方で物真似されやすい昭和の俳優・丹波哲郎のお墓。
心霊や霊界に造詣が深く、ベストセラー「丹波哲郎の大霊界」は映画化や舞台化までされました。
ド派手なお墓を建てそうな気がしたけど、ものすごくシンプル。
一目見て誰のお墓か分かるド派手なお墓がこちら。
「芸術は爆発だ!」の岡本太郎先生と、同じく芸術家だった両親(一平、かの子)のお墓。
行くといつもカーネーションが飾ってあるソビエトのスパイ・ゾルゲのお墓。
戦時中の日本でスパイ活動をするも、のちに捕まって巣鴨プリズンで処刑された人物です。
女優、声優、童話作家として活躍した岸田今日子のお墓。
ムーミンの声でおなじみの女優さんでした。
僕が三国志にはまるきっかけを作った作家・吉川英治先生のお墓。
吉川三国志は全8巻もありましたが、面白かったので何度も読み返しました。
国鉄の初代総裁・下山定則のお墓。
1949年、出勤中に行方不明になり、足立区五反野の常磐線線路上で轢死体で発見されました。
下山総裁の謎の死は「下山事件」と呼ばれ「国鉄三大ミステリー事件」の一つとして現在でも多くの検証が行われています。
山田さんのお墓。
えっ、誰か分からない?誰でも知っている人ですぜ。
こちらはルパン3世でおなじみの声優・山田康雄のお墓。
子供の頃はよく真似したもんです。
明治~昭和に活動した歌人、与謝野鉄幹(てっかん)と与謝野晶子夫妻のお墓。
内藤多仲(たちゅう)は東京タワーの設計を手がけた建築家です。
余計なお世話だけどお墓がちょっと荒れ気味のような気が…。
こういうのを見るとちょっと悲しくなりますな。
時代劇「水戸黄門」の2代目水戸光圀役を演じた西村晃のお墓。
風格があり上品な西村黄門は「シティボーイ黄門」と呼ばれ、お茶の間でも人気を博しました。
多くの俳優が水戸黄門を演じてるけど、やはり初代黄門と二代目黄門が至高だと思う。
再放送でもよくやっていたので、死ぬほど見たわ
向田邦子は昭和の小説家、エッセイストで、「時間ですよ」などテレビドラマの脚本も数多く手がけました
飛行機嫌いなのに飛行機事故(遠東航空103便墜落事故)に遭って亡くなるとか悲惨すぎる
高見澤家のお墓に眠るのは有名な昭和の漫画家です。
漫画家名は知らなくても、代表作なら誰でも知っていると思う。
植え込みの向こうに黒猫の置物があります。
「のらくろ」の作者・田河水泡のお墓であります。
有名な推理小説家・江戸川乱歩の墓。
乱歩が生み出した明智小五郎や怪人二十面相などのキャラクターは、後世の乱歩以外の作品にも登場しています。
多磨霊園の何がすごいかって同じ霊園に二代目黄門だけじゃなく初代黄門もいるんだぜ!
こちらは初代黄門様を演じた東野英治郎と、同じく俳優の長男・東野英心のお墓。
東野家のお墓にはウルトラソフビがお供えしてあるのが特徴です。
東野黄門は、独特の笑い方とくしゃっとした笑顔から「じゃがいも黄門」と呼ばれました。
息子の英心さんは「あばれはっちゃく」「中学生日記」などでおなじみの俳優さんでした。
「ウルトラマンタロウ」で副隊長を演じたことからお墓にウルトラソフビが置いてあるわけです。
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個人情報保護の観点から、最近は有名人のお墓の場所は全然公開されなくなりました。
今回紹介した有名人についても「若い人は知らないだろうな」という方もいて、お墓巡り=高齢者の趣味になっていきそうな気がします。
多磨霊園の企画は今回が最初で最後になりそうですが、今後も無理のない範囲でお墓巡りはやってみたいと思います。
参加された皆さん、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
また次回以降の企画もよろしくお願いします