今回は東京から離れて、川崎市の生田緑地を散策します。
ドラえもん満載の登戸駅で待ち合わせしてバスに乗って出発しましょう。
「藤子・F・不二雄ミュージアム」でバスを降りました。
ミュージアムの横には、背の高い植え込みがあります。
この植え込みから奥を覗くと、何やら階段が見えます。
この階段はかつて当地にあった遊園地「向ヶ丘遊園」の入口階段です。
向ヶ丘遊園は2002年(平成14年)に閉園し現在は何の痕跡も残っていないように見えますが、この階段のように一部が廃墟のように残っているそうです。
向ヶ丘遊園は1927年(昭和2年)、小田急小田原線の開業と同時に開園した遊園地でした。
上の階段は50年前の「仮面ライダー」でちらっと映っていました。
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①生田緑地ばら苑
最初の訪問地「生田緑地ばら苑」も、かつては向ヶ丘遊園の中に作られたばら苑でした。
向ヶ丘遊園は閉園になりましたが、ばら苑は川崎市民の存続希望の声に応えて残されることになり、現在は川崎市の管理下で春と秋に一般公開されています。
「ウルトラセブン」に当時のばら苑が映っていました。
白鳥の尻に蹴りを入れる少年の像。
白鳥の周りの池は埋め立てられたようですが、それ以外は50年以上経った今でもほぼ同じです。
過去画像に使った仮面ライダーやウルトラセブンのシーンは、参加者の皆さんにはちゃんと動画で見せています。
ここのサークルで使う案内用動画には、主催者氏の趣味が存分に生かされております
みんなでばら苑を周ります。
当日は天気も良くて、たくさんの人たちが来園していました。
みんなで写真を撮ったりバラの香りを楽しみました
サークル中に全部周るのが難しいくらいの広さです。
半分くらいみんなで見てまわって、その後は少しですが自由時間も設けました。
僕の撮った写真をどうぞ。
今回は上等なカメラを持った女の子たちも来ていたけど、いい写真は撮れたかな
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②日本民家園 その1
生田緑地は多摩丘陵の東端に位置する川崎市最大の都市公園です。
園内にはたくさんの施設がありますが、次は「日本民家園」に遊びにいきます。
先に園内の中ほどまで進み、蕎麦屋さん「白川郷」で食事をしましょうね。
この建物(山下家住宅)は19世紀に白川郷(岐阜県)に建てられた農家建物で、のちに川崎駅前で観光料亭として使われていました。
僕は「民家園そば」を食べました。
暑かったのにトチ狂って暖かい蕎麦を選んでしまったぜ
日本民家園には各地から移設された古民家が25棟も建っています。
その他、下の「沖永良部の高倉」などの小屋や社なども園内に点在しています。
ブログでは一部の民家だけ紹介します。
風の強い山の斜面に建っていた広瀬家住宅は、風を避けるために軒を低くしています。
農家の祭事などが再現されていることもあります。
清宮家住宅では収穫や脱穀が無事に終わったことを神様に感謝する「扱き上げ」が再現されていました。
伊藤家住宅は川崎市にあった名主の家です。
蚕影山祠堂(こかげさんしどう)は、養蚕信仰(農家の暮らしを支えた蚕を祀る)のお堂です。
内部の宮殿の両側面には養蚕の神様である金色姫の苦難の物語、獅子・鷹・舟・庭の4場面が彫刻されています。
船越の舞台は、三重県の漁村にあった舞台装置付きの建物です。
日が落ちてきて、ひなびた農村感が出てきました。
素敵な場所なのですが思ったより申し込みがなかったなぁ…人に楽しさを伝えるって難しいです。
多摩川の渡し場にあった船頭小屋。
この小屋は側面に輪っかがついており、その輪っかに棒を通すことにより持ち運びすることができます(水があふれた時に避難する用)。
菅原家住宅は山形県の農家の家です。
2階や3階は養蚕用の部屋であり、採光のために設けられた高窓(ハッポウ)が特徴的です。
工藤家住宅でちょっと休憩。
古民家での生活は憧れがある反面、現代人にとってはたくさん苦労もありそうですな
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③生田緑地 岡本太郎美術館周辺
民家園の奥門を抜けるとメタセコイアの森があり、そこには「ローム斜面崩壊実験事故慰霊碑」があります。
1971年(昭和46年)、この場所で行われた土砂崩れ実験の失敗により、研究員や報道関係者15名が生き埋めとなって死亡しました。
現在では市民の憩いの場になっていますが、かつてはこういう事故もあったんですなぁ…。
事故の詳細を知りたい方は、下記のゆっくり動画をどうぞ。
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④日本民家園 その2
今回は民家園中盤からスタートだったので、再入場して民家園の入口から見学します。
本館には展示室も設けられており、古民家の種類や構造などが勉強できます。
今回よく出てきたチョウナ(手斧)です。
大工道具の名前から派生して、梁の名前にも使われています。
園内の建物はいずれも年季が入っているので、だいたいどこかしら工事が入っています。
主催者は数回訪れていますが、今回初めて入れた建物もありました(以前は工事中で入れなかった)。
井岡家住宅(商家)のかまど。
普段使いのかまどと、祭事用のかまどの2つがあります。
金持ちの家にトイレが2つ3つあるようなもんかな
佐地家(武家屋敷)の出入口を通って奥へ。
三澤家住宅は薬種問屋や旅籠として使われていた建物です。
以前は室内にも入れたんだけどな、コロナのせいで入れない場所が増えた。
三澤家住宅は屋根が特徴的で(横板を石で押さえてある)、個人的にお気に入りの建物の一つです。
みんなで縁側に座って撮った写真がいい感じだったので、今回の集合写真に採用しました
民家園は地域別に民家がまとめられています。
水車小屋を過ぎた付近から信越の民家群になります。
信越の古民家は雪に備えるため造りがしっかりしており、合掌造りの屋根が特徴です。
下の写真を撮った場所からは、右から佐々木家住宅、江向家住宅…
山田家住宅、山下家住宅(蕎麦屋「白川郷」)の4軒が見えます。
この辺は民家園でも一番の撮影スポットじゃないかな。
便所が残っている家もあります。
解説板があるので、みんなで興味深く見学しました
秋の紅葉やすすきが古民家には似合います。
また来年秋にやろうかな。
最後に訪ねた野原家住宅は18世紀の富山県に建てられた古民家です。
谷を渡るための人力ロープウェイが置いてあります。
これに乗って移動かい、どんな絶叫マシンより怖いわ
スタート地点のお蕎麦屋さんまで戻ってきました。
民家園は広くて最初から最後までぶっ通しで見学すると途中で飽きちゃうんだよね…今回は、途中でリセットして見学した感じになったのでみんな最後まで楽しく見学できたみたいでした
今回はここまでです。
ばら苑と民家園、訪問地は2ヶ所だけでしたが、非常に内容の濃い企画で時間までたっぷり遊びました。
生田緑地には今回行った場所以外にもたくさんの観光スポットがあるので、またサークルでも行ってみたいと思います。
参加してくれた皆さん、最後までありがとうございました。
また次回以降の企画もよろしくお願い致します