今回は12月末に開催した「浅草寺周辺 散策」の感想です。
東京やその近郊に住んでいれば浅草寺は誰でも行ったことはあると思いますが、詳しく知っている人はそこまでいないはず。
というわけで今回は、楽しい(?)ガイド付きで浅草寺とその周辺を散策しましょう。
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①待乳山聖天(まつちやま しょうでん)
浅草寺から北に歩いて15分ほどの場所にあるお寺。
待乳山という小さな山の頂上にあり、聖天を本尊とすることから「待乳山聖天」と呼ばれています。
境内の「大根と巾着」の意匠は聖天のご利益を分かりやすくイラストで表したもので、巾着は商売繁盛を表し…
大根は良縁や夫婦和合を表しています。
社務所では大根も売っていますが、これはお供え用の大根です。
去年は300円だったけど、今年は200円でした
浅草寺から少し離れており、そこまで人もいないので参拝しやすいお寺となっております。
前述の通りこのお寺は小さな山の上にあるので、駐車場-本堂の移動用に小ゴンドラ「さくらレール」が設置されています。
4人乗りなので、女の子たちは「さくらレール」で下山してもらいました。
スピードはゆっくりなので、階段を歩いて降りた方が早いです
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待乳山聖天のすぐ隣には時代小説家・池波正太郎(「鬼平犯科帳」「剣客商売」など)生誕の地もあります。
サークルには若い人も多く来るので、時代劇の話はちょっと分からないかもしれないけど
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②アミューズミュージアム
芸能事務所アミューズが運営している「布文化と浮世絵の美術館」。
貧しい時代、人々は使い古した着物の布を再利用して新たな着物としていました。
こちらでは、そんな伝統あるボロ布や着物を多数展示しています。
展示方法は現代風のおしゃれな感じなので、この辺は好みが分かれてしまうかも。
今回の企画は中国や台湾出身の方も参加していて、昔の日本文化に興味深々のようでした。
この「アミューズミュージアム」ですが、なんと今年の3月で閉館するそうです。
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③浅草寺・二天門
ミュージアムのそばには浅草寺の東門にあたる「二天門」があります。
雷門や宝蔵門に比べて明らかにマイナーな二天門ですが、この門は空襲で焼失しなかった江戸初期の門で、国の重要文化財にも指定されているのです。
歴史のある門なのですが、みんなほとんどスルーしていくのが悲しい。
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④浅草神社
浅草寺の境内にある神社。
浅草寺の本尊「聖観音像」を隅田川から見つけた兄弟とその主人の三人を祀っていて、有名な「三社祭り」の「三社」もこの三人を表しています。
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⑤浅草寺・裏手
浅草寺本堂の裏を散策しましょう。
いくつか石碑が並ぶ中、一際目を引くのが九代目市川団十郎「暫(しばらく)」の像です。
この辺はバスの駐車場なので、雷門から出入りしている人は気付かないかもね。
けっこうよくできた像なので、今回はここで記念写真を撮りました。
六地蔵尊とかんかん地蔵を祀る「銭塚地蔵堂」は老朽化により現在建て替え工事中でした。
左のかんかん地蔵は老朽化どころか叩かれすぎて、もはや何が何だかよく分かりません
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⑥浅草寺・西境内
西境内にも色々なお堂や石碑などがあります。
まずは女性の守り神「淡島明神」を祀る「淡島堂」。
戦時中、浅草寺の秘仏本尊を入れて地中深くに埋められていた天水桶は個人的に要チェックだと思います。
説明書きは一応あるのですが、桶の裏にあるので普通の人は気付きません。
境内最古のお堂である「六角堂」。
「影向堂(ようごうどう)」は御朱印所にもなっているので、普段はたくさんの人が並んでいます。
本尊とは別の「聖観音像」がいるので、ここで見ておきましょう。
江戸時代の石橋。
12月も末だというのに紅葉が綺麗です。
出店が並ぶ一角にある「新奥山」。
お寺とはあまり関係のない芸能関係の碑や顕彰碑などが建ち並んでいます(写真は「映画弁士塚」)。
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太鼓を叩く機会なんてほとんどないので、みんなでしこたま叩いてきました
何千万円もする金ピカの神輿なども見学して楽しかったです。
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⑧スターの広場
伝法院通りのそば、浅草公会堂にある「スターの広場」。
スターといっても往年のスターが多いので、若い人たちはほとんど知らないかもねぇ
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⑨浅草寺・鎮護堂
そばにある伝法院の鎮守である狸を祀るお堂で、火除けや芸道上達のご利益があります。
お堂の横には空襲で焼けたイチョウも残っています。
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⑩梅園
歩き疲れたので仲見世にある甘味処「梅園」で甘いものでも食べましょう。
ここの名物は「あわぜんざい」なので、参加者さんたちにも勧めてみました…が、誰も食べてない!
なんで君たちは僕の言うことを聞かないんだ!
あ、ちなみに僕は白玉クリームあんみつを食べました(あわぜんざい食ってないのかよ)。
おいちかったです
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⑪浅草寺・本堂~雷門
外は暗くなってきましたが、いよいよ浅草寺のメインエリアを見学です。
雷門~仲見世~宝蔵門~本堂は多くの観光客が行き交いますが、こんな賑やかな場所にありながら誰も拝まないのが「久米平内堂」です。
面白い由来があって現在は縁結びの神様になっていますが、説明書きがないので僕のようなマニアックな人しか訪れません。
「五重塔」もライトアップされて幻想的な雰囲気になっていました。
628年、隅田川から見つかった聖観音像を本尊として祀っている「本堂」。
この本尊は絶対秘仏であり、住職ですら目にしたことはないそうです。
仲見世を通って雷門へ。
揚げまんじゅう屋さんなどもありますが、人が多いのでここでの食べ歩きは気が引ける。
「雷門」に着きました。
正式名称は「風雷神門」といい、提灯の裏にはちゃんと書いてあります。
正面から。
なぜ風神の名前は省かれたんだろうか
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⑫浅草文化観光センター
雷門の正面にある複合施設で、8階の展望テラスから浅草寺の夜景を観賞しました。
スカイツリーも見えるのですが、雨雲に隠されて上半分は全然見えませんでした
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