春の花の季節になってきました。

今回は浜離宮恩賜庭園で菜の花や梅を楽しんで、後半は芝増上寺で境内散策をしたいと思います。

メイン訪問地は二ヶ所ですが、どちらもボリュームがあるので思い出写真もたくさん撮ってきました。

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①中銀(なかぎん)カプセルタワービル

浜離宮入口から見えるちょっと不思議な建物が「中銀カプセルタワービル」です。

建設家・黒川紀章の設計による、世界で初めて実用化されたカプセル型の集合住宅で、各部屋は細胞が新陳代謝するかのように取り替え可能です(実際には一度も交換されたことはないそうですが)。

建築から40年以上経ち老朽化も激しい。

濁点や半濁点がなくなったビル名がいい味出してんなぁ~。

秘密基地的な面白さなどもあり、建築マニアの間では人気があるそうです。

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②浜離宮恩賜庭園

徳川家の別邸「浜御殿」として造られ、明治時代は皇室の離宮「浜離宮」として使われていた庭園。

現在は東京都に下賜されて「浜離宮恩賜庭園」として一般公開されています。

園内をぐるっと一周しましょう。

まずは樹齢300年、その名も「三百年の松」。

巨大な松ですが、もちろん根っこは一つ。

花畑では菜の花が見頃でした。

おひたしにしたら美味しそうですなぁ(そっちかい)。

天気のいい日曜日だけあって、お客さんもたくさんでした。

梅園はちょっと旬を過ぎた感じかな。

近づいて撮ればまだまだいける。

鴨の狩猟場所である「鴨場」。

浜離宮も何回か来たことがありましたが、いつも海沿いを歩いていたのでここは下見の時に初めて知りました。

これは「小覗(このぞき)」。

奥にある池から鴨を水路におびき寄せて、そこを鷹匠が捕まえていたそうです。

こっちが「大覗(おおのぞき)」。

覗き穴で池にいる鴨を確認する場所です(そのあとに小覗へ誘い込む)。

覗き穴から見ると獲物の鴨がいました、鴨鍋にしたら美味しそう(だからそっちかい)。

富士見山から潮入の池を撮影。

浜離宮は都内で唯一、現在も東京湾の海水を利用して潮入を行っています。

カンヒザクラも満開でしたが、上手く撮れず。

下向きに咲くので、枯れているように見えちゃうのかな。

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③芝大神宮

電車で大門駅に移動し、芝大神宮へ向かいます。

芝大神宮は伊勢神宮の祭神、天照大御神と豊受大神の二柱を勧進して1005年に創建されました。
各時代の為政者から保護を受け、庶民からも「関東のお伊勢さま」として崇敬を受けています。

江戸時代、この辺は「め組」が火消しの受け持ちでした。

その縁から芝大神宮は「め組」に縁のある神社にもなっています。

昔は周辺に生姜畑が広がっていたことから、生姜が縁起物になっています。

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④大門

増上寺の旧総門で、現在の大門は昭和12年に作られたものです。

寺社の街らしく、近くには瓦屋根の建築物も。

立派だけど、ここには住みたくはありません(笑)

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⑤増上寺

大門からちょっと歩くと、超巨大な門が。

江戸時代は徳川家の菩提寺だった「増上寺」が見えてきました。

「三解脱門」は1622年に建立された増上寺の中門で、戦災を免れた建物の一つ(重要文化財)。
門をくぐると三つの煩悩(むさぼり、いかり、おろかさ)から解脱できるそうですが、僕には効果ゼロでした^^;

境内の多くが空襲で被害を受けましたが、三解脱門のように戦災を免れて江戸時代から現存している建築物もいくつかあります。

この水盤舎もその一つ。

14時45分頃、なぜか鐘がなりました。

「中途半端な時間に鳴らすなぁ」と思ったらこの日は3月11日。

東日本大震災の発生日時に合わせて鳴らされた追悼の鐘だったのか…月日の経つのは早いものです。

家康も崇拝したという秘仏本尊「黒本尊」を祀っている安国殿。

風が吹くと「カラカラ…」と音を立てる小さなお地蔵さんたち。

ずっと水子かと思ってびびっていましたが、これは子供たちの健やかな成長を祈って建てられた千躰子育地蔵菩薩なので、びびらなくていいです^^;

かつて増上寺の周辺は、6人の将軍をはじめとする多くの将軍家の人々が埋葬されていた壮麗な霊廟群でしたが、昭和の空襲でほぼ全てが焼失。
のちに学術調査と整備が行われ、墓所は一ヶ所にまとめられ現在の徳川家墓地に改葬されました。

当日はけっこうな人がいましたが、モザイクを入れるのが面倒なので、下見の時の写真で。

いうてもお墓なので一人ぼっちはちと怖かったです。

14代将軍家茂の正室・和宮のお墓もあります。

家茂とは政略結婚でしたが夫婦仲はよかったそうで、ロマンチックなエピソードも残っています。

室町時代の阿弥陀如来像を祀る大殿。

地下にある宝物展示室も見学しました。

大殿の裏には…もふもふの裏本尊様が昼寝をしていました。

芝公園との間にある惣門。

かつてこの向こうには2代将軍秀忠の霊廟・台徳院霊廟がありましたが、空襲で焼失しています。

宝物殿で模型を見てきましたが、現存していたらどれほど立派だったろうか。

その他、境内のお堂などを巡りました。

寺社散策はどうしても地味になってしまいがちで、みんなが楽しんでもらえたか不安になるなぁ。

増上寺は広くてのんびりと巡れるので、僕はけっこう好きなんだけどね。

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⑥芝東照宮
家康が還暦の記念に作らせた「寿像」を祀る廟として、増上寺内に建立されたのが安国殿でした。
しかし明治の神仏分離令を受けて独立し、「芝東照宮」となりました。


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芝公園の梅林にて、白加賀という梅の木のようです。

 なんかこの辺の梅の木は、幹に謎の丸いこぶが付いているのが多いですなぁ。

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⑦芝丸山古墳
4~5世紀に作られたとされる前方後円墳で、都内では最大の規模です。

古墳について詳しいことは分かっていませんが、頂上ではその形を実感できます…が写真では全く伝わりそうにないな。

頂上には、日本地図を初めて作った伊能忠敬を顕彰する「伊能忠敬測地遺功表」も設置されています。

歴史ロマンのある古墳なのに、いちゃつくバカップルがいて見るに堪えませんでした!

古墳でいちゃつくな、そういうのは家でやりなさい!(嫉妬)

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さて、今回の反省コーナーですが、今回は浜離宮で参加者の方を置いてけぼりにするという、主催者としてあるまじきポカをやらかしました。

あとから合流できましたが、その方にも、他の方々にも迷惑をかけてしまって申し訳ないです。

「最近参加者さんが増えてきたなぁウヒヒ…」と喜んでいましたが、人が増える=引率にはさらに気をつけなきゃいけないと肝に銘じたいと思います。

サークル作って一年近く経ったにも関わらず未だに低レベルの主催者ですが、皆さん懲りずにまた次回以降もよろしくお願いしますm(__)m