ブログで見かけて気になっていた本

 

「ココ・シャネルという生き方」を

 

ヨーロッパへの飛行機の中で読みました。

 

新装版 ココ・シャネルという生き方

 

 

今のいろんな気持ちにシンクロして

 

胸も目頭も熱くなりっぱなしでした。

 

 

孤児院で育ったシャネルの

 

どん底からの華麗な成功ストーリーも

 

ドラマチックなのですが

 

何よりも自分のスタイルや

 

仕事への誇りやこだわりを崩さなかった姿は

 

痺れるくらいかっこいい。

 

 

着飾って男性に選ばれるのを待つだけの貴族の姿に疑問を持ち

 

男性に媚びない動きやすい服で革命を起こしたその姿は

 

私が若い頃感じた違和感そのもので

 

共感を覚えました。

 

女子校時代、無個性を尊重する制服や、自主性を抑圧する校則や、

 

良妻賢母的思想に感じた閉塞感

 

若い女性の市場価値が高騰していた時代の違和感の反動が

 

仕事に邁進してしまった今の自分に

 

つながっているのかもしれません。

 

 

物語を通しての問いは

 

彼女はコレクションのショーの最後をウエディングドレスで飾ったことがなかった。なぜか―。

 

 

シャネルを象徴するシャネルスーツ

 

それは仕事と結婚した女の象徴だったのではないか

 

というような著者の見解でこの本は締めくくられます。

 

 

仕事ばかりしてきてしまった今、わたしの中では

 

シャネルのように気高く自分らしく生きたい気持ちと

 

普通の女性になることで安心したい気持ちの間で

 

常に葛藤があります。

 

仕事を突き詰めることと結婚することは

 

相反することでもないはずだと思う、けど。

 

ただ、いずれにしても自分らしい理想を実現したいと思ったら

 

その道は簡単ではないのかもしれません。



でも結婚がどうであれ


自分を極め尽くした女性は美しい。


普通の価値観で測れないほどの


圧倒的な魅力を前にしたら


そんなこと、些細なことなのかもしれません。

 

 

どう生きたいのか、自分のスタイルって何か

 

問いかけられるような思いで読みました。

 

「あたしは自分で引いた道をまっすぐに進む。自分が勝手に選んだ道だからこそ、その道の奴隷になる」

 

 

その頑ななまでの決意、貫き通した生き方に

 

畏敬の念を感じずにはいられません。

 

 

自分の生き方に迷ったり

 

勇気をもらいたくなったら

 

読み返したい本です。