7月18日
S先生の診察後、採血検査、心電図と行っていよいよ手術となります。
しかも、なんの前触れもなく、覚悟をする間もなくやる手術だから「緊急手術」と言っても過言でないと思います。
とりあえず、私に関係する人たちに今から手術であることの緊急メールを送り、術着に着替えて3階の手術室へ向かいました。
執刀していただけるのはY先生。
市原隼人を短髪にしたような感じの若いかっこいい先生です。
私は手術の経験が過去2度あり、右鎖骨を骨折した時にプレートの埋め込みと除去で全身麻酔で行いました。
が、しかし、今回は下半身麻酔。
下半身麻酔ですから話していることが全て聞こえてきます。
(所々医学用語が混じりますから何を話しているのか?ですが)
14時から始まりました。
まずは、下半身麻酔の準備から。
背中の脊髄に麻酔注射を打ち、徐々に下半身の感覚が無くなってきます。
冷たいガーゼをお腹あたりから当てて「冷たいですか?」と聞いてきます。
下部になるにしたがってその感覚が無くなってくる。
いよいよ、麻酔が完全に効いたのを確認して手術に入ります。
「それでは、肛門周囲膿瘍切開排膿術を行います。よろしくお願いします。」
おぉー!
それはまるで「白い巨塔」の1シーンに立ち会ってるような感じです。
しかも、その手術を受けているのが私本人なんて!
手術室に「白い巨塔」のテーマか、”アメイジング・グレイス”が流れていればまさにドラマそのものになるのですけど、そこまでは気が利いてません。
でも、手術室には音楽は流れていましてチャンネルに希望のものがあれば患者さんのリクエストにも応えてくれます。
私は”あるのでしたら80’洋楽(エイティーズ)がいいです。”と言ったのですが、あったのは80’歌謡曲でした。キャンディーズやピンクレディーなどがかかり、これはこれで懐かしいのですが手術室には不向きかと思います。
14時に始まった手術は、16時前には終了をして、
「○○さーん、終わりましたよ。奥の方の膿の溜りも一杯膿が出てもうこれで痛くないですよ」
と、Y先生は言ってくれました。
手術中は、私はずっと「寛平さんは前立腺ガンと闘ってアースマラソンをやったのだから、私も
この困難を乗り越えて来年のサロマ湖ウルトラで必ず復活する!」
と思っていました。
手術台から病棟のベットに移るのはまるで築地市場のまぐろを運ぶようなスライド移動機でベットを替えていきます。
たまたま、この日は4人部屋が満室で手術日と翌日だけ個室を使うようになりました。(追加料金が要りますが・・・)
手術室を出て外科病棟へ向かいました。
続く
【参考】