9/8に第19回ワークショップを実施しました。
今回の参加者は、4名。
「敏感になる」をテーマにしました。
※「敏感になる」とは、周囲の微小な情報を受け取ることを指してます。
脱力、発声練習、顔体操、ベクトル飛ばし(13:30~14:00)
「ベクトル飛ばし」は、4m程度距離を取って、複数の役者さんに背を向けて立ってもらって、声を掛けます。
声というより念を飛ばす感じでやると、不思議と伝わります。
でも、念を受け取れる人と、受け取れない人がいる。
受け取れないと、「試しに隣にベクトル飛ばしてみて」と
チューニングをしてみる。
チューニングが必要なのは、耳を頼りにしているから。
耳に入ってくる音の方向を聞いているから。
でも、相手は音ではなく念を飛ばしているのだから、
念を受け取らないといけない。
じゃあ、念はどう受け取るのか?
僕は、「背中」で受け取ってます!背中に気を集中させるイメージ笑
【想像力】実況中継(14:10~14:40)
<やり方>
1人が演技プランを決めてあるシチュエーションを演じます。
残りのメンバーはアナウンサーや解説者になって、実況中継します。
ネライは中継者側で、演技を観て、どういうシチュエーションなのかを
徐々に探り当てていきます。
<やったこと>
4つの朝のシチュエーションを考えて、
1人ずつ別々のものを演じてもらいました。
シチュエーションを考えた私を除く2人が、演技の実況中継者。
最初は状況を淡々と追うだけでしたが、次第に
「なぜそのような状況になっているのか?」を話し合うようになり、
「ということは、何曜日の朝だ」「これからデートなのだろう」という
推察が生まれるようになりました。
状況は見ればわかりますが、そこに「なぜ?」という問いかけを入れることで
深い洞察が生まれ、さらに細かい動きを観察するゾーンに入っていく。。。
という動きが観られました。
これは非常に面白い現象だなと。
こうやって徐々に細かいところに目をつけられる
ようになっていくので、
せめて5分くらいは続けたいところですが、
今回は、意外と3分くらいで演技プランを完遂してしまいました。
<次やるときは・・・>
・シチュエーションを簡素なものにして、ゆったり5分間演技してもらう
・シチュエーションは各人に考えてもらって自演してもらう
・ファシリテーターを一人おいて、
曜日、季節、音、におい、その人の状態(感情や体調)など、
推察する項目を提供するというのもあり
「推察→小さな情報に目を向ける」ので、ワークの名前は、
「探偵」とかのほうがいいのかな。
【想像力】連想ゲーム(15:00~15:30)
全員で普通に連想ゲームをします。
①スキップあり/リズミカルVer.と、
②スキップなし/ツッコミありVer.をやりました。
※今回はベクトル飛ばしも兼ねて、単純な時計回りではなく、
指名制にしました。(指名は目線で合図。)
なかなか感触よかったので、次回も指名制残します。
②ツッコミありVer.は、相手の言葉を材料に連想することに着眼したワークなので、
「敏感になる」というよりは「内なる感情に気づく」ためのワークなのかも。
次回からは分けます。
【想像力】ワットカムズネクスト(15:30~15:50)
2人で、シチュエーションを共有して、物語を作っていきます。相手の作ったストーリーを受け入れて「つぎどうなるの?」と合いの手を入れて、物語を膨らませていきます。(制限時間3分)
■ルール
・ストーリー展開は簡潔に断言口調で。(×こうなりたい→〇こうなる)
・展開したストーリーは、相手の了承を得ること。
・了承が得られたら、ストーリーは即実現する。
■禁止事項
・流れを止めない
・突飛なストーリーにしない
・並列のストーリーはなるべく避ける
※ワットカムズネクストは、割とガチのハードワークで。
思考が煮詰まったときに、どうやって抜け出すか、がポイント。
今回は、自分や相手がどんな思考回路が好きなのか、
発見してみようと思って取り組みました。
<やってみて>
確かに相手の思考回路がわかりました。
「地位、カネ、名誉」が手に入る方向にストーリーを進めると
俄然思考回路が加速するということが。
一方、僕はというと、ロジカルシンキングから抜け出せていないことが
判明しました。ホント創造性のかけらもない。自主練します。
あと、早くストーリーを展開しようと焦るのか、
テンポがだんだん速くなってしまう。
これはよくない、たぶん。
あと、
「それからどうなるの?!」と相手を追い込まない。
ホントよくない。
<次やるときは・・・>
もっとゆったりテンポでできるように、
メトロノームでもおこうかな。
台本読み(15:50~16:30ごろ)
メンバー作のラジオドラマ用の台本でやりました。僕がかってもホラー要素を感じとったんですが、作者自身はそんなつもりはなかったようで。改めて感じ方は人それぞれですね。ホラー要素を入れて続編も作っていただけるということで、楽しみ、楽しみ^^)
■今回の学び■
・念は背中で受け取る(耳に頼らない)
・ワットカムズネクストはゆったりしたテンポを意識する
(相手の創造性も引き出すには、どんな工夫ができる?)
演じるということは、
①周囲からたくさんの情報を受け取る(敏感になる)こと
②情報から生み出された内なる感情にきづく(覚える)こと
③感情をコントロールしながらアクションを決める(考える)こと
④アクションを相手に正確に伝える(振る舞う)こと
この4段階を1つずつ丁寧に繰り返すことだというのが、
最近到達した僕の中での結論です。
演技が上手いということは、
①~④が観衆にとって王道だったり、逆に斬新だったりするということ。
4つのうちの1つをテーマに選びながら、
これからもワークショップを続けていこうと思います。
さて、次回は
10/20(日) 13:00~
@あかがねミュージアムスタジオ1
記念すべき?20回目です!
*ワークショップ参加者募集中*
weeeeLABでは、仲間を募集しています。
単発の参加、途中退場/参加、外野で見てるだけ、、、大歓迎です!
興味を持たれた方は↓までご連絡ください(3日以内には返信します)
weeeelab@gmail.com
「週末に演技の実験をしよう」がコンセプト。いろんな演技の練習を試したり、
台本を読んで演じて、表現力の幅が広がったり、新しい自分を発見できたら、
また月曜日からも頑張れるかも?演劇で、日ごろの”感”動不足を解消しませんか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!