あら、あそこにいるのは「マリア」だわ。
こんな朝早くどうしたのかしら?
「マリア、おはよう。」
「あっ!モモちゃん!久しぶりね!今から学校へ向かうの??」
この子は、近所のマリア。
まだ小学生だけど、おませさん。
本当はウエッジウッド学院の初等科に通いたいけど、学費が高くて入学できないらしい。
だから、私がママに頼んで入学させてあげるわよって言ったら、そんなことしてはダメ!って怒られたわ(笑)
「いいなぁ、ウエッジウッド学院」
マリアは、モモの制服をジロジロ眺める。
「だから、私がママに言ってあげるわよ?学費を免除とかでいいんじゃない?」
「モモちゃん!それはダメ!ママに”マリアが高校生になる頃には、パパも昇進してきっとウエッジウッド学院に入学できるわ!難しい学校なんだから、それまでに頑張ってお勉強しなさいね!”って言われたの!」
しっかりした小学生ね。
尊敬しちゃうわ。
「私よりマリアの方が大人ね!」
「ふふ、嬉しい!頑張るわ!それより、モモちゃんて本当にお顔が小さいね!」
「そんなことないわ、マリアの方がお顔小さいわよ?」
「そんなの嘘に決まってるじゃない!明らかに頭の大きさから違うわ!モモちゃんとミケル様はマリアの憧れなの!」
「あら、ミケルは”様”つき?(笑)」
「そう!お人形みたいだもの!あ、もちろんモモちゃんも!」
「なんか悔しいけど、まぁいいわ(笑)マリアは今から学校?」
「そうなの、もう行かないと。」
「あら、車で一緒に行く??」
「いいえ、美容の為に歩くの!方向も全然違うしね!じゃあね!」
「ええ、気を付けてね。」
マリアは歩いて学校へ向かった。
マリアとの出会いは、私が家の前で友達を待っていたらマリアが「うわ!お人形が動いた!」って腰を抜かしたのが出会い。
マリアはとてもおませだから、将来が楽しみだわ。
さて、私もそろそろ行かなきゃね。
モモは車のところに向かった。
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