皆さん、元気に過ごされていますか?
COVID-19の影響で本当に大変な1年でしたが、今年もこの季節がやってきました。
今年の結婚式・披露宴で使用した曲の中から独断でセレクトしたコンピレーションアルバムを作るなら、という企画の『My Favorite Wedding Sound』シリーズ。
その2020年版をお届けします。
今年は婚礼の組数が例年の半分以下になり、ヒットらしいヒットがないいっぽう、今年を象徴するゆかりのアーティストの曲も複数セレクトしています。
コレ、フルで聞きたかったんだよね、アレは入ってないんだ、と思いながら年末年始の "巣ごもり・おうち時間" を楽しくお過ごしください(先にお断りしておくと『鬼滅の刃』は入ってませんよ~)。
また選曲は、今年リリースされた曲ではなく、"今年の結婚式・披露宴で使用した曲"ということと独断で選んでいますので、必ずしもヒットソングではありませんので、ご了承ください。
それでは全曲解説付きの『My Favorite Wedding Sound 2020』、全19曲をお楽しみください!
01. What A Friend We Have In Jesus/ELLA FITZGERALD/CD『Ella Fitzgerald's Christmas Album』
新型コロナウィルスにより婚礼組数も大きな影響を受けました。そうした中、[Wedding Sound]ではオンライン結婚式の配信を始めました。そこであらためて挙式で歌われる讃美歌に触れました。そんなこともありオープニングは、讃美歌319番「いつくしみ深き」を。ジャズ・シンガーのエラ・フィッツジェラルドが歌うゴスペル風のテイストで。
02. Jump/VAN HALEN/CD『1984』
バンドの看板スター、エディ・ヴァン・ヘイレンが今年10月、亡くなりました。ロック少年にとって彼の死はショックでした。喉頭がんによる闘病は知っていましたが、まさか65歳で亡くなるとは…。「Jump」はバンドの代表曲でもあり、披露宴でも流れると盛り上がる1曲です。
03. Reptile/ERIC CLAPTON/CD『レプタイル』
エリック・クラプトンらしくない爽やかなボサノバ・インストゥルメンタルです。個人的に「どこにしまったかわからなくて、でも聴きたいCD」シリーズで、今年、出てきました。この曲はアルバムがリリースされた2001年ころ、乾杯やプロフィール紹介で流していました。気取らない流れるような緩いギターが心地良いです。
04. Catch You Catch Me/グミ/CD『「カードキャプターさくら」主題歌コレクション』
緊急事態宣言直下の春、YouTubeでは、広瀬香美のピアノの"激しい"弾き語りがバズりメディアでも話題になっていました。その広瀬香美作詞作曲の同曲。本人もYouTubeの中で演奏していますが、数少ない今年の披露宴の中で何度かリクエストをいただきました。アニソンらしい、爽やかで元気なポップソングとなっています。
05. Gone, Gone, Gone/PHILLIP PHILLIPS/CD『World from the Side of the Moon』
2012年、20歳の時に『アメリカン・アイドル』第11シーズンでの優勝をきっかけにシンガーソングライターに。日本では、2015年デビューのフィリップ・フィリップス。「君が去った後も愛し続けるよ」と歌っていますが過去形ではなく、仮定で歌っています。仮定で歌っていることで、逆に「永遠に愛し続ける」と誓いを立てているとも受け取れる爽やかでアクティブな曲です。
06. 星影のエール/GReeeeN/CD『星影のエール(通常盤)』
新型コロナウィルスの影響はドラマの撮影にも。NHKも朝ドラ『エール』。春の撮影が余儀なく中断、6月29日から8月12日までそれまでの再放送でつなぐという、異例の放送となりました。ドラマの舞台が福島ということで、福島出身のGReeeeNの新曲が起用されましたが、奇しくも東日本大震災からの復興に対するエールと新型コロナウィルスの影響を受けている世界へのエールという多くの困難への応援歌となりました。
07. 宿命/Official髭男dism/CD『宿命』
近年人気の"ヒゲ男"ことOfficial髭男dism。音を聞くまでは、漫才コンビの髭男爵が浮かび、ゴリゴリの骨太なロックバンドやろ?とけっこう濃い系かと思っていましたが、センターにはピアノ兼ボーカルのポップロックバンド。音がきれいで、4つの楽器とボーカルとコーラスがとてもバランスが良いです。ギターのリフやカッティングも聞いてて気持ちが良く、前面に出ることはないけど、さりげなくお洒落。ん~、人気になるのがわかります。
08. Shotgun/GEORGE EZRA/CD『STAYING AT TAMARA'S』
今秋からオンエアされていたホンダ(HONDA)の新型オデッセイのCMソング。自分の生活環境から旅に出るんだ、という内容の曲で、サビの「♪Riding shotgun」を「助手席に乗る」と訳すそうですが、ショットガンは銃ではなくスラング語で助手席というのだそうです。小さくステップを踏みたくなるような一定のビートで、このオデッセイのCMキャッチ「TIME TO START」にもマッチしてます。ジョージ・エズラは日本ではまだ知られていないシンガーですが、これを機会に活躍されることを期待です。
09. Make you happy/NiziU/CD『Step and a step』
今年のアイドル界で話題だったのが、縄跳びダンスで人気になった同曲。NiziU(ニジュー)は日本のソニーミュージックと韓国のJYPエンターテインメントによる日韓合同オーディションプロジェクト「Nizi Project」で選出された日本人9名によるポップアイドルグループ。新型コロナウィルスの影響で実現はしませんでしたが、本来なら披露宴では余興で踊られる曲として人気になったはず。
10. アイノカタチ Feat. HIDE/MISIA/CD『Life is going on and on(通常盤)』
2018年のドラマ『義母と娘のブルース』の主題曲でしっとりとしたラブバラードです。MISIAの近年の代表曲にもなっている曲で披露宴でも多くのリクエストをいただきます。アイノカタチは人それぞれだけど、親、家族、友達、恋人、仲間…大切な人に想いを伝えられる、MISIA節たっぷりの"逸"曲です。
11. ヒゲのテーマ/ザ・ドリフターズ/CD『ザ・ドリフターズ ゴールデン☆ベスト』
今年、新型コロナウィルスで亡くなった芸能人で衝撃だったのは、岡江久美子と志村けん。新型コロナウィルスがまだよくわからなかった3月の衝撃は忘れられません。披露宴の中でも新郎中座のシーンでときどきリクエストをいただく「ヒゲのテーマ」。演奏はドリフターズではなく、たかしまあきひこ & エレクトリック・シェーバーズだが、一定のベースラインによる単調なリズムですが、ギターのカッティングによる弾むアプローチが楽しめます。
12. Gabriel's Oboe/ENNIO MORRICONE/CD『Ennio Morricone: The Platinum Collection』
「クラップ・フォー・ケアラーズ」という医療従事者に、拍手で感謝の気持ちを伝える運動が世界で起こりました。その中でもイタリアの北部、クレモナの病院の屋上で日本人女性バイオリニスト・横山令奈氏が演奏するバイオリンが話題を呼びました。そのときの演奏曲が「Gabriel's Oboe (ガブリエルのオーボエ)」。作曲は巨匠・エンニオ・モリコーネ。しかしその氏も今年7月に亡くなってしまいました。残念でなりません。この曲は、人前式で使用したことがありました。横山令奈氏の演奏はCD化されていないのでここではモリコーネ氏の原曲で。
13. Grab the air/milet/CD『eyes(通常盤)(特典なし)』
日本語と英語を巧く操り、不思議な世界観を出す魅惑なシンガーソングライター、milet(ミレイ)。2019年3月デビュー。デビュー曲「inside you」はiTunesなど11の音楽配信サイトで1位を記録、注目のアーティストです。最近ではドラマ『七人の秘書』の主題曲で知られています。この曲は花王「フレア フレグランス」CMソングに起用され、パワフルで伸びがあるサビが印象的です。
14. LUCK/Nulbarich/CD『LUCK』
披露宴の音楽選びでお薦めのカテゴリーがあります。それは、ビールのCMと車のCM。どちらも躍動感、疾走感がありテンションが上がるから。この曲は、メルセデスベンツの新型GLAのCMで起用されているEDMスタイルの爽快なポップロック。イントロから「近未来」「先へ」というキーワードが連想されます。Nulbarich(ナルバリッチ)は英語と日本語を織り交ぜた歌詞が特徴の日本のバンドですが、サウンドは洋楽。この曲に限っていえばMaroon5のようにかっこいい。
15. A Thousand Years/CHRISTINA PERRI/CD『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1』
静寂なピアノの美しい旋律から始まる歌い上げ系のきれいなバラード。クリスティーナ・ペリーは、アメリカのシンガーソングライター。ヴァンパイアと人間の禁断の恋を描いた映画『トワイライト』シリーズの4作目、『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1』にインクルーディングされています。2011年の映画ながら今年、手紙朗読のシーンでたくさんのリクエストをいただきました。
16. 猫じゃらし/RADWIMPS/CD『夏のせい ep (初回限定盤)(Blu-ray付)』
新型コロナウィルスの脅威のもと、世の中が出口の見えないトンネルに入った3月、キリン「午後の紅茶」のCMで深キョンこと深田恭子が夕方の音楽室で弾くピアノのイントロと「触れるくらいの幸せ、抱っこして」という日常の風景が浮かぶ歌詞に安らぎを覚えました。この曲のテーマは、「そばにある"幸せ"」。印象的な歌詞は、感想後から。
17. Try/Simple Plan/CD『Get Your Heart On: Second Coming by Simple Plan (2013-12-10)』
Simple Plan(シンプル・プラン)は、カナダ・モントリオール出身のポップ・パンク・バンドで、2002年に『No Pads No Helmets Just Balls』で、いきなりダブル・プラチナを得る華麗なるデビューを果たし、2013年には、ONE OK ROCKのTAKAがフューチャリングされた「Summer Paradise (Feat. Taka From One Ok Rock)」もヒットするなど日本でも人気のバンドです。披露宴では、1度だけリクエストをいただきましたが、最後の新郎謝辞のバックに薄く流して、退場に繋げるという演出でとても印象に残るシーンになりました。
18. さらば/キンモクセイ/CD『ベストコンディション~Kinmokusei single collection~(初回生産限定盤)』
バラードが続いたあとに、まるでザ・ドリフターズを思わせる陽気で明るいエンディングソングです。キンモクセイは、相模原出身のバンドで、2001年デビューというキャリアのあるバンドです。この曲は、2002年テレビ朝日系テレビアニメ『あたしンち』初代オープニングテーマとして起用されました。披露宴では、最後の新郎新婦退場でリクエストをいただきました。
19. Whenever You Call/嵐 (ARASHI)/CD『This is 嵐 (通常盤)』 -bouns track-
2020年12月31日で活動を休止する嵐が、11月にデジタル配信したシングル。まさか全編英語で歌うなんて想像もしていませんでしたが、楽曲の提供はあのブルーノ・マーズ。たしかにEDM系のエレクトリカルな音作りやメロディがブルーノ・マーズっぽいです。ボーカルもデジタルエフェクトがかかっていていて耳馴染みが良いですね。活動を中止してファンと離れても、ずっと繋がっているよ、というメッセージが伝わってきます。披露宴ではリクエストをいただくことはありませんでしたが、退場やエンドロールにお薦めできるエンディングにふさわしい爽やかなミディアムバラードです。
いかがでしたでしょうか、今年の結婚式・披露宴で使用した曲の中からベストコンピレーションを作るなら!という想定で独断と偏見でセレクトしるベスト・レコメンド。
なおこのセレクションは、Spotifyの[Wedding Sound]のプレイリストに『My Favorite Wedding Sound 2020』としても公開しました。
来年は世界が好転し、むしろコロナ前の世界より良くなっていることを願いたいですね。
今年も一年、関係いただいた皆さまにお礼を申し上げるとともに、毎日読んでいただいた読者の方々にも感謝申し上げます。
そして来年もどうぞよろしくお願いいたします。(明日も書くよ)
興味がある方は、過去の『My Favorite Wedding Sound』も見てネ!
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★このブログの中でご紹介の曲を試聴したり、購入したいという方のために、Amazonで販売されているCDはリンクされています。
またデジタル配信されている曲は、Amazonデジタルミュージック (MP3音楽ダウンロード)で視聴&購入ができます。ぜひご利用ください。
★また、ご披露宴では著作権の観点から市販のCDでしか流すことができませんので留意されてください。
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