先週土曜、非常に面白い人間分析のセミナーに出た。(巻末参照)
まず人を大きく3種類のタイプに分ける。
「知」タイプ、「情」タイプ、「意」タイプ。
さらにこれを右脳型と左脳型にわけ、
さらにさらに内向型(-)と外向型(+)、計12タイプに分けるというもの。
これが生年月日だけでわかってしまうというので、
私は最初「ホントかいな。なんだかあやしい占いみたいだな」
と思っていた。
しかし、ずばりだったんですね、これが。
この理論によると、私は「情」「右脳」「外向型」の、典型的フィーリング型人間。
直感力や感性は鋭いが、数字に弱い。
まいりました、その通りでございます。
驚いたのは、事前情報なにもなしに講師の先生が、私の生年月日だけでマイキーワード
「広報・宣伝」を言い当てたこと。
そうか、私は自分のタイプに合った職業を選んでいるのね、と、ちょっとほっとする。
で、ここからが本論。
私の仕事である「お客様事例」は、右脳を多く使う仕事なのか左脳なのか、という話である。
文章を書くのに絶対に必要な「ロジック」、つまり論理性。
これは明らかに左脳を使う。
特に事実を重ねて人を納得させなければならない事例の文章には、
ロジックがとても重要である。
事例を始めたとき、私はこれが超苦手だった。
ロジックばらばらな、感覚語多用の文章しか書けなかった。
しかしそれでは、特に技術者相手のIT事例などは無理。
だから一生懸命ロジックを意識して、膨大な時間を費やしたあげく、
なんとか表面的には「左脳的」文章を書けるようになった。
しかし、それを書くのには、私の本来の右脳的感覚を押し殺さなければならなかったので、
かなり苦しいものだった。
事例を書くのにいつも苦吟して苦吟して、ときには徹夜して・・・
などを繰り返していたのだ。
向いていないことをやっていると人は苦しい。
倍以上に疲れるし、倍のスピードで老け込む。
修行だと思っていたが、それにしても苦しい時間だった。
しかし、先日のセミナーで、
自分が右脳型人間だということを再認識し、
なにも無理矢理左脳型に矯正する必要はない。
右脳型を生かした事例を書けばいいじゃないか、というふうに気づいた。
自分の強みをもっと出していこうと。
そもそも、事例の仕事は「感覚」、つまり右脳が活躍するところがたくさん出てくる。
インタビューという仕事は、相手とダンスを踊るようなもので、
相手の言葉でピンときて、予定になくても動物的カンで深掘りしていく、
だめだと思えば予定していてもすぐにひっこめる、などの
臨機応変さが求められ、それはまさに右脳の仕事だと思う。
写真撮影も、どの場所でどんなふうに立ってもらうかは感覚的なものだし、
たくさん撮った中でどんな表情の一枚を選ぶかもカンである。
できあがりのレイアウトにしたって、
キャッチコピーにしたって、
右脳が活躍する仕事じゃないの、よく考えれば。
そこで、
準備は左脳で。
インタビューは右脳で。
写真も右脳で。
構成は左脳と右脳。
執筆は右脳で。
ということで、実は今、まさに右脳で事例を執筆しているところ。
しかもIT事例、お堅い製品なのにである。
「右脳」を意識するだけで、インスピレーションがどんどんわいてくるのはほんとに不思議。
右脳的事例、
できあがりが自分でも楽しみ。
参考
バイオグラム分析戦略セミナー