例の事件からもうだいぶ時間がたってしまっているけど、どうしても山本○ナの話をしたいので書きます。
元美人アナウンサー(今タレント?)のこの一件は、ずっと私の心の中にひっかっていた。
渦中の○ナ嬢についてはあまり知らなかったので、ネットでいろんな情報収集もした。
決して、不倫がイケナイとか、男にダラシナイとか、そういったモラル的な話をするつもりはなくて、
なんか、この一件、私にとっては「女性と仕事」について深く考えさせられる話なのである。
○ナ嬢の行動で注目しているのは、
「泥酔の上、不適切な場所に行った」お相手や、どんな場所だったかということではなく、
それが、新たに始まったニュース生番組の1回目の終了後だったことである。
前にも不倫で世間を騒がせたネガティブイメージのある○ナ嬢にとって、念願だったキャスターの仕事を取るまでには結構大変だっただろう。
事務所もバックアップしてくれただろうし、本人だっていろんなところで頭を下げたりしたに違いない。事実、彼女の起用を渋るスポンサーを説得するのは大変だったという。
だが持ち前の美貌と魅力的なキャラ、そして強運も味方したのだろう。あまたの女性、そして元女子アナさえも夢見てかなわない、女性の職業の最高峰の一つといえる「キャスター」と呼ばれるポジションを手にした。
「自分にリベンジ」というキャッチフレーズとともに。
そのような「宝物のような」仕事の第1回目。
番組スタッフの間では、第1回目でもあるし、その後に用意されていた「反省会」に彼女も参加するものと思っていた。
しかし、彼女は番組終了後、スタッフたちとは交わらず、お笑い芸人を含む友人知人の待つ飲み会へと向かう。
おそらくだが、緊張の連続で、開放感に浸りたかったのかもしれない。
「あ~、終わった終わった。後はフリーよ。仕事の話はしたくない」というところだろうか。
その後はご存じの通り、意気投合した男性と奔放な夜を過ごし、物議をかもすのだ。
ここで疑問に思うのは、
「彼女は、本当にキャスターをやりたかったのだろうか」
ということである。
その行動を見ている限り、キャスターという仕事について、あまり深く考えているようにはとても思えない。
ニュースを伝えたり、ニュースの考察に関して自分の意見を言ったり、
討論の場を仕切ったりという仕事には、彼女は実はあまり興味がなく、
「キャスターがかっこいいからやりたい。お笑いはもういや」。単にそれだけだったのでないかと。
だって、本当にその仕事をやりたい、面白いと思うのなら、反省会のほうにで出たいと自然に思うだろう。
自分の初仕事がこれでよかったのか、どうすればもっとよくなるのか、
すぐにスタッフの意見を聞き、来週に備えなくてはと思うだろう。キャスターの仕事はよくわからないが、言ってみれば、反省会も仕事のうちではないか。
極度の緊張だったかもしれないが、
金曜のOLじゃあるまいし「終わった~」と仲間と飲みに行ってしまうのは、高いギャラをもらうスペシャリストの行動とはとても思えない。
結局、仕事への「コミットメント」の問題なのだろうか。
ここで誤解を恐れずに書くが、
例外ももちろんあるので一概には言えないが、
○ナ嬢のように「すごく美しい女性」はキャリアの落とし穴というものがあるような気がする。
というのは、あれだけ美しいと、間違いなく男性にちやほやされる。
それが当たり前になり、
肝心の自分のやるべきこと、自分の仕事について真剣に向き合う必要性がなくなってしまうのではないだろうか。
(もちろん、美しい女性でかつ強いコミットで仕事をしている人はたくさんいます)
彼女は32歳。もうそろそろ自分のキャリアについて真剣に考えなければならない年頃だろう。
でも、真剣に考えるという試練や苦境に陥る前に、優しい男性が手をさしのべてしまうのかもしれない。
女性としてはうらやましい。でもしかし、
それは働く女性として見た場合、果たして幸せなことなんだろうか。
結婚して、家庭人として男性に守られながら生きる道を選ぶのだったらそれで幸せだと思う。
でも、結婚するしないは別として、仕事人としてずっとやっていくのであれば、
一度自分の中の「女性」というものを棚上げにして、
「自分はいったい何のプロフェッショナルなのか」ということを考えなくてはならないと思う。
(女性を棚上げというのは、女を捨てるということではない。念のため)
というのは、「美しい」というのはあくまで付加価値であって、
その仕事の根源価値にはなり得ないからだ。
根源価値になるのはモデルぐらいで、女優やタレントであってすら、顔だけでは評価されない。
女性キャスターは皆美しいが、見ていると、成功しているのは、自分の付加価値におぼれず、キャスターとしての根源価値を磨いている人である。
注目を集める仕事は、まわりの期待値も大きい。なまなかな態度でやると
自分が後で泣きを見るだけでなくまわりの人が迷惑する。
○ナ嬢が今後どうなるかは知るよしもない。
しかし一つだけ言えるのは、今回と同じだけのチャンスは、もう彼女には二度とはやってこないということ。
そして次に来る仕事は、
きっと彼女の「やりたくない」ものである可能性が大きい。
「やりたい仕事がやれる」。
仕事人として、それは最高に幸せなことだ。
そしてその幸せをつかんだのなら、
ゆめゆめ、放してはいけないと思う。