「電通鬼十則」というのをご存じだろうか。
ハードワーカー集団で知られる「電通」の4代目社長吉田秀雄氏が1951年に書いた社員に向けての行動規範(Wikipediaより)。
これを額に入れて掲げる経営者はいまだに多いと聞く。
鬼十則とは・・・
- 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
- 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
- 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
- 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
- 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
- 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
- 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
- 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
- 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
- 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。
こういうスパルタなメンタリティで、日本は高度成長を成し遂げたんだなあ、と思う。
特に「殺されても放すな」なんて・・・今の若者には通用しないだろうなあ。
この10則で、なにか心にぐっときた言葉はあっただろうか。
私は、9番。
「頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。 」
事例の場合は、納品物があるので「モノ」でもあるが、モノを提供する過程においてはサービス業的なところもある。そう考えると、この9番はぐっとくる。
サービスは、モノのように形がない。モノは不備があればすぐに見えるけど、サービスの不備は目には見えない。
でも、お客様は敏感に感じるところだ。
だからこそ、一分の隙もあってはいけないのだ。そのためには、頭は常にまわって、目配りを効かせないといけない。(耳が痛いなあ)
まずはこの言葉、肝に銘じておこうと思う。