遅筆である。
つまり、書くのが遅い。
そうだ、偉そうに「遅筆」などというとなんだか作家のようでおこがましいので、ここは単に
「書くのが遅い」にとどめる。
表現はどうあれ、はい。私は書くのが遅い。
この仕事をするまで、自分が書くのが遅いということに気づかなかった。
というよりは、プロではなかったので、一般人レベルにおいては特に遅いわけではなかったし、遅いからといって何か弊害があるわけではなかった、というほうが正しい。
しかし、事例書きが生業(なりわい)になろうとしている今、
そして期末で注文が集中している今、
どうにもこうにも、自分の書くスピードの遅さは、もはや死活問題になりかけていることに気づいた。
告白すると、
一つの事例を書くのに3日は要する。時間にして12~13時間は余裕でかかる。
何にそんなに時間がかかるかというと、
書くことそのものよりも、PCの前で苦吟する時間にかかっているのである。
構想を考える。表現を考える。キャッチコピーを考える。
悶々とした時間が時には耐えきれなくなり、
SNSをのぞいたり、読書をしたり、長風呂に浸かったり、時にはお酒を飲みに行ってしまったり、
そしてその後、更に自分を苦しめる結果になる。
中学生の時、試験前になると本を読みたくなった、あの心理と、
30年を経て、無垢だった少女がしわも白髪もあるおばさんに変化(へんげ)してなお、
少しも変わらないのである。
こんな調子では、期末の厳しい納期のこの時期をこなせるわけはなく、
窮余の策として、このようなことを考えた。
「缶詰作戦」である。
「缶詰作戦」の詳細はまた次回。
(そう、こうしてブログを書くのも私の逃避行動の一つなのだった。。。)