目的は、イワカガミを含めた初夏の高山植物であります。
当初はロープウェイで行ける2000m付近の散策路を周回する程度で終える予定だったのだが、標高を上げるにつれ増えてくる植物に、山頂アタックを決意。登山届けには一応山頂までの予定も書いていたため山頂へのルートをとった。
目的のイワカガミは、当初はちらほらと見られる程度で、それでもテンションが上がったものだが、登山道を登っていくと各所に大きな群落が出現し始め、どこを取ろうか途方に暮れるような場面も。
写真を撮りながら2時間ほどで森林限界に到達。
改めて巨大さに驚くものの、ピークが見えてる(見えてません)と気持ちに余裕も生まれるので足取り重くガレ場を登るのだが、道の脇を良く見るとそこもイワカガミの群落が広範囲に広がっていた。
この赤いの全部イワカガミ。岩場でないのにイワカガミとはいかがなものかと、2500mの冷涼で若干薄さを感じる空気の中で考えてみるも、当然のように答えは出ない。
2時間半ほどで山頂に到着。
この山、山頂っぽいピークが3つあるんだが、どうやら真ん中のピークが山頂らしい。一応山頂標識と三角点があったんだが、天気の良い土曜日だったもんだから大混雑。
山頂直下で記念撮影渋滞が起きて結構待たされた。
まぁ岩場だったので岩に頬ずりしつつ待ってたけど。
この手は知らんオッサンの手。
降りるときも急なのでやっぱり渋滞。大した難易度ではないと思うんだが。
しかし、白根山のような2500m超の山でも、今回のような天候では筑波山よりも難易度は低く感じた。
筑波山はガレ場こそ無いものの、登山に必要なほぼ全てが含まれているのだろう。
筑波山は登り始めの10分が案外キツイからなぁ……。
今回の白根山でもっとも難易度が高かったのは、森林限界高度のガレ場の下山。
とにかく滑る。出来るだけ岩を選んで足を置いていくものの、ストックが無かったら3回くらいは転んでた。
下山時に上空に雲が湧いていたが、山頂駅に降りてきたときには、山頂はすっかり雲の中だった。
ロープウェイ山頂駅から白根山頂の昼飯休憩含めて往復で5時間弱。天気も良く風も弱く、絶好の撮影登山日和でした。
以下備忘録 (写真多め)
コマクサ(山頂駅ロックガーデン)
コケ類
マイヅルソウ
ヤマガラシ
ツガザクラ
イワカガミ
イワカガミ(群落)
イワカガミ
キバナノコマノツメ(黄花の駒の爪)
シロバナヘビイチゴ
コケモモ
ハクサンチドリ
ミヤマキンバイ
ミツバオウレン
ヒメイチゲ
ズダヤクシュ
コミヤマカタバミ
ツマトリソウ
シラネアオイ(ほぼ終わり)
同定中(ラン科?)
今回はイワカガミの大群落に囲まれたけど、こう言う幸運はなかなか無いんだろうな。
実のところ、7/8は白根山ではなく、福島の浄土平周辺から桶沼あたりに行く予定だった。
1週間前の天気予報では、日光方面は雨で、福島は晴れだったのである。
しかし、直前の天気予報で白根山周辺が急に晴れ予報になり、さらに福島沖で地震が起きたので、なんとなくピンと来るものがあって、白根山に変更したのであります。
登山装備はどちらにしろ変わらないのが幸いだったが、案外吉と出たのかも知れない。
そしてハードな下山で太ももが筋肉痛2日目です。