ブログとは、個人や数人のグループで運営され、日々更新される日記的なWebサイトの総称。内容としては時事ニュースや専門的トピックスに関して自らの専門や立場に根ざした分析や意見を表明したり、他のサイトの著者と議論したりする形式が多く、従来からある単なる日記サイト(著者の行動記録や身辺雑記)とは区別されることが多い。


 また、CMS(コンテンツマネジメントシステム)としての側面を重視し、時系列にページの自動生成する機能や他のサイトの記事との連携機能(トラックバック)、コメント機能などを備えたブログシステムで運営されているものはすべてブログだとする立場もある。


 インターネットの普及につれて、多くの人が個人のWebサイトで日記をつけ始めたが、Web日記は紙の日記と異なり、その内容が広く一般に公開されており、ほかのサイトからリンクされたり論評されたりする。また、電子メールなどを通じて著者と読者がコミュニケーションをはかったり、特定のトピックスについて電子掲示板で多人数で論議することも容易である。


 そうした環境の中で、Web日記は独自の進化を遂げ、それまでの個人サイトでもない、紙の日記でもない新しいメディアとして台頭した。そうした新しい形式の日記風サイトを指す言葉として「Web」と「Log」(日誌)を一語に綴った「weblog」(ウェブログ)という言葉が誕生した。現在では略して「blog」(ブログ)と呼ばれることが多い。


 ブログでは個人の行動の記録は重視されず(一切載せないわけではない)、世相や時事問題、専門的話題に関しての独自の情報や見解を掲載するという形式が主流となっている。また、ネット上で独自に見つけた面白いもの、変なもの、スクープなどを紹介し、そこにリンクを張って論評したり、街で見つけた話題(ネタ)を紹介するという記事も多い。大きな事件や事故が起こった際に、地元の人や関係者、目撃者などが自分のブログに知っている情報を掲載することで、メディアを介さずに「生の」情報が流通するという事例(イラク戦争時にイラク人の男性が公開していた「バグダッド日記」など)も見られる。


 多くのブログには読者が記事にコメントを投稿して掲載できる掲示板的な機能が用意されている。また、別のブログの関連記事へリンクして相手の記事に自分の記事への逆リンクを掲載する「トラックバック」という機能もあり、興味や話題ごとに著者同士や著者と読者によるコミュニティが形成されている。最近では、ブログによる「口コミ」で情報が広がり、マスメディアが後追いでそのトピックを取り上げるという現象も起こっており、そういった面からもブログは新しいメディアとして注目されている。


 アメリカでは「Blogger」や「Movable Type」といったブログ運営支援サービス・ツールが普及しており、ブログを簡単に開設し、記事を追加・更新できる環境が整っている。日本にも似たような形式のサイトが数多くあり、「個人ニュースサイト」または単に「日記サイト」などと呼ばれているが、これはアメリカで産まれたブログを導入したものではなく、独自に発生・進化してきたものである。日本の一部のネットコミュニティでは、アメリカでブログが注目される以前から個人ニュースサイト文化が定着していたこともあり、「ブログ」と呼ばれることを嫌うサイトオーナーもいる。

 ブロガーとは、ウェブログ(ブログ)サイトを運営している人。ウェブログは略して「ブログ」と呼ばれるため、これに「~する人」を意味する "-er" をつけた「ブロガー」という呼称が生まれた。「ブログオーナー」も同義。


 eメールを送受信する人を「e-mailer」とは呼ばないので、ウェブログをつけるのが当たり前のことになれば、このような呼称は無くなると予測する人もいる。

 ブロガーとは、Google社のブログサービス。誰でも無料で自分のブログを開設することができる。2004年11月に日本語によるサービスを開始した。


 現在では多くのポータルサイトやISPが提供するようになったブログホスティングサービスのさきがけとも言えるサービスで、もともとPyraLabs社が運営していたが、2003年2月にGoogle社が同社を買収、Bloggerサービスを傘下に収めた。

 フレーミングとは、相手を激高させたり侮辱したりすることを目的に発信する電子メールのメッセージ、ニュースグループの投稿記事、掲示板の書き込みなどのこと。また、そのような文書が原因で発生するネットワーク上でのけんかをフレームということもある。インターネットの世界では相手の顔が見えず、表情や口調が伝わらないため、簡単にフレーム合戦がおこる。これを回避するには、相手を怒らせる表現を使っていないかどうか慎重に文章を吟味する、挑発的な文書は無視する、などの点に注意すると良い。

 フリークエンシーとは、特定のインターネット広告と特定人の接触頻度を示す値。普通は平均値で表す。同一回数の配信を行なう場合、広告内容がすぐに理解可能な内容であればフリークエンシーよりリーチを重視し、回数を重ねなければ広告に興味を示さないと考えられる場合はリーチよりフリークエンシーを重視した方が広告効果が高いとされる。


 プラグインとは、アプリケーションソフトに追加機能を提供するための小さなプログラム。特に、Netscape Navigatorに機能を追加するための小さなプログラムのことを単にプラグインと呼ぶことがある。もとから搭載されている機能だけでは実現できない、動画や高品質の音声の再生など、様々な機能がプラグインを追加することによって実現することができる。Netscape Navigator用のプラグインのほとんどは無料で提供されており、インターネットを通じて簡単に入手することができる。


 ブラウザゲームとは、Webブラウザ上で動作するゲームソフト。WebページやJavaアプレット、Flashアニメーションなどの形式で提供され、専用のソフトウェアなどをインストールしなくてもブラウザでページを開けばすぐに遊ぶことができる。内容は短時間で遊べる軽い内容のカジュアルゲームが多く、多くのサイトは無料で提供している。
 ブラウザとは、データや情報をまとまった形で閲覧するためのソフトウェア。単にブラウザと言った場合には、WWWの情報を閲覧するためのWebブラウザを意味する場合が多い。

 プライベートUDDIとは、企業内や企業集団内で運営される、Webサービスの検索・照会システム。


 WSDLで仕様が記述され、SOAPでアクセス可能なWebサービスを登録し、検索・照会するシステムはUDDIと呼ばれ、当初はインターネット上で広く公開されたオープンなサービス(パブリックUDDI)として始まったが、知らない企業のWebサービスを利用するのは決済や信用などの問題などがあり、あまり普及していない。代わりに、閉じられた環境内でWebサービスの相互運用性を高める手法として、特定集団内からのみアクセスできるUDDIを構築する動きが広まっている。これがプライベートUDDIである。

 ブックマークレットとは、Webブラウザのブックマーク(お気に入り)に登録することのできる、JavaScriptで記述されたスクリプト。Webページの閲覧中にすぐ呼び出すことができ、ブラウザにちょっとした機能を追加するのに使われる。閲覧中のページに含まれる用語を選択して検索エンジンや辞書サイトで照会したり、閲覧中のページへのリンクを貼ったブログの投稿ページを呼び出したり、手作業で行なうと数ステップかかる作業を一括で行なってくれるようなものが多い。