ブックマークとは、書籍の「しおり」に似たWebブラウザの機能。何度も訪れるWebサイトのアドレス(URL)を記録しておく機能で、マウスによる簡単な操作でWebサイトのアドレスを指定することができる。ブラウザによって「ホットリスト」「お気に入り」と呼ばれることもある。URLを入力したりリンクをたどっていく手間を省くことができる。
 フォトログとは、写真画像を主体としたウェブログ(ブログ)のこと。通常のウェブログは文章を主体にイラストや写真の画像を添えるという新聞紙面風の体裁が多いが、フォトログではページの中心に大きな写真画像を掲載し、その周りにコメントや解説、撮影時の情報などを添えるという体裁を取る。その他の要素は通常のウェブログに準じ、時系列やカテゴリーによる表示、コメントやトラックバックなどが実装される。

 フィルタリングソフトとは、特定の条件に合致するデータや、制限に抵触しないデータだけを通過させるソフト。広義にはファイアウォールなどを含むが、一般にはWebフィルタリングソフトのことを言う。


 Webフィルタリングソフトとは特定のWebサイトへのアクセスを禁止するソフトのことを指し、主に学校や家庭で、アダルトサイトなどの子どもに相応しくないコンテンツへのアクセスを止めるために用いられる。最近ではWebブラウザにも簡易なフィルタリング機能がついている。


 電子ネットワーク評議会や各ソフトメーカーがインターネット上のコンテンツを調査・ランク付けしてデータベースを作成し、そのデータベースに該当するページへのアクセスは拒否するという方式と、各ページの単語を自動的に検索してアクセスの可否を判断する方式とが採られている。


 また、各個人が専用のデータベースを作成することも可能である。Webフィルタリングソフトは子どもに安心してインターネットを利用させられるという利点をもつ反面、情報統制につながるとの懸念の声も聞かれる。

 ヒットとは、WWWにおけるアクセス数の単位の一つ。ユーザのコンピュータにダウンロードされたファイルの数を表す。例えば、5つの画像が配置されたHTML文書を1ページ読み込むと、6ヒットである。
 ビジットとは、WWWにおけるアクセス数の単位の一つ。「セッション」とも呼ばれる。Webサイトを訪れたユーザがサイト内で行なう一連の行動をまとめて1ビジットという。同一のユーザが短時間の間に何ページ読み込もうと、ビジットは1である。同一のユーザでも、ある程度間隔が開いた場合は、新しいビジットとしてカウントする。どのくらい開いたら新しい訪問とみなすかについてはいろいろな基準があるが、Web測定の代表的な企業であるInternet Profiles社が採用している30分が、事実上の業界標準となっている。
 非公式サイトとは、企業や有名人に関する情報を掲載したWebサイトのうち、第三者が運営するもの。本人や企業自身が運営するサイトは「オフィシャルサイト」「公式サイト」「公認サイト」などと呼ばれる。有名人のファンなどが運営するサイトの場合、肖像権や著作権などの問題で、本人の写真や著作物などは掲載することができない。
 ハンドルとは、インターネットやパソコン通信上で使用されるニックネームのこと。特にチャットやインターネット上の掲示板では、個人を簡単に識別する手段として頻繁に使われる。本来は「ハンドル」だけであだ名という意味を持つが、「ハンドルネーム」「ハンドル名」といった用法も定着している。ハンドルを名乗ることによって本名を明かさずにコミュニケーションを行なうことが可能になり、ネットワーク上でのプライバシー防衛の一つの手段となる。本名を公開することに抵抗がない人でも、カジュアルな印象を与えるハンドルで日常的な活動を行なうことが多い。ハンドルは本人の好きなように名乗ることができるが、あまりにも一般的な名称や著名な名称は、他人との重複が起こりやすいなどの問題があるため、避けられる傾向にある。

 パンくずリストとは、Webサイトの中のそのページの位置を、階層構造の上位ページへのリンクのリストで簡潔に記述したもの。すべてのページの同じ場所にパンくずリストを掲載することにより、サイトの訪問者が現在位置を直感的に理解する役に立つ。


 大規模なWebサイトは、ページ群全体が大きなカテゴリに分かれ、その下に何階層かの小カテゴリ、個別のページ、という形で階層構造で管理されていることが多い。各ページに、そのページの属するカテゴリのトップページへのリンクを順番に並べたものがパンくずリストである。区切り記号には伝統的に「>」(大なり記号)が使われ、「トップ > コンピュータ > パソコン > 買い方」のように表現する。


 パンくずリストは垂直方向のナビゲーションであるため、「この階層には他にどんなカテゴリがあるか」といった水平方向のナビゲーションを表現することはできない。両者をうまく組み合わせることがWebサイトのユーザビリティを高める鍵になると言える。


 童話「ヘンゼルとグレーテル」で、森の中で迷わないようにパンくずを少しずつ落としながら歩いたという故事が由来である。英語では、パンくずリストの直訳「breadcrumbs list

 パーマリンクとは、ブログの記事一つひとつに割り当てられたURL。パーマ(perma)はパーマネント(permanent:永続する)の略で、記事が増えたり構成が変わったりしても変化しない固定的なリンクという意味。


 ブログは日々記事が追加されていくため、トップページなどに表示される記事は頻繁に入れ替わる。特定の記事についてトラックバックやリンクをしたり議論を続けたい場合は記事ごとに設定されたパーマリンクを利用すると便利である。

 パブリックUDDIとは、インターネット上に存在するWebサービスの検索・照会システム。


 WSDLで仕様が記述され、SOAPでアクセス可能なWebサービスを登録し、検索・照会するシステムはUDDIと呼ばれ、企業内(もしくは企業集団内)のみで運用される閉じられたプライベートUDDIと、インターネット上に構築され、誰でも参加できるパブリックUDDIがある。当初はパブリックUDDIの構築・普及が推進されていたが、知らない企業のWebサービスを利用するのは決済や信用などの問題などがあり、あまり普及していない。代わりに、閉じられた環境内でWebサービスの相互運用性を高める手法として、プライベートUDDIを構築する動きが広まっている。