Javaアプレットとは、ネットワークを通じてWebブラウザにダウンロードされ、ブラウザのウィンドウに埋め込まれて実行されるJavaプログラムのこと。


 Javaアプレットを悪用してユーザのコンピュータに被害を与えることのないように、ユーザのハードディスクの内容を読み書きしたり、自分が呼び出されたWebサーバ以外のコンピュータに接続したり、他のアプリケーションソフトを起動したりすることはできないようになっている。


 Javaアプレットを使うことにより、HTMLで記述された静的なWebページでは実現できない動的な表現が可能となる。また、Webブラウザのみで利用することができるネットワークゲームやチャットを開発することもできる。


 企業内のクライアントサーバシステムでJavaアプレットを利用すれば、社員のコンピュータにはWebブラウザを入れるだけでシステムを利用できるようになり、アプリケーションソフトの配備や管理にかかるコストを節減することができる。


 JavaScriptとは、Sun Microsystems社とNetscape Communications社が開発した、Webブラウザなどでの利用に適したスクリプト言語(簡易プログラミング言語)。Sun社のJava言語に似た記法を用いることが名称の由来だが、直接の互換性は無い。


 従来は印刷物のような静的な表現しかできなかったWebページに、動きや対話性を付加することを目的に開発され、主要なWebブラウザのほとんどに搭載されている。ブラウザ以外のソフトウェアにも簡易な制御プログラムの記述用言語として移植されており、Microsoft社のWindowsやWebサーバソフト「IIS」、Macromedia社の「Flash」などに、JavaScriptあるいは類似の言語の処理系が内蔵されている。


 各社の実装に微妙な違いがあり、ブラウザによって使えない機能があったり同じプログラムでも挙動が異なったりする問題があったため、ヨーロッパの標準化団体ECMAがソフトウェアメーカーに呼びかけて、通称「ECMAScript」と呼ばれる標準を発行した。現在では、ECMAScript準拠の処理系をJavaScriptと呼び、独自の拡張を施したJavaScriptには独自の名称を付ける(Microsoft社は「JScript」、Macromedia社は「ActionScript」)習慣が定着しつつある。


Jakartaプロジェクトとは、オープンソースのWebサーバソフトなどを開発しているApacheプロジェクトのサブプロジェクトで、Java技術に関連するソフトウェアを開発するプロジェクト。


 主にApacheと共に利用するサーバサイドのソフトウェアを開発しており、いくつものサブプロジェクトから構成される。アプリケーションサーバのTomcatや、WebアプリケーションフレームワークのStrutsなどが有名。


 成果物はApache Software Licenseというライセンスに基づいて公開されており、誰でも自由かつ無償で利用・改変・再配布できる。



ISAPIとは、Microsoft社が提供している、Webサーバに機能を拡張するためのAPI。同社のWebサーバであるIISで利用できる。

 Internet Keywordとは、RealNames社が提供しているサービスで、キーワードとWebサイトを関連付けるシステム。あらかじめ特定のキーワードとウェブサイトを関連付けて登録しておき、ユーザが登録されたキーワードで検索を行なうと、関連するサイトへ誘導される。


 インターネットの初心者にはとっつきにくいURLを覚えなくても、製品名や企業名などでWebサイトにアクセスすることができる。キーワードの登録は有料で、主に企業などが自社名や製品名などを登録している例が多い。


 Internet ExplorerにはInternet Keyword機能が埋め込まれており、アドレスバーに登録されたキーワードを入力すると、直接関連付けられたサイトへアクセスすることができる。いくつかのサーチエンジンやポータルサイトと提携しており、これらのサイトで検索を行なうと、Internet Keywordで関連付けられたサイトが検索結果として表示されるようになっている。


 Internet Explorer 7とは、2006年10月に公開された、Microsoft社のWebブラウザ「Internet Explorer」のバージョン7。Windows OSの最新版であるWindows Vistaの標準Webブラウザとなっている。バージョン6までの正式名称は「Microsoft Internet Explorer」だったが、このバージョンからは「Windows Internet Explorer」となっており、タイトルバーにもそのように表示される。


 Internet Explorer 7はWindows Vistaの発売にあわせてリリースされる予定だったが、Windows Vistaの開発が遅れたことや前バージョンのInternet Explorer 6がオープンソースのWebブラウザであるMozilla Firefoxの普及によりシェアが減少したことなどを受けて、Windows Vistaリリース前の2006年10月に正式版が単独リリースされた。


 Internet Explorer 7では、タブブラウザ、RSSリーダー、検索バーなど、これまではサードパーティのツールバーなどの機能拡張や単独のソフトウェアの形で提供されていたものが標準機能として実装されている。


 メニューバーなどのユーザインターフェイスはコンパクトでシンプルなものに変更されたが、これまでのバージョンとは大幅に異なるため、従来から使い続けてきたユーザは当初は若干使いにくい部分もある。


 また、Webブラウザの仕様や脆弱性を悪用したウイルス被害などが社会問題化していることから、フィッシング詐欺への対策機能や、表示中のWebページのURLをウィンドウ内に必ず表示する機能、閲覧履歴をまとめて簡単に削除できる機能など、初心者に配慮したセキュリティ関連の機能が強化されている。


Internet Explorerとは、Microsoft社のWebブラウザ。Netscape Communications社のNetscape Navigatorと市場を2分していたが、現在ではInternet Explorerがシェアのほとんどを握る。電子メールソフトのOutlook ExpressなどがInternet Explorerとあわせて配布されている。Internet ExplorerはWindows用とMac OS/Mac OS X用があり、インターネットや雑誌の付録CD-ROMを介して無料配布されている。


Internet Archiveとは、過去にインターネット上に存在していたHTMLファイルを保管しているオンライン図書館。1996年10月以降のWebページを収集しており、2001年10月の公開時点では約100億ページ、サイズでいうと0.1PB(約100,000GB)のデータを保存している。
IISとは、Microsoft社のインターネットサーバソフトウェア。WebサーバやFTPサーバ、SMTPサーバ、限定的なNNTPサービスなど、様々なサーバの機能を統合している。同社のOSであるWindows NT Server/Windows 2000に標準で付属する。バージョン4.0からはトランザクションサービスを提供するMTSも付属し、ASPやCOMを組み合わせて開発された高度なWebアプリケーションを動作させることができる。同社の次世代WebアプリケーションアーキテクチャのWindows DNAの中核となるサーバソフトウェアである。ちなみに、IISの正式名称はバージョン5.0(Windows 2000付属版)から「Internet Information Services」になった。

IEAKとは、特別に設定したInternet Explorerをネットワークを通じて複数のパソコンにインストールする管理ソフト。Microsoft社が無償配布している。


 企業のネットワーク管理者が、接続やプロキシ、セキュリティ、プライバシー、使用する機能などに関して社内で規定されている設定を施したInternet Explorerを作成し、LANを通してユーザのパソコンに一斉配信することができる。