Internet Explorer 7とは、2006年10月に公開された、Microsoft社のWebブラウザ「Internet Explorer」のバージョン7。Windows OSの最新版であるWindows Vistaの標準Webブラウザとなっている。バージョン6までの正式名称は「Microsoft Internet Explorer」だったが、このバージョンからは「Windows Internet Explorer」となっており、タイトルバーにもそのように表示される。
Internet Explorer 7はWindows Vistaの発売にあわせてリリースされる予定だったが、Windows Vistaの開発が遅れたことや前バージョンのInternet Explorer 6がオープンソースのWebブラウザであるMozilla Firefoxの普及によりシェアが減少したことなどを受けて、Windows Vistaリリース前の2006年10月に正式版が単独リリースされた。
Internet Explorer 7では、タブブラウザ、RSSリーダー、検索バーなど、これまではサードパーティのツールバーなどの機能拡張や単独のソフトウェアの形で提供されていたものが標準機能として実装されている。
メニューバーなどのユーザインターフェイスはコンパクトでシンプルなものに変更されたが、これまでのバージョンとは大幅に異なるため、従来から使い続けてきたユーザは当初は若干使いにくい部分もある。
また、Webブラウザの仕様や脆弱性を悪用したウイルス被害などが社会問題化していることから、フィッシング詐欺への対策機能や、表示中のWebページのURLをウィンドウ内に必ず表示する機能、閲覧履歴をまとめて簡単に削除できる機能など、初心者に配慮したセキュリティ関連の機能が強化されている。