Safariとは、Apple社が独自に開発したWebブラウザ。Mac OS Xの標準ブラウザとして内蔵されている。


 タブブラウザ機能や、Googleによる検索機能を統合したツールバー、ポップアップブロック機能などを搭載している。特徴的な機能としては、最後に入力したURLまたは最後に選択したブックマークのページに一気に戻ることができる「SnapBack」機能がある。


 Safariはオープンソースのソフトウェアをベースにしており、レンダリングエンジンにはKDEオープンソースプロジェクトの「KHTML」および「KJS」が採用されている。


 Ruby on Railsとは、スクリプト言語のRubyにより構築された、Webアプリケーション開発のためのフレームワーク。単に「Rails」と呼ばれることもある。デンマークのDavid Heinemeier Hansson氏によって開発され、オープンソースとして公開されている。特にデータベースを利用したWebアプリケーション開発において、新たに書く必要のあるコードを大幅に減らし開発期間を短縮できる。


 Ruby on Railsは、MVC(Model-View-Controller)アーキテクチャをサポートしており、データベースに関する処理を担うモデル、データの表示を行うビュー、それらを制御するコントローラの雛形を自動生成する機能を持っている。データの作成・読み込み・更新・削除(CRUD)のみを行うような単純なWebアプリケーションであれば、データテーブルの作成と雛形の自動生成を行うのみでほとんどの部分が開発できてしまう。Webアプリケーションの多くはCRUD処理を中核としているので、Ruby on Railsを使うことによって多くのコードの作成を自動化することができ、開発期間を短縮できる。


 Ruby on Railsには、他にもWebアプリケーションの動作テストを行うためのWebサーバや、テストのためのコードを自動生成する機能、Webアプリケーションの配置を自動化するツールなどのツールキットも同時に提供している。


 RSSリーダーとは、Webサイトを巡回してRSS/Atom形式の更新情報を受信し、リンク一覧の形で表示するソフトウェア。

 RSS(Rich Site Summary/RDF Site Summary)やAtomはXMLベースの書式の一種で、Webサイトの更新情報などを記述するのに用いられる。ブログやニュースサイトなどニュース性の高いサイトでは、RSSによる更新情報の提供を行なっているものが多い。各サイトの提供しているRSS情報(RSSフィード)は、元のサイトへリンクさせるためにタイトルと記事の一部のみを収録したものや、記事全体を収録してRSSリーダーだけですべての情報が見られるものなどがあり、サイトの運営方針により提供するデータの度合いは異なる。


 指定したサイトのRSS情報を一定時間ごとに自動的にダウンロードし、更新があると記事へのリンクを表示してユーザに知らせるソフトがRSSリーダーである。リンクをクリックするとWebブラウザのウィンドウが開いて目的の記事が表示される。


 RSSリーダーには、ヘッドラインをティッカー表示する「ティッカー型」や、ポータルサイトのマイページなどに登録する「ホームページ型」、システムトレイに常駐して更新時に教えてくれる「常駐型」など様々な種類がある。WebブラウザのInternet Explorer 7やFirefoxには、あらかじめRSS表示機能が搭載され、RSSリーダーの機能も兼ね備えている。

 RSSフィードとは、Webサイトが更新情報などをRSS(RDF Site Summary/Rich Site Summary)形式のデータを提供すること。また、提供されたRSSデータ。


 RSSはXMLベースのデータ形式の一種で、サイト内の新着記事の一覧や個々の記事の更新日や本文の要約などが含まれる。RSSリーダーと呼ばれるクライアントソフトを使って受信する。RSSリーダーのみで複数のサイトの更新状況がわかるため、すばやく情報収集することができる。


 ブログでは標準でRSSフィードに対応しており、ブログの普及とともに一般のWebサイトでもフィードを提供するところが増えている。通常のWebサイトからRSSを作成する「MyRSS.jp」や、RSSフィードに自動的に広告を挿入するRSS広告社の広告システムなども登場している。


 RSSとは、Webサイトの見出しや要約などのメタデータを構造化して記述するXMLベースのフォーマット。主にサイトの更新情報を公開するのに使われている。


 RSSで記述された文書には、Webサイトの各ページのタイトル、アドレス、見出し、要約、更新時刻などを記述することができる。RSS文書を用いることで、多数のWebサイトの更新情報を統一的な方法で効率的に把握することができる。


 指定したサイトのRSS情報を取り込んで更新状況をまとめたWebページを生成するアンテナ(巡回)ソフトや、デスクトップに指定したサイトの更新情報を表示するティッカーソフトなどが開発されている。また、ニュースサイトや著名なウェブログなどでは、更新情報をRSSで公開するところが増えている。


 RSSはバージョンアップの過程で複数の系統に分裂し、互換性の無い状態となった。「RSS」のフルスペルもそれぞれ別のものを名乗っている。用途も微妙に異なるため、現在も複数のバージョンが並存している。大きく分けて、RDF Site Summary 0.9→1.0という系統と、Rich Site Summary 0.91→(0.9x→)Really Simple Syndication 2.0の系統がある。


ROMとは、読み出し専用記憶装置。一度書き込まれた情報を読み出すための記憶装置で、書き換える必要のない情報や、書き換えられては困る情報を記憶させる。

ROMとは、電子掲示板(BBS)やメーリングリストなどで、自らは発言せず、専ら他の参加者の発言などを閲覧するだけの参加者のこと。半導体メモリの一種である読み出し専用メモリ(ROM:Read Only Memory)をもじった表現。


 RIAとは、ユーザインターフェースにFlashやJavaアプレット、Ajaxなどを用いて、単純なHTMLで記述されたページよりも操作性や表現力に優れたWebアプリケーションのこと。


 Webページを記述するHTMLは文字や静止画像を組み合わせて静的なページを記述することが目的で設計されたため、Webアプリケーションの操作性や表現力は通常のアプリケーションソフトから考えると大きく見劣りする。ページ遷移を伴う操作は動作が重く誤操作の原因ともなりやすい。


 こうした状況を改善するため、WebブラウザにFlashなどで実装されたクライアントを読み込ませて実行させることにより、Webアプリケーションのメリットを活かしたまま操作性や表現力を向上させたアプリケーションが登場した。これがRIAである。


 PICSとは、インターネット上で流通している情報の中から、ユーザが設定するレベルに合わせて選択的に情報を受信する機能(フィルタリングという)を実現するための技術仕様。格付け機関がインターネット上の個々の情報に対してレーティング(ラベル付け)を行い、情報発信を制限することなく、受信者の側で「見たくない(見せたくない)」情報を排除することができる。家庭や学校において、子どもがインターネットを通じてポルノや暴力などの情報に触れないよう、親や教師がアクセス制限を加えたりするのに利用される。WWWに関する標準化機関W3Cによって規格が策定され、多くのWebブラウザがPICS準拠のフィルタリング機能を搭載している。また、インターネット上では多くの格付け機関が活動しており、PICS形式のレーティング情報を公開している。

 PHPとは、動的にWebページを生成するWebサーバの拡張機能の一つ。また、そこで使われるスクリプト言語。レイアウトの「雛形」となるHTMLファイル内に、処理内容を記述したスクリプトを埋め込み、処理結果に応じて動的に文書を生成し、送出することができる。正式名称の「PHP: Hypertext Preprocessor」にもあるように、動的に生成されるページの作成に向いている。また、XMLのサポートや各種データベースとの連携に優れている点などから近年普及しつつある。プログラムの表記法はC言語、Java、Perlの各言語から転用したものがベースとなっているが、PHP独自のものもある。言語仕様やプログラムはオープンソースソフトウェアとして無償で入手することができる。