WebSphereとは、IBM社の、eビジネス環境構築のためのソフトウェア製品群。また、その中核となるWebアプリケーションサーバソフト。


 もともと同社のアプリケーションサーバ製品の名称だったが、現在では、eビジネスの基盤を提供するソフトウェアプラットフォーム製品群の総称として用いられている。


 アプリケーションサーバやメッセージキューイングなどのミドルウェアのほかにも、ソフトウェア開発ツールや業務システム、Webサイト構築システム、電子商取引システムなど、ビジネスに関わる広範な製品群が含まれる。


 Web of the Yearとは、ソフトバンククリエイティブの月刊誌「Yahoo! Internet Guide」(YIG)とYahoo! JAPANが毎年年末に共同で開催している、その年のベストWebサイトをオンライン投票によって決めるイベント。同誌が創刊された日本のインターネット黎明期の1996年から毎年1回、11月から12月にかけて行なわれている。


 約20のカテゴリごとに、その年人気のあったWebサイトを同誌編集部が10~20サイト程度ノミネートし、特設サイトで閲覧者からの投票を受け付ける。投票は1人1票で、特定のカテゴリだけに投票することもできる。11月中旬に約2週間の投票が行なわれ、数万票に及ぶ投票が行なわれる。12月上旬に受賞サイトの代表者やプレゼンターの著名人が集まり、表彰式が行なわれる。各サイトの得票数や順位など詳細は毎年12月末発売のYIG本誌で発表される。


 各カテゴリで最も得票の多かったサイトは「部門賞」(1999年以前は「カテゴリ賞」)となり、その他に、その年新たに開始された人気サイトから選ばれる「新人賞」、その年の話題や出来事に関連したサイトから選ばれる「話題賞」などの特別賞(1999年以前は「部門賞」)が選ばれる。部門賞・特別賞に選ばれたサイトの中から、部門によるノミネート数の違いや得票率の違いなどを考慮して、その年を代表する「年間総合大賞」を選出する。


 過去の年間総合大賞は、「とくとくページ」(1996年)、「マピオン」(1997年)、「進ぬ!電波少年」(1998年)、「まぐまぐ」(1999年)、「Yahoo!ニュース」(2000・2002・2003年)、「mixi」(2005年)、「ウィキペディア」(2006年)。2004年は「該当無し」だった。


 WebLogicとは、BEA Systems社の業務用ミドルウェアや開発ツールなどの製品群のブランド名。また、その中核となるWebアプリケーションサーバソフト(を通称的に呼ぶ語)。


 Webアプリケーションサーバの BEA WebLogic Server と 開発ツールの BEA WebLogic Workshop を中核として、個別のソフトウェア製品群が展開されている。同社製品群によって構築されるビジネスアプリケーション環境は「BEA WebLogic Platform」と呼ばれる。

 WebDAVとは、WWWでファイルの転送に使われるHTTPを拡張し、クライアント(Webブラウザ)からWebサーバ上のファイルやフォルダを管理できるようにした仕様。HTTP 1.1を拡張した仕様で、IETFによってRFC 2518として定義されている。


 従来のHTTPはWebサーバが公開しているファイルをWebブラウザへ送信するためのプロトコルだったが、WebDAVはこれを拡張し、クライアントで作成された文書をサーバに送信して公開したり、サーバ上のファイルやフォルダの一覧を取得したり、ファイル・フォルダの複製・移動・削除が行なえるようになっている。


 基本的なファイル・フォルダ管理機能のほかにも、Webページの作者や作成日などの付加情報を管理する機能や、編集中の文書を他のユーザが書き換えられないように保護(ロック)する機能、ファイルの修正情報(リビジョン情報)を管理する機能などがある。


 誰でもサーバの内容を改変できるのは危険なため、通常は、ユーザ名とパスワードによるユーザ認証を行ない、権限のあるユーザのみがWebDAVを利用できるよう設定する。


 ファイル転送などの機能はFTPに近いとも言えるが、HTTPの拡張仕様であるため、SSLによる暗号化やプロキシなどをそのまま利用することができる。


 WebDAVを利用するには、WebサーバとWebブラウザの双方が対応している必要がある。最近では、Internet ExplorerやIIS、Apacheなど有名なソフトウェアの最新版はたいていWebDAVに対応しているか、簡単にWebDAV機能を追加できるようになっている。


 Web 2.0とは、2004年頃から登場し始めた新しい発想に基づくWeb関連の技術や、Webサイト・サービスなどの総称。「2.0」という表現はソフトウェアの大幅なバージョンアップをなぞらえたもので、1990年代半ば頃から普及・発展してきた従来型WWWの延長ではない、質的な変化が起きているという認識を込めたもの。


 特定の技術やコンセプトがWeb 2.0な訳ではなく「次世代のWeb」を漠然と総称する言葉であるため、明確な定義は無く使う人によって認識も異なるが、多くの人が合意するいくつかの有力な概念が含まれている。その最も大きな特徴の一つは、Web 2.0ではコンピュータにおけるOSのようにWebが一種のプラットフォーム(基盤)として振舞うようになり、その上で情報や機能が製作者の手を離れて組み合わされたり加工されたりするという点である。


 従来のWebは製作者が作った状態で完結しており、利用者は単にそれを利用するだけの関係であったが、Web 2.0ではWebサイトの持つ情報や機能を外部のサイトやソフトウェアなどから参照したり呼び出したりすることができ、利用者や他の事業者がソフトウェアやWebサービスを組み合わせて新たなコンテンツやツールを作成できるようになる。


 また、多くのユーザが参加して情報を出し合うことで、その蓄積が全体として巨大な「集合知」を形成するという点もWeb 2.0では重要とされる。例えば、ブログは多くの執筆者が議論を重ねていく過程が全体として広がりと深みのある情報の集積となっていくし、ソーシャルブックマークは参加者がURLに特徴や分野を表す短いフレーズであるタグを自由に付けていき、それを合成することによって万人にとって有用な分類を行なうことを試みる。


 他にも、開発途上のベータ版の状態でサービスを公開し、ユーザの意見を聞きながら洗練させてゆく開発手法や、SNS(ソーシャルネットワークサイト)などに見られるようなユーザ数が増えると急速に価値が高まっていく「ネットワーク効果」の概念、ブログの更新情報の配布などに使われるRSSのような「データについてのデータ」であるメタデータの整備や普及、Ajaxのようなページ遷移を伴わないWebアプリケーションのインターフェースなど、多くの「Web 2.0的」なアイデアが提出されている。



 WAIとは、WWWに関する標準の策定を行っているW3C内に設けられた組織で、体の不自由な人も含めて誰もがWWWを利用できるようすることを目的としている。障害者に配慮したWebコンテンツの作成方法などに関する指針を公表している。
 w3mとは、Webページをテキスト(文字)のみで表示するテキストブラウザの一つ。東北大学助教授の伊藤彰則氏によって開発が始められたオープンソースソフトウェアで、誰でも無償で入手して利用することができる。名称の由来は「WWWを見る」(WWW-wo-Miru)。グラフィック表示機能の無い端末でもWebの閲覧が可能となるほか、HTMLをテキスト形式に整形するツールとしても利用できる。テーブルやフレームを利用したWebページもそれらしく表示してくれる。様々な言語に対応した多言語版が用意されている。
 VRMLとは、WWW上で3次元グラフィックスを表現するための言語。1994年にスイスのジュネーブで開かれた第1回WWW国際会議で提唱され、Silicon Graphics社の技術を応用してVRML1.0仕様が策定された。1.0では静的な空間しか表現できなかったが、その後策定されたVRML2.0ではオブジェクトに動きが加えられるようになった。VRML2.0は1998年1月にISOによってVRML97として標準化された。

 Virtual Earth 3Dとは、Microsoft社が提供する、3次元地図情報サービス。Webブラウザ上で、地図上に存在する建物を実際の建物から作成した3次元画像により表示させることができる。2006年11月のサービス開始時でサンフランシスコやロサンゼルス、シアトルなど全米の15都市の3次元画像が閲覧できる。


 Virtual Earth 3Dの機能は、Microsoft社の検索サービスLive Searchと連動する形で提供される。Live Searchで検索を行った後に「Maps」リンクをクリックすることで検索結果と関連のある地域の地図が表示される。さらにVirtual Earth 3Dに対応した都市であった場合は3次元表示に切り替えることができ、都市の様子を立体的に見ることができる。

 VBScriptとは、Microsoft社によって開発されたスクリプト言語(簡易プログラミング言語)。同社のWebブラウザであるInternet Explorer上で動作する。同社のプログラミング言語Visual Basicのサブセット(簡易版)になっており、さまざまな制限が加えられている。同社のWebサーバであるIIS上で動作させることもでき、サーバ上でスクリプトを実行して動的にHTML文書を生成するASPの標準スクリプト言語になっている。また、WSHを利用して、Windows 95/98やWindows NT/2000などの環境で、従来より強力なバッチ処理を行なうこともできる。