崩壊家族の物語 前編
2年前にも同じような事書いてる。
10歳と書いてあるけど
8歳くらいかもしれない。
今度これ紙芝居にしてみよう♪
またちょっと違った切り口なんで
読んでみてね。
こっちの方が
その後もずっと書いてある。
家を出て行った
お父さんとの再開
お父さんの再婚相手との
間にできた
「妹、ハナイちゃん」のこと
そしてみんな・・・・
--------------------------------------------
15歳くらいの時に
父親に家族がいる。
と知った時に
「どうしてもダメなものはダメなんだ。」
と
理解しました。
あたしが10歳の時に
父親は家をでてゆきました。
10歳になるまえくらいから
父は外泊が多くなっていったのでした。
時々かえって来ては
母親と3人で
ご飯を食べたりしていました。
あたしは父に
「なあ、きょう泊ってゆくの？」
って聞いていました。
「帰る」と言われたときは
すごくがっかりしました。
父親がどこに帰るのかは
わかりませんでした。
小学校2-3年生だったので
まだその意味が分かりませんでした。
それまでの父は
子煩悩で
キャンプやスキーや
川遊びや工作やドライブや
たくさん遊んでくれてました。
それがいつのころからか
家に帰らなくなってきたのです。
めちゃくちゃ
寂しかったのですが
それをどう表現していいか
わかりませんでした。
父は小さな宝飾工房を
経営していました。
指輪やネックレスを
金やプラチナで作っていました。
ところが
父の実家が火事になったり
焼けあとで始めた
給食センターの経営に失敗したりして
おそらくそういうことで
夫婦喧嘩が増えたのだと思います。
母親もぎゃんぎゃん吼える
犬みたいな性格なので
あたしも相当被害を受けました(^▽^;)。
時系列はよくわかりませんが
今でもすごくリアルに覚えています。
土曜日の大雨の日に
目の前で派手な夫婦喧嘩が始まり
見てる間に怒鳴りあいが始まりました。
父は母を
平手打ちし
母は泣き崩れ
父はサントリーレッドの瓶を持って
雨の中家を出てゆきました。
14型の小さな白黒テレビでは
コント55号のお笑い番組を
やっていました。
外は大雨。
狭い4.5畳の
戸建て市営住宅の一室。
お膳立てばっちりの
ドラマみたいな展開でした。
その時あたしは
「テレビでは
爆笑ギャグやっているのに
目の前では
悲劇も悲劇大悲劇が勃発。
世の中って不思議。」
って言語化できませんでしたが
そう思っていました。
そうしてあたしはどうすればいいのか？
と、
割と冷静に考える
あたしがいました。
もちろんもう一方では
何が起こったのかわからないけど
大変なことが起こった。
と思うあたしもいました。
そこで。
「そうだ、
泣けば。いいのだ。」
と思って
号泣した
思い出があります。
今となっては
懐かしい昔の話ですが
そう思えるようになったのは
最近です。^^☆彡.
それからぱったりと
父が帰らなくなりました。
「お父さんはね。いつか帰ってくるの」
「お父さんはね。いつか目覚めるわ」
などとドラマチックなことを母はいいました。
ドラマチックが好きな母親でした。( ´∀｀ )
と母親はしょっちゅう
あたしに言いました。
あたしはそれを半信半疑で
聞いていました。
戻ってきて欲しい。っていう期待もありました。
「お父さんはね。いつか帰ってくるの」
「お父さんはね。いつか目覚めるわ」
と母親はどういう気持ちで
言っていたのでしょう。
あたしは家を出た
父親の気持ちがよくわかります。
あたしが父だったら同じことをしたでしょう。
母親と一緒には暮らせません。
それでも母親は
「お父さんは必ず帰ってくるの。」
と言い続けるので
あたしもそれを
信じたかったのですが。
12歳くらいの時に
母親はぽつりと言いました。
「お父さんは結婚したの」
その時は実感がありませんでした。
続きます。
