2024年も終わりですね。

 

年が変わり、塾を替えようという生徒さんも出てくると思います。

 

替えた方が良い場合もあれば

 

替えても無駄な場合があります。

 

出来るだけ、言葉を選ばずに

 

直球で話をしてみます。

 

【替えた方が良い場合】

 

今まで、集団授業や、映像授業で全体向けの授業を受けてきて、十分に効果もあった。

 

でも、勉強が進むにつれて、分からない箇所、ニーズがハッキリとしてきた。

 

たとえば、〇〇大学の〇〇学部に行きたい。そこの大問5の解き方がどうも苦手だ。など。

 

最終的にはニーズが細分化されていきますので、そこに向けて微調整がきくようなプロ家庭教師や、プロ個別指導講師に変えるなどは有効でしょう。

 

他にもいろいろあるでしょうけど、メインはそんな感じですかね?

 

もちろん、根本的に合わない場合は変えてください。

 

【替えても無意味な場合】

 

部活が忙しくて、なかなか勉強に手が回らず、単語テストも、数学の確認テストも毎回点数が取れず、塾に行っても担当の先生に毎回頑張れ(生徒からすると軽い説教)と言われてしまう。

 

塾の先生も、当然見捨てたりはしませんので、あれこれ手を変え、品を変え、声がけをするものの(生徒からすると説教)

 

ほぼ毎回家庭学習が不十分である事が露呈し、自分が悪いけど、毎回「怒られている気持ちになる」。

 

でもね、

 

怒られているのではないんですよ。

 

先生が見捨てずに頑張って声がけをしているんです。

 

高校2年生になり、11月進研模試で、理系に進むのに化学も数学も20点、30点台

 

英語も30点台、地理も20点台、国語だけ40点台 でも部活に全力投球

 

それでも「うちは国立以外無理なんです」という無理難題を突き付けられれば、塾の先生だって、プロでお子さんを預かっている以上、なんらかのアクションをするしかないんです。放置できれば楽なんですけど、どこの塾の先生も頑張ってるんです。

 

私が井上尚弥に勝ちたい!って言ったら、何て言いますか?「無理」って言いますよね。同じ事なんですよ。それは説教じゃないんです。「週6で仕事があるからボクシングばっかりやってられないんです」といくら私が言っても「?????」なにこいつ???ふざけてんの???と思われて終わりです。

 

意地悪を言っているのではないんです。

 

生徒さんを動かそうというアクションが

 

ストレートに言ってしまうと「やる気のない」「根性のない」生徒さんには、負担になり

 

「頑張っていない自分」を自覚させられ

 

ストレスになってしまう。

 

そこで、(当面は)勉強しなくても怒られない環境を求め、新たな塾を求めていく。

 

それを毎年繰り返し、中2の終わりで塾を替え、高1の終わりで塾を替え、高2の終わりで塾を替え

 

高3になって最下層自称進ですらやる気を出す頃になって、ようやく一緒にやる気を出してきます。

 

最後はやる気が出たように思っているでしょうが

 

単なる同調圧力に流されているだけで、自分の意志ではありません。

 

結局、頑張れないで終わるんです。

 

そういう子は、最後「自分の評定でも行ける大学を探す」という選択肢を選びます。

 

自分を高める努力は出来ませんので、あくまでも手駒の中から選びます。

 

最後まで努力は出来ません。

 

でも、本人は最後、自己推薦書を期日までに出すというノルマを達成する事で「努力した」という自己評価をすることになります。

 

客観的に見れば、失敗談なのですが、本人的には妥協した大学であっても性格的に「部活と両立して志望校に行けた」という成功評価を下します。

 

「本当にやりたいことが見つかった」という言葉が一番多いですかね。

 

どっちにしても、フロイトのいうところの「合理化」という典型的な自己防衛の形を取ります。

 

しかも残念ながら、その価値観は連鎖します。

 

大学時代も同じような価値観の子に囲まれます。

 

どこかで断ち切らないと。

 

次の塾に行っても、単語テストはあるでしょうし

 

なんらかの定着テストはあるでしょう。

 

そこから逃げない事です。

 

塾を替えれば、いったん単語テスト不合格0にリセットされるでしょうけど

 

またそこから不合格を積み上げていけば、同じ事の繰り返しなんです。

 

そこから逃げるように塾を替えてもうまくいきませんよ!!

 

という事が今日の核心です。

 

今、頑張れていますか?

 

頑張っているけど、もう一伸び欲しいから、塾を探す。

 

頑張っているけど、なかなか伸びないから、塾をかえる。

「あくまでも頑張るのは自分!!!」

 

それが正しいんです。その根っこを忘れないでください。

 

「頑張ってないのは自分」なのに、そこに向き合っていないのであれば、本末転倒です。

 

環境が変わればやる気が出るかもしれない。

 

その気持ちも分かりますけど

 

それすら他力本願ですか?



他力本願じゃダメですよ。ほんとに。

 

発想が根っこからズレてます。

 

自分で頑張る気持ち、自分が変わる気持ちを持ってください。


私が親なら、

 

明日までに英単語500個覚えなさい!覚えられたら、塾を替えてもいいよ。

 

次の進研模試で前回より30点UPさせなさい!出来たら、塾を替えてもいいよ。

 

と、まずは1回頑張らせたいですね。

 

何一つ頑張らずに他力本願。

 

絶対にその子のためになりません。

 

「頑張ってない自分」から目をそらさないでください。

 

「都合が悪い現実」から目をそらさないでください。

 

それが本当に自分のためになりますか?

 

まずは、自分の弱さに向き合い

 

根性を入れて頑張ってください。

 

今すぐ、頑張るんです。

 

単語を覚えるんです。

 

机に向かうんです。

 

一番大切なのはそこですから。

 

「やる気を出させるのが塾の仕事でしょ?」とも言われますけど

 

自分はまったくそうは思いません。

 

塾の仕事は、勉強を教える事であり、やる気のある子を引っ張る事だと思っています。

少なくとも私はそういう生徒さんだけを募集してます。プロフにある通りです。

 

やる気のない子、出歩く子、宿題をやれない子 をどうにかするのは、塾というより、しつけ、補習塾なんじゃないですかね?

 

それも一応塾と言われれば塾でしょうけど

 

少なくとも、そこは国立大学を目指そうという環境ではないでしょう。

 

そういう世界線からは、確実に外れています。

 

そういう環境を求める生徒に必要なのは、塾講師ではなく、メンターでしょう。

 

講師に求める事は、問題の解き方ではなく、どう机に向かうか。

 

そうなると講師も赤本を解く必要はありません。

 

学力は必要ありませんので、そこはもはや学習塾ではないでしょう。

 

「やる気を外に求めない事」です。

 

当たり前です。

 

自分で高める事!

 

自分でやる気を出すこと

 

それも技術のうちです。

 

頑張ってください!!!

 

受験勉強を通して、立派な大人になってください。