その昔、九州を拠点とする「西日本プロレス」という団体がありました。


  もう一つ、在京団体であった「PWC」という団体もありました。

 
  二つの団体は協力して九州を盛り上げていこうとしました。


  ところが、二つの団体は最初の大会を行ってすぐに袂を分つ事になってしまいました・・・


  在京に戻ったPWCには「宇宙パワー」という敵役のマスクマンが、正規軍を苦しめておりました。


  一方、再起した西日本プロレスには「ブラックホール」という闇からの使者が襲い掛かりました。


  宇宙パワーもブラックホールも仲間を増やし、やがて様々な団体に出場するようになりました。


  それから歳月は流れ、敵役たちは同じ戦いの場にその姿を現したのです・・・






▼第1試合"漆黒の闇からブラックホール復活!"シングルマッチ30分1本勝負


 ○想像以上の大物選手「X」=スーパー宇宙パワー(7分49秒 アンクルホールド)●ブラックホール1号




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大型のマスクマン、ブラックホールが入場。


当初は1号のみがカードに名を連ねておりましたが・・・


「想像以上の大物選手」が相手とあり、2号を突然呼び寄せたようです。





そして、「想像以上の大物選手」の正体とは・・・

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何とスーパー宇宙パワー選手が「ターミネーターⅡ」のメインテーマに乗り入場!!


一部のお客さんからは「おおっ!」という声が上がりました。


ブラックホールと宇宙パワーの関係を知る一部の方でしたが、効果は絶大だったようです。


かくして、おそらく史上初となるでありましょう。


「宇宙パワー」と「ブラックホール」の一戦が小山のリングで組まれたのです!!!




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コール直後、奇襲攻撃を仕掛けたのは宇宙パワー選手でした。


タックルでふっ飛ばし、場外でのサッカーボールキック!


間近で見る迫力の展開に、お客さんはどよめきを上げておりました。

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ところがピンチになると2号が加勢するブラックホール。

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そして得意の「入れ替わり攻撃」!!


館内の一部からは「わっからっないっ、わっからっないっ」コールも起きる程・・・


ダメージを受けていない2号がリングに上がって宇宙パワー選手を攻撃。

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またちょっと不利になると場外で入れ替わり、今度はダメージから回復した1号。


宇宙パワー選手も反撃するものの、豪快なバックドロップの餌食に。

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なおも連携を使って宇宙パワー選手を攻め込むブラックホール軍団。

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しかし、再度連携を狙ったブラックホールを宇宙パワー選手が二人まとめてラリアット!!


場外で伸びている2号を尻目に、思いっきり叩きつけるライガーボム。


カウント2で跳ね返されるとすぐにアンクルホールドを極めて勝利!!


1対2の不利な状況から一気に逆転し、宇宙パワー選手が闇の使者を退治したのです。


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「ブラックホール、カエレ!」


散々やられてしまったブラックホール軍団を一喝!!


その勢いにブラックホール軍団はすごすごと撤退せざるを得ませんでした・・・






大型のマスクマン同士がぶつかった第1試合。


館内のお客さんからの受けも上々だったように感じられました。


両者の歴史を知るファンの方にとっても満足して頂けたと思っております。
▼第2試合 『全部EAGLEバトルロイヤル!』(時間無制限)


 ○樹里(9分18秒 逆さ押さえ込まれ)●リック・アーレフ&●ブラックホール1号

 ※樹里がEAGLE無差別級ベルト一日巻き放題の権利を得る。

 退場順(時間はマラソンタイム)
 
 ①○スーパー・ジューディスト(3分35秒 体固め)●ブラックホール2号 ※払い腰

 ②○川田由美子(4分22秒 エビ固め)●アミーゴ

 ③○BIG石川(4分58秒 エビ固め)●銀河戦士シャリガン ※ビッグボム

 ④○TOP☆GUN(5分02秒 回転エビ固め)●BIG石川

 ⑤○BIG石川(5分05秒 エビ固め)●TOP☆GUN

 ⑥○樹里(6分00秒 体固め)●キング・レオ ※ロメロスペシャルを決めたレオを押さえ込む

 ⑦○樹里(6分32秒 体固め)●スーパー・ジューディスト ※ラーベンダーのアシストから

 ⑧○リック・アーレフ(7分50秒 足四の字固め)●銀河戦士ラーベンダー

 ⑨○EAGLEナオキ(=レフェリー・EAGLE前GM)(8分29秒 エビ固め)●川田由美子 ※自ら3カウント



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EAGLEで生まれた、様々なキャラクターのレスラー達。


私も観戦記等でしか見た事が無いキャラクターが勢ぞろいしたバトルロイヤル。


見た目にも華やかなお祭りに欠かせないような試合でした。


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何故か仕切ろうとする川田選手を袋叩きにするバトル参加メンバー・・・すると。

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持っていた鞭で反撃する川田選手。鞭は凶器ですよ!!


アミーゴ選手はどーいうわけだか気持ちよさそうにしておりました(こらこら)。


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連続して串刺し攻撃を食らっているのは・・・

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この日復活した「ハードコア番長」BIG石川選手こと石川浩さんでした。

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調子に乗って(?)レフェリーに復帰したEAGLEナオキさん(前EAGLEのGM)までホイップされています。

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バトルロイヤル恒例(?)のヘッドロック数珠繋ぎ、首四の字数珠繋ぎ。

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・・・と出ました!BIG石川選手必殺のビッグボム!!

さすがに「スパイラル」まではいきませんせしたが、見事に存在感を見せ付けました!!$栃木エンターテイメントプロレスWEB担当者のブログ『旗持偏屈男(はたもちへんくつおとこ)』-1120battle10

ああっ!!樹里選手のサポートをしたのはラーベンダー選手だったぁっ!!!

(結果は書き直しておきます。すみません・・・)

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それぞれの選手が持ち味を出し、徐々にリング内の選手が少なくなっていきます。

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フィニッシュとなった「逆さ押さえ込まれ」の流れはこうです。

◇リック・アーレフ選手とブラックホール1号選手が逆さ押さえ込みの掛け合い。

◇両者が腰を同時に落としてしまった為、腕が極まったままドスンとしりもち。

◇すかさず樹里選手が二人を横に転がし、いっぺんに押さえ込んでフォール勝ち。

・・・という感じでした。

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バトルロイヤル優勝の権限として、「EAGLE無差別級ベルト一日巻き放題」を取得。

まんざらでもない笑顔を見せてくれた樹里選手でした。



※樹里=本名:小川樹里(おがわじゅり)
 

2003年12月14日、EAGLE小山大会、対シャーク土屋戦(!)でデビュー。


同日、川田由美子・柏渕理樹(現・真殺鬼)・末吉利啓もデビュー戦を行っている。






現在はセコンドとしてリングの周りを走り回っている樹里さん。


日ごろの活躍が認められての優勝と言ってもいいでしょうね。


(私も裏方をやる時は手伝ってもらっています)




バトルロイヤルのおまけ

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何度振られても必ず川田選手が蹴りを食らっています(笑)。



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バトル終了後、BIG石川選手が復帰宣言!!


初代EAGLE無差別級王者であった石川選手の復帰は嬉しい所でしょう。


吉田さんや私と同じ40歳、アラフォーはまだまだ元気だという所を見せ付けましょうよ!!!





(写真:20年ぶりにスチルカメラで撮影した夢名塾プロレス代表吉野秀和さん)
▼セミファイナル"HISTORY of EAGLE"タッグマッチ45分1本勝負


 吉田和則&○イーグル・ソルジャー(14分41秒 エビ固め)●峰浩也&TA☆KU ※タイガードライバー



この試合を見ていて思った事がいくつか。


◇イーグル・ソルジャー選手の受けの強さ

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14分41秒の試合中、ほとんど攻撃を受けていたのはソルジャー選手でした。


峰選手のディープ・インパクトやトラースキック。


TA☆KU選手のタクタニック、Uターン、フロッグ・スプラッシュ。


吉田選手がレフェリーをカットするという裏技(?)を駆使してカットに入ったりしました。


決まってもおかしくない大技ラッシュをことごとく耐えてみせたソルジャー選手。


峰選手のムーンサルト・プレスを自爆させた隙を突いて、一気に波状攻撃。


これを呼び込んだのはソルジャー選手の受けの強さと言ってもいいでしょう。





逆に、NSBがここまで大技を連発したのに勝利を奪えなかった点も気になります。


そろそろ復帰して1年が経過する峰選手。


怪我や病に泣かされ、秋口から復帰したTA☆KU選手。


その間も傷つきながら戦ってきた吉田選手とソルジャー選手。


一発の技の重みも、こういった所から出てきてしまうものなのでしょうか。





◇要所要所で大技を決めて流れを変えていった吉田選手&ソルジャー選手


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試合中盤、ソルジャー選手のラ・ケブラーダ。


峰選手を攻め込む吉田選手への援護射撃となりました。


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ムーンサルトを自爆させ、タッチするとすかさず吉田選手のミサイルキックが飛び込んでくる。

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フィッシャーマン、ツームストン・パイル、フィニッシュのタイガードライバー。


決定的なダメージを与えたのはツームストンでしょう。


流れるような大技の波状攻撃でソルジャー選手が峰選手から3カウント。





◇やたらと分断にこだわったNSBと、勝負どころできっちり分断したベテランチーム


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ソルジャー選手を攻めているにもかかわらず、執拗にコーナーの吉田選手を気にするNSB。


気になるのはわかりますが、ここまで多いと集中力を欠いているようにも見えます。


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これはフィニッシュ直前、場外でアキレス腱固めを決める吉田選手。


あくと祭りで場外ダイブを敢行した際、足を痛めたTA☆KU選手。


きっちりとNSBを分断させ、自軍の勝利を呼び込みました。





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NSBを見下ろすようにウィナーコールを受けるベテランコンビ。


これが現在の勢いの差なのか、それとも"HISTORY of EAGLE"の通りこれがEAGLEの流れなのか・・・





NSBの気迫とやる気は感じられましたが、どうも空回りしてしまっている感じがありました。


メインを張った近藤選手にエールを送る意味でも、もっと勝利にこだわって欲しかった。


吉田選手が完全にサポート役に徹し、ソルジャー選手の受けの強さを信じていた。


自分の置かれている立場をしっかり確立する事で、タッグチームの強さは倍増します。


NSBに欠けていた点はそこでしょう。





私は見ておりませんが、アメリカス・タッグ選手権を奪取した際のNSBではこうはいかなかったでしょう。


スピードで対戦相手をかく乱し、大技の中に峰選手のラ・マヒストラルのような丸め込み技。


「決める!」と感じられた時にカットに入れば、一番効果があるのです。


これは暫くNSBとしてまたタッグを組み、試合を重ねる事によってまた戻るでしょう。





何にせよ、現在のNSBは大きな壁にぶち当たっている感じがします。


12月4日では当日メインを張った近藤博之選手とタッグマッチで対戦します。


ある意味メインを食ってやる位の意気込みで、お互いを信頼し合い戦ってもらわなければいけない。


期待は大きいだけに、ここでくじけずに壁をぶち破って欲しいものです。
また昨日は帰宅後すぐに落ちてしまいましたっ!!


11月20日の模様、続きは今夜綴ります。