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グリーンコープ生協の融資事業の利用が増えています。債務整理の手続きを一旦終えても、また消費者金融から借りてしまうという人は少なくありません。こういった人々が再度サラ金などにお世話になることなく生活を再建できるように支援するための融資制度をグリーンコープ生協が始めています。福岡で5年以上前にスタートしたこの制度は九州各地で拡大しており、その相談数は1万件近くに上っています。基本的な制度としては、5年以内の返済で上限貸付額は150万円程度。生活相談員との面談を3年は継続するという条件もあります。全てのグリーンコープにおける2011年度の累計融資総額は前年度比43%増の約2億9千万円とのことです。ちなみに福岡のグリーンコープではこの5年で貸し倒れとなったのはわずか5件で130万円。貸出残高に対する比率は業界水準より低い0.59%。きちんと面談をして指導をしながら返済をしていくという独自のスタイルがこの数値を生み出しているといえます。但し、この事業自体は赤字になっているのが現状で、今後の運営については雲行き怪しい。

一時この制度の利用は横ばいだったのが、最近になって増加傾向にあるとのこと。過払い請求なども進んで多重債務者の債務整理がかなり進んでいたのですが、近年は雇用環境の悪化等が理由で純粋に収入が足りずに借金が必要になっている人が増えているようです。当然過去に債務整理をした人は一定期間信用情報が傷ついた状態になるので、金融機関から融資を受けるのは難しいため、グリーンコープに相談をする人が増えています。

事例1:子供の学資
夫が保証人となってしまい約250万円の借金を負い多重債務に陥ってしまい、借入先は10社程度という女性Aさん。子供が高校に入学するのでその学資を借りたいという相談でした。
グリーンコープは債務を一旦をいったん引き受ける「借り換え融資」に応じ、Aさんは任意整理をしました。当然信用状況は悪化し、一般の融資は受けられない状態でしたが、グリーンコープでは夫婦共働きで返済が可能と判断したため融資に応じました。実際Aさんは返済の指導を受けて残高を順調に減らしていきました。

事例2:交通事故
50代男性Bさんは交通事故に遭い、で障害年金を受給していましたが、なかなか職に就けずに年金を担保に借金をしていました。ハローワーク経由で国の職業訓練の受講を決めました。この訓練を受けると生活給付金ももらえるのですが、そのスケジュールが明確にならず、社会福祉協議会にも融資を断られたのでグリーンコープが融資を決めました。


このように、グリーンコープの果たす役割が大きくなっています。しかし赤字が続いているということで、やはり国としてちゃんとしたセーフティネットを整備する必要がありますね。