ホームページを作るという作業は、例えるならば「お店を建てる」ようなものです。トータルで物事を考えて行かなければなりません。

店舗は自宅と違うので、個人の趣味・嗜好だけがそこに詰まっていれば良いという訳ではありません。そこはお客さまあっての商売なので、個性はあって良いですが、やはりお客さまが入りやすかったり、そこでショッピングをしやすかったりするというお店が理想的でしょう。

しかし、ここで店主の嗜好性があまりに強く出過ぎてしまうと、場合によってはお客さまには不便であったり、不自由な空間を作ってしまうこともあり得ます。

これはあくまで例えですが、置き換えるとこれらのことはホームページ作りにも通じることです。

「私の趣味を分かってくれる人だけで良い」と考えるならそれもありですが、当然、客層は絞られます。その感覚が時代にマッチしていて反響を呼べば一攫千金ですが、そうでなければ少人数を相手に、その人がいつかお店の存在に気がついてくれることを気長に待つことになります。もしかすると想定しているニーズと、ミスマッチを起こしてしまうホームページになってしまっているかもしれません。

さて、ここで問題です。
商用ホームページのデザインは誰のためのものでしょう?

答えはほとんどの方が知っている通り「お客さまのため」のものです。

確かにホームページは自分のものですが、お客さまに見てもらうもの。このことを知っている人が多いのに、いざ取り組むと思いっきり『個人の趣味』に走ってしまう方は少なくありません。そんなホームページがどういう結果に繋がるか?

より多くの人の心にリーチしたいのなら、このことを今一度しっかりと考えることが大切です。