■ コント: 卓球部 no1
■ BitingRABBITs [ポビにょん(ポビ)& すいつお(すい)]
ポビ:こうして3年生の秋になって、部活も終わってしまうと、
厳しかった卓球部の練習も懐かしく思えてくるよな。
すい:(卓球のスマッシュするジェスチャーをしながら)
毎日ラリーをしていたことを思い出すな。
お前とあんなにラリーを繰り返すことももうないのかな。
ポビ:ああ、そうだろうな。なんだかちょっと寂しいような気もするな。
すい:ああ。
ポビ:卒業までさ、時間が余ってるからさ、俺、今度ファミレスの
店員のアルバイト受けようと思ってるんだけどさ、
なんか受かるか不安でさ。
すい:大丈夫だよ。受かるよ。
ポビ:すっげー心配なんだよ。落とされるとへこむし。
すい:まぁ、確かにバイトの面接落ちたらへこむけどさ。
そんなに落ちないだろコンビニの面接。もし、落ちてもコンビニは他にも
たくさんあるし。
ポビ:(両手を広げて自動ドアが開くジェスチャー)
ウィーン。いらっしゃいませ!
すい:えっ?始まっちゃった。いきなり、何の前置きもなく?
ポビ:お客様、おひまですか?
すい:おひまって、お暇じゃねえし、「とりさ」が抜けてるし。おひとりさまだろ。
ポビ:はあ、お客様は、「鳥さま」ですか?
すい:(真顔で)とりさまではない。そして、もう中断するの面倒だから、
私もこの流れに乗るとする。鳥ではなく、すいです。またはヒトです。
ポビ:(すいの返答を全く無視して)禁煙席ですか、それとも喫煙席ですか?
すい:おい、せっかく乗ってやろうとしているのに、降ろすなよ。
ポビ:お客様、そこに腰を降ろさないで下さい。ヒト様は、椅子に腰掛けて
下さい。それともあなたは?
すい:ヒトです!っつうか一応ちゃんと聞いてんのかよ。
ポビ:(無言)
すい:なんだよ無言って、もういいよ、禁煙席、禁煙席で。
ポビ:お客様、禁煙席はあいにく満席ですので、「おあいにくさま~」
すい:おい、ちょっとなんだそれ、ムカつくなぁ。
ポビ:むかつくと言われましても、お客様。
すい:いいよ、いいよ、どの席でも。
ポビ:あっ、お客様、ただいまカウンターの禁煙席が空いたようですので、
カウンター席になされますか、それとも帰られますか?
すい:「帰られますか」って何だよ、その選択肢は!
ポビ:当ファミリーレストランは、マニュアルに依存しすぎないようにと
教育されておりますので、そこらへんは各スタッフのフィーリングに
委ねられております。
すい:そして、委ねられた結果がこれと・・・。
ポビ:まあ、単刀直入に言えば。
すい:わかった、わかった、もう好きにすれば。
ポビ:そんなにすねられても。。
すい:お前のせいだろ。
ポビ:あっ、それでは外のテラス席なんていかがでしょうか?
すねているお客様用に当店ではテラス席を用意しております。
すい:テラス席ってそういう位置づけなの、知らなかった。
ポビ:不本意ながら、左様となっております。
すい:なんだか、あちこちで言葉の使い方が間違っているような気がするけど。
ポビ:(スマイル)
すい:何それ?
ポビ:スマイル、ゼロえん。
すい:スマイルいらん。それにここファミレスだろ。
ポビ:それでは、お客様、何マイルたまってます?
すい:何マイルたまってても関係ないだろ、この店は!
もういい、オーダーして。
ポビ:それでは、そちらのボタンを押してお呼び下さい。
すい:そこにいるなら、直接オーダーさせてくれよ。
ポビ:(無言)
すい:おいおい。。
ポビ:そのまま立っている。
すい:それでは、ドリアとドリンクバーと、そうだなぁ、
チョコレートパフェを食後に。
ポビ:(まったく無視している)
すい:まったく無視だな。。わかったよ、ボタンを押すよ!
(ボタンを押しながら)ピン!
ポビ:ポーン!(と言いながらすいの頭を叩く)
すい:ピン!(と言いながら、またボタンを叩く)
ポビ:ポーン!(と言いながらすいの頭を叩く)
すい:ピン!(と言いながらポビの頭を叩く)
ポビ:ポーン!(と言いながらすいの頭を叩く)
****以下、繰り返しながら幕が引ける****