1982年、当時の俳優さんである穂積隆信による体験記を基にテレビドラマとして放映された大変に反響を呼び、ある意味社会現象ともなって1983年に映画化された作品「積木くずし」を久しぶりに見ました。
私自身、テレビドラマの方もあまり真剣に見ていていた訳でもなく、当時、映画の方は見に行ったのですが、映画の方は、ダイジェスト版のような印象を持った思い出がありましたが、やはり今回も同じような感覚ですね。
やはり、この手の内容は、十分に時間を掛けないと伝わらないかな・・・・今の時代であれば、前編、後編にしても良かった気がしますが、でも、当時でも当然に前編、後編にしても良かったんじゃないかな・・・・
警察の保護官からの助言で、両親が格闘しながら娘を更生させていく部分などが不自由分のような気がするね。
本作品、どちらかと言うとテレビの製作での演出が多い齋藤光正が監督しているのですが、齋藤光正と言えば、「戦国自衛隊」と言う大作を作り上げた監督で、私的には好きな監督なんですけど、やはり、テレビ畑で、じっくり撮り上げていく人が、映画を作ってしまったような出来になってしまっているかな・・・・
当時、私的には、主演の渡辺典子のファンでもあって、本人の演技は大変に良いと思ったけど、しかし、少々、映画の出来の悪さの目立ってしまうかな・・・
主人公のモデルになって、更生した後に、穂積由香里と言う芸名で世に出てきますが、泣かず飛ばずで・・・その後、自分のお店を持ったり、お店を手伝ったりして生きていたみたいですが、元々体が弱かった事も有り、35歳位で、亡くなってしまうんだよね。
本作品を見ていて、彼女の生き方が良かったのか悪かったのか分かりませんが・・・・
出来れば、テレビドラマの方をもう一度見てみたいかな・・・・