この手の映画って、「感動した」と言わないといけない風潮があるが、まず、私的に、映画としてみたら、大変に面白く拝見しました。
鯨を助けるまでのある意味周りの人間模様、その人間模様を大変に面白く見せていて、意外に暗くなりがちな内容ですが、そこは映画として、上手くミックスさせてお話が進むところは大変に良いと思います。
私的に、鯨がテーマに見えますが、実は、この映画、それに係るそれぞれの人間模様を描きたかったんじゃないかと思いました。
あまり言うとネタを話す事になるので、言いませんが、あえて、悲しくなるシーンは、意外にあっさりしていたかな・・・
普通なら、ポイントこそ、観客のお涙に比重を置いて、攻撃してくるのですが、意外にジメジメしないように作り上げています。
しかし、もうひとつ向きを変えて、自然保護団体などの係り等を見ていると、主張などは分るのですが、意外に行きすぎ感があるかな・・・
よくあるじゃないですか、ああ言えば、こう言う理論、ああなると、見ていて、こちらもめげるかな・・・
確かに、人の力や、地球全体の生き物同士の一体感なお話ではあるけど、逆を突けば、弱肉強食と言って仕舞えば、お話は終わりですね。
ひねくれていうのなら、「運の良い鯨のお話」とも言えるでしょうか。
この映画、この事件に係る人間模様を楽しむ観点から見れば、大変に良いかと思います。
7月14日公開