ノートパソコンで作業する女性

 

数年前にかなり話題になったベストセラーの一つに、整理術のノウハウが詰まった、近藤麻理恵著「人生がときめく片付けの魔法」という本が注目を集めていましたが、活字中毒である当管理人も、近所のブックオフにて購入し、拝読いたしました。

 

と言っても当管理人の場合、ブログデザインなどと同じく、なるべく余計なものは、そばに置きたくないシンプル派なので、この手のノウハウ本にお世話になる必要は、特にないかなぁと思いながら、読み進めたのですが、そこはさすが巷の話題作。

 

過去の整理術ノウハウ本とは違う

 

過去の整理術ノウハウ本とは一線を画し、実践的な役立つ収納術はもちろんのこと、そこに至るまでの精神的なマインドケアに、重点が置かれている内容が新鮮でした。特に著者のモノに対する真摯な考えは、素直に見習うべき点があると思います。

 

その辺のところは実際に手に取って読みしていただくなり、アマゾンレビューなど、参考にしてもらえれば、想像できると思いますが、個人的に上手いなと思ったのが、タイトルの中に含まれている「人生がときめく」というキャッチフレーズです。

 

女性のターゲット層に訴える魅力的なワードですし、もし仮にこれが違うものなら、ここまで話題にはならなかったと思います。誰がネーミングしたのか知りませんが、「片づけコンサルタント」という著者の肩書きも含め、参考になると思います。

 

文字を強調する場合は注意しよう

 

このように大変素晴らしい著書なのですが、たた一点、中身と関係のないところで、個人的に、残念な点がありました。それは全体的に「太字箇所が多い」ということ。強調の意味合いで使用される黒文字が多く、目に留まって読みにくかったです。

 

実際にご覧になればすぐ気がつくと思いますが、1ページあたり1箇所は当たり前、多い時は2~3箇所以上ありました。しかも「ここは別に必要ないでしょ」という、必然性を感じられない場面も多々あったので、読み通す際に大変目障りでした。

 

本来、文字の強調は何のために行うのか、当然ながら、読者の注意を惹くためです。ただし、それはあくまでも、書き手が強調したい箇所でなければ意味がありません。ということは、その数は限定されるはずで、過剰使用する必要はないでしょう。

 

記事の本文を太字にする理由とは

 

この本のようにページを見開くたび、強調箇所が散見されては逆効果だと思います。これはブログを書く際も同じで、文章の見せ方にも共通している部分がありますが、書き手が最も伝えたいことは、ひとつの記事の中で、せいぜい一つか二つです。

 

文字を太字にする一番の目的としては、記事内容の趣旨をわかりやすく伝えること。過剰な装飾は本来の目的を遠ざけます。読み手にとって読みやすい記事を書くには、ある意味、中見出しと適切な改行スペースさえ備わっていれば、十分可能です。

 

普段、ブログ記事を書く際、赤や青・黄色やオレンジなど、外観のデザイン以上に、カラフルな色で本文の多くを装飾しながら、記事を更新してしまうという運営者は、今一度改めて、ご自身の文章の書き方を見つめ直すことをオススメいたします。