【リレーコラム】被災地の仮校舎の母校:情けは人のためならず | とめちゃいけない。東北の子どもたちへの支援。ウェブベルマーク!

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サイトを経由してネットショッピングするだけで、自己負担なく、東北の被災校へ支援が続けられる新しい社会貢献運動です。ぜひ、ご協力を!

Facebookページで連載している事務局リレーコラムのアンコール
*2014年3月17日 理事長 小島敏郎(こじま としろう)

東日本大震災から、3年が経ちました。被災者以外の人々にとっては、震災の記憶も、日々新しく起きる出来事のたくさんの情報の中に埋もれてしまいそうです。


この3年間、世間では励ましの言葉や絆という言葉が氾濫しました。それは人々の善意なのですが、他方では、被災者に、その励ましに応え、明るく未来だけを見据えている姿勢を望んでいる一面もあります。忘れたいという被災者の気持ちがそれに重なります。


では、東日本大震災は、もう終わったこと、原発事故はなかったことにして良いのでしょうか。3.11を記念日にすれば、東日本大震災を忘れないということになるのでしょうか。


現実は、被災地の学校の状況は、3年前と大きくは変わっていません。ウェブベルマーク協会、ベルマーク財団が共同で実施した、岩手、宮城、福島3県の小中学校、特別支援学校に行ったアンケート結果によると、被災して校舎が使えなくなった小中学校の中で、元の学校で授業が行われているのは、2割強に過ぎません。


多くの子どもたちは、他の学校の校舎や仮設の校舎で勉強しています。被災当時中学校1年生だった子どもは、もう高校一年生です。仮設の校舎が母校の学び舎だったのです。3年間仮設住宅から通っている子どももいます。そのお父さんやお母さんの仕事が決まっていない子どももいます。多くの子どもたちにとって、仮の生活、仮の校舎が続いています。

仮設校舎


東日本大震災の被害の全体像は、今も明らかではありません。被害の実態を見つめて、人々に語っていくことは、悲しく、心が傷つくことかもしれませんが、その記録をとどめることは被災者しかできません。


それによって、他の人々は、被害を共有することができます。近い将来、首都直下型地震、南海トラフ巨大地震が起きるでしょう。その時、今、東北を支援している人々は、支援を受ける立場になります。被災者の支援活動は、「情けは人のためならず」です。


WEBベルマークは、支援先を被災地の小中学校に特化した、インターネットで買い物をすることによって協賛企業に資金を供出して頂く新しいベルマーク運動です。人々が震災を忘れることが無いように、震災発生から2年半後に発足しました。まだ始まったばかりですが、東北被災地の子どもたちの声を伝える広場となり、かつ、実質的な支援を継続的に行うことができるように、その拡大と定着を図っていきたいと思っています。皆さんの新しいWEBベル運動への参加をお願いします。