書いて伝える技術 -2ページ目

説得力のある文章には、本質が語られている

何が言いたいのかわからない文章、読んでも何も残らない文章、途中で読みたくなくなる文章には、話題となっている事柄の本質が語られていないことが多いものです。

いろいろなタイプの文章があり、書く目的は様々。すべての文章に当てはまるわけではないですが、相手にこちらの言いたいことをわかってもらったり、自社商品の良さをわかってもらったりなど、相手を説得したい、納得して欲しい文章を書くときには、本質的なことが語られていない文章では、読者を説得することはできません。

本質的なこととは何か?

それは、この部分をはずしてまったら、もう○○ではない!と言えるような情報のことです。

○○は、自分が文章の中でテーマにする物・こと・人などです。

これを探すには、自分が書く対象としているものについて、ひたすら深く深く考えることです。

そして思い浮かんだ、書く対象についての情報を、分解していきます。

たとえば、「○○は、画期的な商品」だというなら、一体何が「画期的」なのかを考える。

しかし、世の中には画期的な商品など掃いて捨てるほどあります。

そのため、その商品がどんなに良い物であっても、思い入れがあったとしても、「画期的」とはもう言えなくなっている要素は排除します。

その商品について深く考えていくと、いろんなことが思い浮かぶと思います。

でも、画期的な商品だと読者に納得してもらえない部分は、容赦なく切り捨てます。

この作業を繰り返し、最終的に残ったものが「この商品の本質」と言えるものです。

もうこれ以上切り捨てたら、この商品ではないというところまで余計な要素を切り捨てると、書きたい対象の本質が見えてきます。それをしっかり書くのです。

この作業を行わず、何となく思ったことを書いてしまうと、あなたが書いた文章を読んでも、他の商品との差が読者にはわかってもらえなくなります。

本質を外した文章の典型は役人の答弁です。あちらはプロなのでわざとやっているわけですが、読んでも面白くない、何も頭に残らない、わかりにくい文章です。

抽象的で難しいことかもしれません。また今度具体的な例をあげて説明したいと思います。


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