おはようございます。

 

気が付けば、もう2月になっていました。

1月後半は新型コロナウイルスで全日本国民が振り回された感じですね。


さて、そろそろ梅の花の開花シーズンに近づいてきました。
何となく、桜に続き日本を代表する物の印象が強くあります。
お正月のイラストや神社などでも梅の花は付き物ですよね。
梅の花は英語にすると"Plum blossom"だと思っていませんか?

もちろん"Plum blossom"でも通じます。
これまでに「梅」の英訳として"plum"が使われてきました。
しかし"plum"は実は「スモモ」の木または実を意味します。しかも海外の方々は西洋のスモモを指します。なので"Japanese"を付けることで日本に寄せたイメージを持って貰えるので、西洋との差別化が出来ます。
それでも"Japanese plum"あるいは"Chinese plum"では正式には「梅」の意味にはならず、本当に日本の文化に疎い方であれば「日本にあるスモモ」と翻訳したそのままの意味を受け取る事が考えられます。

"Japanese plum"が浸透しつつありますが、それはあくまでも俗用であるということを頭に入れておきましょう。

日本の「梅」の正式な英語表記は"Japanese apricot"という表現がより正確なようです。

 



"apricot"単体では「アンズ」の意味です。アンズはオレンジ色で大粒の果物です。なので"apricot"だけでは「梅」の意味にならないのです。

"Chinese apricot"も不適切です。そのまま「中国のアンズ」というニュアンスで受け止められてしまうことでしょう。中国でもオレンジ色の大粒のアンズは一般的に食されているため、"Chinese arricot"でも日本の「梅」のニュアンスにはなりません。
ちなみに、なぜここで中国なの?と思われた方に補足です。
和名の「梅(うめ)」の語源は諸説あり、そのうちの一つが中国語の「梅(メイ)」が転訛したとする説があります。
また梅を国花とする国は日本ではなく中国と台湾だからです。また中国から日本に薬用として渡ってきました。薬用に燻製にした実が「烏梅(ウメイ)」として伝来して転訛したとする説もあります。

かなり細かい説明を挟むと、梅、アンズ、すももの3つはサクラ属の部類に入り、梅の近縁種としてアンズが存在します。
実際のところ、"Japanese plum"を日本人がよく使っている事が多いです。なので海外の方々は"Japanese plum"="Ume"と記憶している方や理解している方がほとんどのようです。
なので「梅の花」は"Japanese apricot blossom""Japanese plum blossom"となり、「梅の木」という場合は"Japanese plum trees""Japanese apricot trees"となります。

 

 

本日は節分です。自宅で豆まきなどをされるのでしょうか?バレンタインやホワイトデーなどの海外から入った新しい文化によって、豆まきやお雛様など日本の古くからある文化がちょっと影を潜めているような感じがします。Webで翻訳ではインバウンド向けに良く日本独自の文化などについて翻訳することがあります。海外から来る人にとっては、バレンタインやホワイトデーより古くから続いている文化を感じられる旅行にしたいのでしょうね。

 

 

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最新記事は【映画好き必見】英語版タイトルからどの邦画かを当ててみよう!(2020年1月29日)

 

 

 

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