おはようございます。


先日、月の名称はローマ皇帝や神話の神の名前などから取られたというお話をしていました。
肝心な今月"December"と、再来月"February"の由来について紹介をしていきます。

まず"December"ですが、「10番目の月」というラテン語の意味が隠されています。

しかしなぜ12月の月なのに「10」なのか?と思いますよね。
そもそも一年間は12ヶ月が当たり前ですが、実は元々は一年間は10ヶ月しかなかったと言われています。
古代ローマの初期の時代では、ロムルス暦が使われていました。後に二ヶ月が追加され今の西暦になりした。
ロムルスとは、ローマを建国したとされる伝説の王のことです。1年は"Martius"から始まる304日、1週間は8日間の38週からなり、春を迎えた時から始まり再び冬が来るまでの10か月を1年としていました。
活動しない厳しい冬の間の2か月間の暦は無く、暦も冬休みという扱いで変則的な暦でした。

 



ここでロムルス暦を紹介しておきます。
1月"Marius"軍神の名マルス
2月"Aprilis"女神アフロディア
3月"Maius"農業の神マイア
4月"Junius"結婚の神ユノー
5月"Quintilis"5番目の意味
6月"Sextilis"6番目の意味
7月"September"7番目の意味
8月"October"8番目の意味
9月"November "9番目の意味
10月"December"10番目の意味
残り2ヶ月は冬休みということになります。
チラホラ聞き覚えのある言葉がありますよね。

その後の皇帝ヌマが、冬の間の暦が無いのは不便だということで、11月と12月を加えヌマ暦が誕生します。

11月"Januarius"ローマの門神の名前
12月"Februarius"贖罪の神の名前

では、12月である"December"の方に話を戻します。
まず"Dec"についてです。
「デシリットル」は"10ml"を意味します。英語で書くと"deciliter"ですが、この"dec"もこのラテン語の「10」が由来していると言われています。
更に"decade"は10年という意味です。
後に紹介しますが、"decimal"は「十進法の」という意味ですし、以前「芸術に纏わる数の表現」で紹介した「モーセの十戒」も"decalogue"と、とにかく"dec"は10という意味合いが強く含まれています。

そして"cent"は100を意味します。"century"は一世紀(100年)であり、"centimeter"は、1メートルを100分割した1センチのことです。後日紹介する「手帳やそれらにまつわる表現」の"centennial "(100年ごとの)なんかもそうです。

そして来月1月"January"についてです。
上記のヌマ暦で紹介した通り、ローマの門神ヤヌスが由来とされています。
ローマでは、戦いで出陣する際に通る門に、ヤヌスを祀っていました。そこから物事の始まりを表すようになったと言われています。

ちなみに、"j"の発音は英語では「ヂ」ですが、ヨーロッパの他の言語の中には、"y"の発音に変わるものが多くあります。例えば"Jan"は英語では「ジャン」と読みますが、「ヤン」と読む場合もあります。

 

 

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