おはようございます。


前回から「ダース」"dozen"についてお話していました。
1ダース・"dozen"=12ですが、なぜ10や20といったキリの悪い12なのでしょうか?
よくよく考えれば、伴い星占いの星座を12、時計の目盛りも12です。海外からの影響とはいえ、日本の干支も十二支です。
実は10や20など一見キリがよく見える数字よりも、12という数字は利点があります。

 



それは、10よりも約数が多いことです。
10の約数は1、2、5、10の計4つしかないのに対し、12の約数は、1、2、3、4、6、12の計6つの約数があります。
この約数があるだけ、分割もしやすく区分がとてもしやすいのです。
12=3×4ということは、12が「奇数分割も4分割も可能」であるということです。
そもそも、一年が12ヶ月となった由来は月の満ち欠けに関係してちますが、12の月があることで「上半期」「下半期」のように2分割することも「四半期」や「春夏秋冬」のように4分割することも可能です。
時計の目盛りも同じです。1~12時とあり、60の目盛りがあります。「子午卯酉」というように1日を真夜中・真昼・夜明け・日暮れの局面で4分割することも可能であり、3時・9時の列と12時・6時の列を直交できる、判りやすいアナログ時計にもなります。

ちなみに、20も12と同じく「奇数分割も4分割も可能」なのですが、20だと多すぎますよね。よって12が基準としては丁度いい数字なのです。
アナログ時計の60個の目盛りは12(ヶ月)と30(日、年)と大きく関係しています。1年は12ヶ月、1ヶ月は30日、そして1日は12分割に出来ます。
時間、月日、それらに纏わる分割などは12によって上手く繋がれているこです。

"dozen"の他に、20個のものを表す表現として、"score"があります。かなり古い表現のようですが、こちらもしっかり辞書には記載されています。
使い方の例を上げておくと、"four score and seven years ago"で、「87年前」のことを示します。「4×20+7年前」でということです。現代ではなかなか出る幕がなさそうな気もします。

スコアと言うと、日本では「ゲームのスコア」や試合のスコア表というような、何かスポーツやゲームの得点記録を連想させます。
もちろん、得点や得点記録という意味もありますが、20というものの集まりの他に、楽譜や真実・真相、成功する、手に入れるなどの意味も含まれます。
更には、「麻薬を手に入れる」という俗語としても使われているようです。
日本では芸能人やスポーツ選手の薬物使用のニュースがなかなか後を絶ちません。
意外と私たちの身近にも潜んでいるのかもしれません。海外で不自然に"score"という言葉が飛び交っていたら少し警戒した方がいいのかもしれませんね。

 

 

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