おはようございます。


日本でも「ダース」というお菓子がありますよね。

「ダース」とは日本でも単位として広く使われています。鉛筆は今も昔もダース売りが主流です。これは明治時代にドイツやイギリスから輸入した時からの名残りです。
海外では12進法がよく使われています。

日本でいう「ダース」とは、英語の"dozen"(ダズン)の転訛とされています。
なので海外で「ダース」と発音しても通じないでしょう。
そしてこの"dozen"は古フランス語に由来すると言われており、現代フランス語では"douzaine"(ドゥゼンヌ)です。
これは「1ダース」の意味であり、場合によっては正確に「12」ではなく「12くらい」という意味なんだそうです。
「12」意味する"douze"の語源はラテン語の "duodecim"とされています。

 



では、"dozen"に話を戻しますが、日本がきっちり12のものを一組として「ダース」と呼ぶように世界各国で様々な違いがあります。

イギリスでは「パン屋の1ダース 」"Baker's dozen"というものがあり、13を表します。ごく稀に14ということもあるそうです。
なぜそのような言葉が存在するのかと言うと、13世紀まで遡ります。
イギリスでパン屋がパンの重さを誤魔化して売っているという噂が流れてしまうのです。

しかしパン屋さんも悪気はありません。パンを1つ1つまったく同じ重さで焼くことはとても難しいです。焼けたとしても焼きたてのパンと時間が経ったパンでは水分の蒸発によって重さが変わってしまうため、重さは変わってきます。
パンの重さについて告発されることを恐れたパン屋さんは、1ダース12個を購入した客に対して、1個おまけをして13個(あるいは2個おまけして14個)で販売するようになったというのがごげんです。
なので、やはり元々は12個だったのですね。

また、ロシア語圏では「悪魔の1ダース」"devil's dozen"という、これまた13を表す言葉があります。これは悪魔を召喚する際に13人の魔女が集まるという迷信に由来しており、「魔女の1ダース」"witch's dozen"と呼ばれることもあります。

このことから、太平洋戦争開戦時、イギリス軍司令官パーシバル中将は「日本軍なぞ、いくら来ても怖くない。イギリス兵一人で日本兵一ダースをやっつけてみせる」 と豪語しました。
ところが日本軍の怒涛のような進撃に陥落し、パーシバル中将は 捕虜になってしまったのです。
「あんなに威勢のいいことをいっていたのにどうしたのですか」 と戦後になってたずねられた将軍は悪びれず「日本兵め、13人で来きおった」と答えたんだそうです。
13という数字は不吉な数字として嫌われます。そして悪魔の1ダースと呼ばれることに引っかけているものです。

 

 

ダースは12という概念が日本人にはついてしまっていますね。「パン屋の1ダース 」のように12個じゃない時もあります。それを知っていないと旅行に行ったときや仕事での交渉の時に相手に12個じゃないと文句を言ってしまうこともあるかもしれません。そのような事が無いように、Webで翻訳の翻訳家は翻訳後に注釈を入れてお客様に提示することもあります。日ごろから英語に触れていないと分からないことがあるのは仕方ありません。そういう時は、プロの翻訳家に頼ってみても良いのではないでしょうか。

 

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