おはようございます。

 

日本各地ではまだ台風19号の爪痕が残っています。
最近になり気温も25度前後を行ったり来たりするようになりました。
25度というのが長袖か半袖かの大きな境目になるそうで、そろそろ半袖はなおしてしまうか上着を常備しておくようにするか、秋の装いの準備が必要になってきました。
今回は秋にまつわることわざを英語で紹介していこうと思います。
まず、「一日千秋」は日本では秋のつく有名な四字熟語です。 意味は1日会わないだけで何年も会っていないように感じ、待ち望む気持ちが非常に強いという意味です。
"Each day is like a thousand years."
(一日が千年のよう)
"Every moment seems like an eternity."(一刻が永遠のようだ)
待ち焦がれたり、待ちくたびれたりすることがあった時に使ってみましょう。

 



「物言えば唇寒し秋の風」は松尾芭蕉の句が語源となっており松尾芭蕉の「座右の銘」でもあります。
人に文句を言ったり批判をしたり不満ばかりでは、後々とても後悔するという意味です。批判や悪口・陰口など余計なことをいうと災いを招くというのを、口を開くと冷たい秋風が唇に触れて、寒々とした気分になるということにたとえられている句です。
これを英語で表現すると、
"Your lips hang in your light."
(君の唇は君の明かりの中に突き出ている)

「女心と秋の空」は、 秋がつくことわざの中でも有名です。変わりやすい秋の空模様のように、女性の気持ちは移り気だという意味です。もともとは「男心と秋の空」だったようですがいつからか「女心」に変化したようです。
"A womans mind and winter wind change often."
(女心と冬の風は変わりやすい)
日本では女心の移り気は「女心と秋の空」が一般的ですが、イギリスでは「女心と冬の風」ということわざがあり、冬の風が強かったり弱かったりするのと同様に、女心も変化しやすいという意味があります。
「冬の風」が「秋の空」に変わっただけで、ほぼ同じ意味です。女性の気持ちが変わりやすいのは、日本だけでないようです。

日本にある「秋波(しゅうは)を送る」ということわざは、 女性が男性の気を引くために、媚びた目つきで見つめることを表しています。
秋の澄んだ水の波を美人の涼しげな目元にたとえて、媚びた目つきや色目を使うという意味になりました。
英語では、"cast a sheep’s eye at"が同じような意味に当たります。
羊の目が大きく潤んで見えることから「色目を使う」という意味で使われています。
"He casts a sheep's eye at her."
(彼は彼女を羊のような目つきで見る)
日本でいう羊は、おとなしい動物というイメージがです。「羊」を使った英語を見ると、日本とは違う使われ方をすることもあるようです。

 

 

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