おはようございます。
皆さんは「神話」と聞いて一番に何を考えますか?
何かとギリシャ神話が由来になったり、物事の基準になったりしていることが多かったですしギリシャ神話が頭に浮かぶ方が多いかもしれません。
神話にもたくさんの種類や国によって沢山の話があります。
その中から今回は「北欧神話」を取り上げてお話をしていきます。
北欧といえば、フィンランドやノルウェー、スウェーデンなどその他の国々が挙げられます。
日本では北欧の文化やブランドが人気でもありますよね。
北欧神話とは、キリスト教化される前のノース人の信仰に基づく神話であり、スカンディナビア神話とも呼ばれることもあります。
また、ゲルマン神話の一種でもあり、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、アイスランドおよびフェロー諸島に伝わっていたものの総称とされています。
北欧神話には文字通り、神様が登場します。
そしてとても意外なことに、私たちは知らず知らずのうちにその神様のお名前を呼んでいるのです。
実は私たちが普段よく使う「曜日」についてですが、月曜日・土曜日・日曜日以外の曜日は北欧神話の名前が語源とされています。
まず火曜日は北欧神話の軍神チュールの日です。 チュールは主神オーディンの三番目の息子であす。"Tyr"チュールが"Tiw"ティウや"Tiu"チューに変化して、 チュートン語で何々のを意味する"es"が付いたものです。
ちなみにチュールさ強力なオオカミであるフェンリルの口に片手を入れたりもする、神々の中で最も勇敢な神です。
水曜日は北欧神話の主神オーディンの日です。オーディンは北欧神話の世界を作ったり、ルーン文字を与えたりしてきた最高神です。
"Odin"オーディーンが"Woden"ウヲーデン"Wenden"ウエンデンに変化して、 先程と同じく"es"が付いたものです。ちなみに"Odin"は怒りを意味します。
木曜日は北欧神話の雷神のトールの日です。トールは怪力の戦神・雷神で農耕神でもあり強く逞しい神です。こちらも"Thor"トールに"es"が付いたものです。
最後に金曜日の"Friday"についてです。
"Friday"は、愛と美の女神フレイヤからきています。
フレイヤは豊穣神フレイの妹に当ります。
とても美しい女神であるがゆえ、北欧神話では取引材料にされることもありました。
北欧では金曜日は魔の安息日と言われており、魔女が会合して女神フレイアを追い払う日と考えられています。
これらの神々はアース神族とヴァン神族の2種類の神族があり、アース神族はオーディンを最高神とする武力の神々で、ヴァン神族は魔法を駆使する、文化と豊穣の神々です。
そして土曜日の"Sartuday"はサトゥルヌスというローマ神話に登場する豊作神の意味があります。サトゥルヌスは人類に畑作を教え、ブドウの木の剪定方法を教えた神といわれています。
なぜ曜日に北欧神話やローマ神話の神様が由来するのかは明確なことが分かっていません。
ちなみに日本には明治6年頃に曜日というものが導入されました。
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