おはようございます。


私たちが初めて英語と関わりを持ってくるのは、遅くても義務教育での授業からだったかと思います。
最近では小学生から少しずつ習っているようですが、本格的に文法などを学び出すのは中学生頃からでしょう。
そして大人になり、ひょんなことから英会話が必要となった時、中学英語や高校英語を思い出しながら対応しているかと思います。
しかし、実は学生時代に習った英語をまともに使うとちょっと不自然に聞こえたり、攻撃的に聞こえたりすることもあります。

例えば"why"です。

 


お笑い芸人の"Why!Japanese people!"と嘆かわしい疑問を叫ぶギャグもありますが、私たちは日本語で会話をする時に、「なぜ」という言葉を使いますか?
「なぜ」よりも「どうして」と理由を聞いた方が丸みがあり、何となく穏やかな雰囲気になります。
このように英会話でも理由や原因を尋ねる"why"という疑問詞も、普通の会話で使うと、相手にケンカを売っているように聞こえることが多いそうです。
例えば窓を割ってしまった場合です。
"Why did you break this window?"だと「なんで窓を割りやがったんだ?」のようなニュアンスになるのです。
そんな攻撃的な"why"の質問に対して 、私たちはきっと忠実に"because~"で返すでしょう。
しかし、まともに"because~"と「~からなんだよ」と返してしまうと売られたケンカを買うような反応になってしまうのです。

このような場合、質問は"why"の代わりに"how come"を使うことでキツイ言い方を回避することが出来ます。
"How come you broke the window?"
(どうして窓を割ってしまったんですか?)

"It was an accident."
(アクシデントだったんです)

答える方も"because"を使わず、単に「アクシデントだった」と応じれば、ごく普通の穏やかなやり取りになるのです。

"why"と"because"のように、学生時代に習った英語をまともに使うと、少し不自然な表現になったり相手を不快にさせてしまったりする場合が他にもあります。

例えば"We need to talk."の場合です。
話をしなければならない、話をしたいという場面はさまざまありますが、その話の「深刻度」「重大さ」は違ってきます。
"We need to talk."の場合、とても深刻な話、重大な話し合いとして伝わります。
例えば恋人が別れ話を切り出す際などに使われるフレーズです。「ちょっと話したいことがあるんだ」という気楽に話したい場合には不向きですし、逆にこのフレーズを言われた場合は緊張感を持ちましょう。

話の内容によって使い分けが必要ですが、重い話でないならば、"I want to talk to you."(話がしたい)や"catch up"(近況を話す)を使って表現しましょう。
catch up”は「追いつく」という意味だけでなく、「追いつく」「取り上げる」「夢中にさせる」など、さまざまな意味があります。

"Let’s catch up next week."(来週話をしよう)
"We should catch up soon."(そのうち話そうね)

 

今回紹介したように「why」という知っている単語でも、教科書で習ったように使ってしまっては相手に失礼になってしまうことがあります。外国語で相手に伝えるということは、その状況になった適切な言葉を使う必要があります。それは翻訳でも同じことが言えます。Webで翻訳などを使って翻訳を依頼する際には、状況や使用目的、ですます調などの情報を翻訳家に事前に伝えることによって、より良い翻訳が仕上がります。

 

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