おはようございます。


よく趣味を楽しむために「○○の秋」なんてことが日本では毎年恒例になっています。

特に「読書の秋」というのは鉄板になりつつあるかと思います。

日本では7月、芥川賞と直木賞の発表がありましたね。

書店では2ヶ月を経とうとした今でも大々的に取り上げられています。
特に今村夏子先生の「むらさきのスカートの女」は受賞五日目で10万部突破したことでも話題となりました。


今回のような「10万部突破!」という英会話での表現って考えたことがありますか?
ちなみに「部数」は"copy"です。
"copy"とは、複写、写し、原稿というような意味があります。
今回のように「本が10万部売れた」という場合だと、"The book sold one hundred thousand copies."となるのです。
本に限らず"copy"はCDやDVDなどでも使うことが出来ます。
要は「複写したもの」のことを指すので、同じものを何枚もコピーする場合と、いろんなページで出来ているものをコピーするのとで使う単語は変わってきます。
同じものを何枚もコピーする場合は"copies"を使います。
しかし後者のようにいろんなページを複数枚印刷するなら、"pages"になるのです。

 



ちなみに「ページ」についてです。日本では「頁」と書いて「ページ」と表していることも多いです。実際には英語の"Page"を表す言葉として使われ始めました。その後、「頁」があてられて広く使われるようになったという経過です。それまで日本は「ページ」に相当する概念はなかったのだろうと推測されています。
よくよく考えると、何となく日本の古い書物は巻物であることが多いですよね。
この私たちが思い浮かべている巻物に値する英単語が"scroll"です。
「巻いたもの」「巻軸」「(形状も含んだ)渦巻き」を表す英単語です。
また、古いフランス語では「(紙の)切れ端」などの意味もあります。
スマートフォンが普及しているので、当たり前のように「スクロール」という表現をしますが、実はこれらの意味から転じて「画面上に目的の物を表示したり、画面外に隠したり表示位置を左右上下に動かす」の意味で、用いられるようになったのです。

"page"に話を戻しますが、よく「輝かしい 1 ページを加える」や「歴史に残る1ページ」なんて日本では表現があります。

"add a brilliant page to"
「輝かしい 1 ページを加える」
"mark a new chapter in the history of~"
「~の歴史に新たなる1ページを刻む」

日本語では慣用的に「新たなるページ」と表現することが多いのですが、英語では「新しい章」"new chapter"という表現が一般的です。

よくビジネスシーンで活用される"page"にまつわるフレーズだと、"on the same page"というものがあります。
直訳してしまうと「同じページの上にいる」ということになりますが、「理解が一致している」「考えが同じである」「大筋で合意している」という意味になります。
そのあとに "about・・・"と続くことが多くみられますが、「~に関して同じ意見を抱いている」という意味です。

"Are we on the same page about the challenge?"
「この課題について私たちは同じ意見であるということでいいですか?」

 

 

ビジネスシーンだけでなく、いろいろな場面で決まり文句があります。知らない人には文章を読んだときには、文章の意味がおかしいのではと思われることがありますが、ネイティブの人にとっては当たり前に使われている慣用句ですので、違和感なく使用されています。そのような文章を外国語に慣れていない人が翻訳をすると訳の分からない文章が出来上がってしまいます。餅は餅屋にというようにプロに任せることによって、時間短縮や経費削減につながることもあります。翻訳に関しては、Webで翻訳のプロの翻訳家にお任せください。

 

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