おはようございます。


秋の大四辺形について代表的なギリシャ神話を紹介しました。
秋の大四辺形の左下に神話の中でも登場した化け鯨である、くじら座を見ることができます。
この化け鯨、すなわちくじら座の心臓に位置する星を「ミラ」といいます。
"Mira"とはラテン語で「驚異」や「不思議なもの」という意味です。
ミラを"stella mira"「不思議な星」と名付けたのはヘベリウスで16世紀の話になります。
"stella mira"から"mira"だけが残り、さらに"Mira"とは、英語の"miracle"の語源でもあると言われています。
"miracle"とは、奇跡という意味が一番に浮かぶかと思いますが、「不思議なもの」という意味もあるのです。

 



今年の天の川は見れなかった人が多いかもしれませんが、実は天の川もギリシャ神話の由来です。
耳にしたことが多いかと思いますが、天の川は英語で"milky way"です。フランス語"Voie lactée"(ヴォワ・ラクテ)、ドイツ語では"Milchstraße"(ミルヒ・シュトラーセ)と呼ばれています。
いずれも日本語で「ミルクの道」を意味しています。理由はこれもあるギリシャ神話の出来事に由来しているからです。
登場するのは、全能の神ゼウスと妻ヘーラー、そしてゼウスの浮気相手の子ヘラクレスです。
ゼウスはヘラクレスに高い地位を授けようとしたため、正妻のヘーラーはヘラクレスを憎んでいました。
ヘーラーの母乳には、飲んだ者の肉体を不死身に変える力があり、ゼウスは赤子のヘラクレスに不死の力を与えようとして、眠っているヘーラーの乳を吸わせたが、ヘラクレスが乳を吸う力が強く、痛みに目覚めたヘーラーは赤ん坊を突き放してしまったのです。
その際に飛び散ったヘーラーの母乳が天の川になったとされ、ラテン語で"Via Lactea"(ミルクの道)と呼ばれるようになりました。

ちなみに、銀河を意味する"galaxy"もギリシャ語で「ミルキー、ミルク状の」を意味する"galaxias"が語源となっていると言われています。

そしてこの天の川といえば、日本では七夕の話もあり夏にしか見られないという印象を持っている方が多いかと思います。
実は天の川は一年中見ることは可能であり、ただ季節によってかなり見え方に差が出てくるものなのです。
南北にかかる夏の夜と異なり、秋の天の川は北向きに見上げて東西に流れるようです。
9月に入り、7月や8月ほど熱帯夜で苦しむことも少なくなってきました。秋の夜を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

読書の秋ともいいますので、これからの季節興味のあることをどんどん吸収できればいいですね。今まで教えられてきたことが、科学の進歩により教えられてきた内容が変わってきている事が多々あります。例えば、お米の伝来ですが、今までは朝鮮半島を通ってきたと言われていましたが、今では黒潮ルートと呼ばれる、長江下流域から直接北九州に伝来したというのが有力になっています。このような事は日本だけでなく世界中で新しい発見がされています。海外の情報を仕入れて分からない時は、Webで翻訳で翻訳をし、自身の情報をアップデートしていきましょう。

 

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