おはようございます。


8月と言えば日本はお盆のシーズンです。
ぼちぼち里帰りの予定を立てている方も多いのではないでしょうか。


お盆と言うと日本特有の文化であり、とても古くから行われている伝統行事です。
しかし皆さんが当たり前のように呼ぶ「お盆」は略された名称なのです。


正式名称は「盂蘭盆会」「盂蘭盆」といいます。日本ではあまり聞きなれない言葉ですよね。
実はこの名称は「盂蘭盆経」というお経が由来であるといわれています。「うらぼん」はサンスクリット語で「逆さ吊りの苦しみ」を意味する「ウラバンナ」からきているといわれています。また、ペルシャ語で霊魂を意味する「ウラヴァン」が由来だという説もあります。
サンスクリット語とは?と引っかかっている人も多いかと思います。
サンスクリット語とは、インドなど南アジアおよび東南アジアにおいて用いられた古代語です。今も尚、インドの公用語の一つとして残っているようです。本来はインドの古典言語で古い歴史があり、さらにアジアからヨーロッパにかけての言語の元になるなどの大きな影響力を持つ言語とも言われてきました。
日本では仏教やお経などはもちろん、日常生活の中で使っている言葉もサンスクリット語を元にして使われるようになったのものもあります。
例えば、日本語の「あいうえお」の五十音はサンスクリット系の音韻学で使われたものを手本に作られたものと言われています。
さらに、「馬鹿」「畜生」「旦那」寿司の「しゃり」や「○○三昧」などの「三昧」もサンスクリット語が語源とされています。
「馬鹿」はサンスクリット語で「痴、愚か」を意味する「モーハ」は、日本では「莫迦」と音写され、その音読みが後の「馬鹿」につながったと説明されるようだ。
「三昧 ざんまい」は、サンスクリット語の「サマーディ」が語源です。
サマーディは、仏教やヒンドゥー教での瞑想で、精神集中が深まりきった状態を意味する言葉です。

 



当たり前のように使っている「旦那」は、仏教用語の「檀那」に由来しており、これらはサンスクリット語で「布施(ふせ)」を意味する「ダーナ」が語源です。
ちなみに、英語で寄付者や提供者を意味する「ドナー」も同じ起源と考えられています。

このように日本語だけでなく、仏教に馴染みのない文化の国でもサンスクリット語の面影を残した言葉が使われています。

サンスクリット語の「ドヴァール」 は「門、戸口、通路」という意味です。活用して「~を通して」という意味でも良く使われます。
これを英語でいうと「ドアー」"door"です。
「歯」は、サンスクリット語で、ダンタ"danta"、フランス語で"dent"(ドン)
英語は"dental"(デンタル)となっています。

言語とは表面的には日本語や英語など言われて分けられており、その国や文化・歴史によって使っている言語は違っても、それらのベースとなるっているものは世界共通なのかもしれません。

 

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