おはようございます。
皆さん、ある年代以上の方は「トムとジェリー」をご存知かと思います。
誰もが一度は見たことがあり、笑い転げたことがあるかと思います。
最近では100円ショップやディスカウントストアにも安価で販売されています。
トムとジェリーと言うとキャラクターは滅多に喋らず、面白いイタズラやキリのないケンカで何回見ても飽きません。
しかし、笑わせてもらうばかりではなく、実は学ばさせられる部分もいくつかあります。
たまに出てくる「言葉」に注目しているとなかなか勉強になります。
例えば、トムがカウボーイ姿で可愛いネコにナンパを仕掛けるシーンがあります。
葉巻をふかして煙で"Howdy?"という言葉を浮かばせます。
実はこの"Howdy?"というのはカウボーイが発祥ではないかと言われている言葉だったのです。
"How do you do?"というフレーズを短縮したスラング語なのです。
ちなみに"How do you do?"はとてもフォーマルでお堅く、そのフォーマルさは挨拶表現の中でも最上級とも言えます。
それに比べ、"Howdy?"とは、日本でいう「よう!」というようなノリのフレーズ英語です。他のフレーズ英語で例えるなら"What's up?"や"Hey!"などが挙げられます。
しかしこの"Howdy?"もとても古いスラングです。
最近ではなかなか使う若者もいないようです。
実用性があるかどうかは置いておいて、知っていて損はなさそうです。
また、キャラクターが喋らないので身の回りの物はわかりやすい表現や説明がなされています。
「ノミ取り」のスプレー缶が登場するシーンがありますが、スプレー缶には大きく"rebuf"とかかれています。
おそらく丸みのあるスプレー缶なので最後の"f"が見えていないだけで正しくは"rebuff"でしょう。
なかなか日常会話で「ノミ取り」という単語を知ることはないですよね。
しかも"rebuff"で本来の意味は「すげない拒絶」「すげなく断る」「はねつける」などが一般的ですが、ここでは「撃退する」という意味を込めてスプレー缶のパッケージに書き「ノミ取り」という表現をしています。
その他、余談ですがお手伝いさんとしてよく登場するオバサンがいますよね。
足元しか映らないですが、見るからに黒人のような姿で、更には役柄が「お手伝いさん=メイド」なので現代だと苦情が殺到しそうな気もします。
それはともかく、足元だけしか映らないので、海外では"Mammy Two Shoes"と呼ばれています。
トムとジェリーにはたくさんのシリーズが出ています。まだまだ探せば面白いスラングや言葉・表現が出てきます。
笑いながら英会話のプチ知識も身につきそうです。
コメディーからシリアスな台本、シナリオも翻訳できるWebで翻訳
Webで翻訳オフィシャルブログでは、翻訳、言語、その他の事をアメブロとは違う内容で書いてます。
最新記事は英語で読み解く世界の未来。使い捨ての消費文化(2019年2月6日)