おはようございます。
前回に引き続き、お月見が行われている海外の文化を紹介します。
アジア圏ではお月見は当たり前のように行われており、
さらに日本よりも賑やかな雰囲気で行われています。
中国、香港、台湾では、お月見団子ではなく「月餅」が食べられており、
その他柚子の皮を剥ぐなど日本にはない文化が存在しました。
ベトナムでも月餅は食べられますが、
中国・台湾・香港との違いは「子どもたちが主役」であることです。
そして他の国との違いが獅子舞を踊る習慣があることです。
お月見の前後には子供達やそのプロが通りで披露しているとのことです。

なんでも、色んな家へ踊って入ってもいいかと訪ね歩き、
許可が出た場合は家の中に入って獅子舞を踊り、その家の幸運を祈るんですって。
家主は感謝を込めてご祝儀も渡します。
他の国々とは違い、ご祝儀め渡すとなると度合いが変わってきます。
その道のプロとなればご祝儀をいただくことは理解できますが、
子どもへも渡すのには少し疑問に思いませんか?
実は、ベトナムでは子供は純粋で無邪気なことから聖なる自然の世界と近いものと考えられています。
そのため子ども達の近くにいることで精霊や神とつながれるという由来が信じられているのです。
なので子どもに獅子舞を踊ってもらう事に意味があり、幸運を祈願してもらうのです。
また、ベトナムにも言い伝えられている由来が存在します。
今度は月餅に関することではありません。
日本では月の中に見えるのはウサギですが、
ベトナムでは気に寄りかかっている男性と言われています。
「クオイの伝説」といって、ある男性の妻が神聖なカジュマルの木に用を足してしまい、
さらにその木を冒涜してしまいました。
すると、クオイが木に寄りかかったとたんに突然その木が成長をし始め、
クオイはそのまま月へ運ばれてしまいました。
そのことから、月の中に見えるのは気に寄りかかっている男性とされています。
ベトナムの他にも見え方は世界各地で違います。

ちなみに、カナダのインディアンの方では「バケツを運ぶ少女」、
北ヨーロッパでは「本を読むおばあさん」、南ヨーロッパでは「大きなハサミのカニ」、
東ヨーロッパでは「横向きの女性」、北ヨーロッパは「水を担ぐ男女」、
アラビアでは「吠えるライオン」、ドイツは「薪を担ぐ男性」など、
見え方かや考え方は様々です。
アジア圏では日本を含め、様々な言い伝えや伝説によりお月見がされています。
日本では他の国程のお祭り騒ぎやイベントとしての扱いではないので、
他国のお月見を体験することはとても貴重な体験になりそうです。
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