「ワープ」とは、今では時空の歪みを利用した長距離超光速航行の総称として使われています(ワープ(warp)とは,「ねじ曲がる」という意味です)。時空を歪めて飛び移るわけで、今までお話した一般相対性理論における「時空の歪み」という考え方は、このためにお話しました。宇宙は均質にただ膨張しているだけじゃなく、極端に歪みの激しいところ(ブラックホール)もあり、さらにワームホールの存在を唱える人もいます(ドラえもんの「どこでもドア」はこれです(笑))。
いろんな説や考えがありますが、一例を挙げると、「ワープ・バブル」という球体を作り、その球体の前側で収縮、後ろ側で膨張を起こして、中心に位置する宇宙船を超光速で動かす、というメカニズムでワープを考えた方がいます。このバブルの内側は平坦な空間になっていて、宇宙船は中で静止しています。この宇宙船は何もしていなく、ただ周りのバブルに運んでもらっているだけです。ただ、この理論では前方部分(収縮している部分)ではこの宇宙船から信号を送ることは不可能なので、この宇宙船に乗った人は、予め決められた経路を運ばれていくだけで操縦は一切できません。とりあえずこれで運用的には問題ありそうだけど、理論上はワープが可能となります。
ここで「理論上可能」というのがミソで、物理学の分野では論争になっているようです。例えば、「人は飛べるのか?」という問題に、「正しい腕の動かし方で、1秒間に1000回以上羽ばたければ(理論上)飛べる」というのをあなたはどう思いますか?「理論上可能」という事は、そういう事なんです。
ある試算によると、時空を歪めるために必要なエネルギーは、全宇宙に存在するエネルギー量を超える可能性があるらしく、そういう意味で、「不可能」という学者が多いのが実情です。
日本で「ワープ」という言葉を広めた、ある有名なシーンをどうぞ。