セルフケア・GWに乳腺炎になってしまったら…? | WEB助産院 (長野県佐久市 晴れた日の助産院 川口晴美)

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WEB助産院です。

長野県佐久市近郊で、対面での赤ちゃん相談・授乳相談、おっぱいマッサージ(乳房マッサージ、母乳マッサージ)を、承っております。

長期のお休みや大きな台風が来る際には

乳腺炎対策について、このブログでお伝えしていますが、

ゴールデンウィーク突入ということで

また改めて、乳腺炎対策についてお伝えさせてください♪

 

ゴールデンウィークって、

助産院もお休みだったりして

乳腺炎になったらどうしたらいいの!?と

迷うことも多いと思います。

 

 

産院なら祝日でも母乳外来を引き受けてくれることも多いですが^^

(診察代金に休日の特別加算がついたりします…^^;)

 

またこのご時世…

確実に乳腺炎と思われる症状でも

発熱してしまうと、受診拒否をされてしまったり

発熱外来を通してからでないと診察を受けられないケースも

よくお聞きしています。

 

乳腺炎は早くに気づいて、

適切に対処できれば

すぐに治ってしまうもの。

 

今日は乳腺炎の症状と

セルフケアについてお伝えしますね(^_-)-☆

 

 

【乳腺炎の症状】

 

乳腺炎はしこりだけが症状ではありません><

むしろしこりは末期症状(;'∀')

 

しこりになる前に、実はいろんなサインが出ています。

 

 

 

  1. 吸われると、乳首の先や奥、または乳房全体がずきずき痛む
  2. 授乳が終わってもなんとなくおっぱいが痛い
  3. 吸われてもおっぱいがすっきりしない、なんとなく違和感がある
  4. おっぱいに熱感がある、重苦しい感じがある、いつもはない張りがある
  5. いつもより肩こりがつらい、偏頭痛がある
  6. おっぱいの一部にみみず腫れのような、赤い一筋の線ができる
  7. いつもはごくごくと飲むのに、片側だけをなぜか、赤ちゃんがちょっと吸っては授乳を嫌がる
  8. 乳首の先に白いつまりや吹き出物みたいなものができている
  9. 搾乳をすると、いつもより濃いめの母乳が出る
  10. 腕を上げ下げすると、おっぱいやわきの下が痛む
  11. しこりができる
  12. 発熱、倦怠感がある
 
こういった症状が出てきたら
乳腺炎の危険サイン!
 
8番、9番までいくと、重症度が上がってきてしまうので…><
 
できれば7番までの間に気づいたいところです。
 
赤ちゃんが授乳を嫌がるというのは
乳腺炎になるとおっぱいの味が変わってしまうからなんですね。
 
しょっぱくなる、と言われています。
 
だからママに乳腺炎の自覚がなくても
赤ちゃんが先に乳腺炎に気づくことも良くあります。
 
 
ちょっと抵抗がある方もいるかもですが…💦
 
少しご自分の母乳をなめてみて
いつもの味、を覚えておくと良いかと思います。
 
なぜか片側だけ授乳をいやがるな…と思ったら
嫌がる側の母乳をなめてみて、味がしょっぱくないか
確認をしてみても良いと思います。
 
また乳腺炎を起こしかけていると
母乳がいつもよりどろっとしていたり
色が濃い目、黄色味がかかっていることもあります。
 
いつもの自分の母乳の色を確認しておくことも大切♪
 
 

【乳腺炎に気づいたら…!】

 
では乳腺炎かも!と気づいたときの対処法です。
 

1,授乳前後にコップ1杯程度の水分を取る

 
GWは非常に暑くなることも多いです。
ですが体はまだ暑さには慣れていません。
 
また、この時期、まだ冷房をかけることも少ないので
見えない汗をよくかく時期。
 
そんな隠れ水分不足が、乳腺炎の原因となってしまっていることも。
 
授乳の前後にコップ1杯程度の水分を
ゆっくり飲んでみてください^^
 
ごくごく~!と一気のみすると
体には吸収されにくいので…。
 
ゆっくり飲んでくださいね♪
授乳前の水分補給なら
授乳をしながら、ゆっくり飲んでも良いと思います。
 
 
授乳中は赤ちゃんもママも暑くなることが多いですね💦
 
ママの背中から少し遠いところから
扇風機を使っても良いかと思います^^
 
赤ちゃんの水分ばかりを気にして
自分の体調管理がおろそかになってしまうママも多いんです…。
 
でもママも倒れてしまったら
赤ちゃんのいるおうちはてんてこまい><
 
どうぞ、ママの体調管理も大切に♪
 
まだまだ産後の体です。
大丈夫!と思っていることが大丈夫でなかったりします。
 

2、葛根湯を飲む

 
乳腺炎には葛根湯が効果的と言われています。
母乳外来でも乳腺炎の際には処方されます。
授乳中でも飲めますので、もし乳腺炎かも…!と気づいたら
その時点で葛根湯を飲んでみてください。
 
細粒タイプとドリンクタイプがありますが
ドリンクタイプのほうが即効性があります。
 
風邪の引きはじめにも効きますし
細粒とドリンク、1箱ずつ買い置きしておくと安心です♪
 
 

3,セルフマッサージをする

 

 

 

 

 
乳腺炎になるとおっぱいや
おっぱいまわりの筋肉などの組織が固くなってしまいます。
 
固くなったおっぱいや組織を軟化させてあげると
乳腺炎が解消しやすくなります。
 
おっぱいを下から持ち上げて
ゆっさゆっさと揺らします。
 
また、おっぱいを脇から持ってきて
ぐらんぐらんと揺らします。
 
このとき、おっぱいのキワから揺らすことが大切。
 
特に脇から揺らすときは
骨のキワに手を添えて揺らすと効果的です^^
 
1つ目の動画の最後のストレッチと
2つ目の動画のエア背泳ぎ、エアクロールまでしっかりと行ってください。
 
おっぱいが柔らかくなったり
おっぱいが軽くなるような感覚がでるまで
ちょっとがんばってみてくださいm(__)m
 
乳腺炎がひどければひどいほど
痛みがあると思いますが…💦
 
少しずつやっていくと、だんだんと痛みが和らいできます。
 
痛いところを無理やり動かすのではなく
少しずつ、少しずつ行ってみてください。
 
 

4,しっかり授乳

乳腺炎の名医は赤ちゃん、と言う言葉があるように
赤ちゃんに吸ってもらうことで
乳腺炎は解消します。
 
それはどんなゴッドハンドの助産師でも
赤ちゃんの吸いにはかなわない、と昔から言われているほど。
 
吸ってくれるならば、いつもより授乳間隔を短めにとって授乳をしてください。
 
・寝ていて手足をもぞもぞと動かし始める
・寝ているまぶたの下で、眼球が動き始める
・寝ながら、指しゃぶりしたそうにお口に手を持ってくる
・お口をもぐもぐ、ぺちゃぺちゃしたり、寝言のように声を上げ始める
・手足の指がもぞもぞと動き始める
 
こういった様子が見られたら、おおむね空腹です。
この時点で授乳をしても差し支えないので
起こして飲んでもらってください。
 
 
赤ちゃんには申し訳ないけれど
乳腺炎になりかけの時期には
お腹がすいてなさそうでも、
授乳間隔はあけずに吸ってもらいましょう…><
 
 
また授乳の際には授乳姿勢に注意です。
 
正直…母乳が良く出るママって
 
産後早期に赤ちゃんが浅含みでも
唇を巻き込んでいても、
乳首しかくわえてなくても
 
たくさん母乳が出ます。
 
だから、授乳姿勢について意識せず
浅含みや唇の巻き込みがクセになっている場合も多いです💦
 
ですが、浅含みや唇の巻き込みが乳腺炎の原因にもなってしまうので…。
 
ぜひ授乳姿勢をしっかり見直してみてください。
授乳姿勢を調えてあげて授乳をすると、
乳腺炎は解消されてきます。
 
授乳姿勢の基本については
コチラの記事をご参照ください。
 

 

 

 

授乳の際には、乳腺炎を起こしかけている側から

吸ってもらいます。

 

しこりや、おっぱいの一部が熱感を持ったり

重苦しい感じがあるときには

 

しこりがある場所、

熱感がある場所、

重苦しい感じがある場所を

 

手で圧迫しながら授乳をすると

乳腺炎が解消しやすいです。

 

ですが、圧迫することで赤ちゃんが嫌がる場合には

無理はしません^^

 

いつもの授乳姿勢だけではなくて…

横抱き、フットボール抱き、縦抱きなど

さまざまな授乳姿勢で飲んでもらいます。

 

また乳腺炎の際には四つん這い授乳も効果的…(^_-)-☆

 

四つん這い授乳、検索してやってみてください!

おっぱいがフリーになって

しかも重力で母乳が出やすくなるので

乳腺炎が解消しやすいですよ。

 

(ただ体力勝負。笑。

でも必死のときは背に腹は代えられない…)

 

 

もし授乳をしてもまだ熱感や重苦しい感じ

スッキリしない感じが残っているときには

 

すっきりするまで搾乳をします。

 

 

5,受診のタイミング

 

さて、受診のタイミングですが…。

 

セルフケアをやってみても症状が悪化してくる場合

またはセルフケアをしても24時間たっても症状が軽快しない場合には

受診をします

 

乳腺炎は初期症状がなく

 

いきなりおっぱいががちがちに張ってきて

あれ?張ってる…と思ったら、

すぐに寒気や関節痛がおそってきて

ば~んと高熱が出てくることもあります。

 

一気に症状が出て、一気に悪化してくるときにも、

すぐに受診をしましょう。

 

 

受診は、休日でしたら、

 

出産した産院や

近くに里帰りをした産院がなければ

分娩の受け入れをしている産婦人科のある総合病院ですと

救急外来扱いで休日でも受け入れてもらいやすいかと思います。

 

(ただし、病院によって違います!一切受け入れしていない病院もあります。

確実ではありませんのでご了承ください。)

 

 

まずは必ずお電話をしてから

受診をしてください♪

 

休日は病棟スタッフも人数が少ないこともあります。

 

また分娩が入っていて、すぐには母乳外来に対応できないこともあります。

 

 

受診できる、できない、

何時なら受け入れ可能など、指示があると思いますので

 

休日の受診の際には必ずお電話をしてからでお願いします。

 

 

(総合病院で代表電話につながるときには、

「乳腺炎で救急受診をしたいのですが。」と伝えると良いと思います。)

 

 

乳腺炎は授乳が下手だからとか、

食習慣などの自己管理ができていないから、

というだけで起きるわけではありません。

 

いちばんの原因は、ママの心身の疲労です。

体の疲労も心の疲労も、ママの体の代謝のバランスを崩してしまいます…TT

 

それが原因でいつもならスムーズな授乳がうまく進まず

乳腺炎となってしまいます。

 

もし乳腺炎になってしまったら、

疲れてるんだな…いっぱい頑張っているだな、

と、自分をどうぞいたわってあげてください。



また、年末年始はおじいちゃんおばあちゃんのお家に行く人もいらっしゃるかと思うのですが、



違う環境だと、赤ちゃんもそわそわしちゃって

上手に吸いつけないことも多いのです。


 

もしご家族がお休みでいらっしゃれば、

授乳以外の時間はほんの少し赤ちゃんの相手をご家族におまかせして、

体を休めてお休みできるといいな、

 

と思っています。

 
では楽しい年末年始をお過ごしくださいませ(*´꒳`*)
 

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1月1日~4日のお正月の間も

オンライン相談可能です^^

 

 

 

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